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2006年02月の鵞毛庵日記

今日でおしまい

2006.02.29


  二月もおしまい。パリ周辺は、朝は雪だのみぞれだの降りまくって、しゃぶいのなんの。(>_<) また新凱旋門方面へでかけたのだけど、パリを一歩出ただけでも随分気温が違います。う〜〜ん。冬はまだおしまいじゃなァい。

  そして、今年は今日で謝肉祭がおしまい。そう、カーニバルが終わるのだ。今日はマルディ・グラといって、謝肉祭最後の火曜日はめいっぱい肉類を食べまくって、復活祭まで粗食で過ごすというのが、本来のキリスト教の習わしなんですが、ま、今の時代にはなかなかそれはねェ。

  
  「今日でおしまい」じゃないのがもう一つ。鳥インフルエンザ。今日はドイツで見つかった猫の屍骸がH5N1タイプの感染しているのが判り、欧州では哺乳類への感染例第一号。バルト海の島だそうだから、渡り鳥を避けられない地域。日本、香港、エジプト、モロッコに続いて、アメリカもフランスからの家禽類の輸入禁止措置をとったらしく、これで輸出は12%減、国内の鶏肉類の売り上げはこの1週間で1/3ダウンしているとかです。庵主は鶏肉食べまくってるぞ〜〜。笑 

 

どこに何をどうやって?

2006.02.27

   今日、レッスンの後でお雛様の5段飾りや7段飾りなんて、しまっておくのも場所とるし、出すとなると組み立て方や並べ方が判らないという話に。ふむふむ、確かにそうだ。

   去年か一昨年の日記でも書いたけど、まず、お内裏様の並べ方。古来、日本は左が上席であるので、男雛が左、女雛が右だったのが、大正天皇即位の際に、西洋式に逆にしたことから、東京を中心に左右が入れ替わったらしい。でも、京都あたりでは今でも昔ながらのところも多いとか。

   と、お内裏様の左右を逆にすると、左大臣、右大臣や橘、桜はどうなるか?

   もともと京都の御所を模したものなので、お内裏様以外は昔のまんま。つまり、向かって右が左大臣と桜で、左が右大臣と橘ってことです。

   三人官女とかは持ち物の向きなどで、比較的悩まずに済みそうですが、もうひとつ問題は五人囃子の並べ方。数年前に、ちょうど今頃帰国した際に、友人宅で順番が違っていたので直してあげたら、写真を撮って記録しなくちゃ!と言ってました。(笑)

   「五人囃子」というのは、能の囃子4人+謡う人1人で5人となってます。能の囃子の写真は、最近は肖像権云々があって掲載できないので、解説のみですが。
   まづ、向かって左が太鼓。バチを持ってます。そのお隣が左小脇に抱えている大鼓(おおつづみ)、その次が右肩に乗っけてる小鼓(こつづみ)、お次が笛(能管:のうかん)、そして向かって一番右が、何も持ってない謡の人。と、こういう順番です。

   しかし、時々「七楽士」という、雅楽のバージョンもあって、まあ、京都の御所なんだから雅楽で当然といえば、そうですな。こちらも、やはり雅楽のしきたりに添った並べ方だと思いますが、だいたいが真ん中に火焔太鼓がど〜んとあって、鞨鼓(かっこ)、ひちりき、笛など7人構成になってます。どっかで、雅楽の5人バージョンもみかけたことあるな。

   うちにある五人囃子は↓これなもんで、雛壇の高さたったの3cm、下の台をあわせても5cm。(^^ゞ これじゃ、並べ方の参考にならないな〜〜〜。ぷぷぷ。   

 

いやだな〜〜〜(>_<)

2006.02.26

  ついに数日前から、ここにも掲示板アラシがやってきてます。
  それも日本のじゃないんだわ。アメリカ在住のネットの知り合いのHPのBBSもこれでやられて、そのまま放置してあるけど、ずっと続いてるみたい。同じのだわ〜〜。いたちごっこなんですよねェ。

  日に最低二回はチェック入れてるから、その度に削除するしかないかなァ。あんまり続くようならしばらく閉鎖しないとダメかしらん。(>_<) ま、様子みましょう。

  今日もパリはさぶくって、朝晩マイナス気温。お昼前に中華街に買い物に行ったら、寒いこと!!雪もちらほらだしぃ。「桃源郷」の桃の木はつぼみがあるかないかの状態。春はまだまだ先です。去年はお雛様に雪だったしな〜〜。

  写真はうちの前のイタリー通り。春節パレードの時に一時的にホコテンになってました。空の色は今日もこんな感じ。

 

鶏肉はだいじょうぶ!!

2006.02.25

って、今日からパリでは国際農業見本市。
さっそく、シラク大統領が、ブレス鶏を試食して、大丈夫です!!って。

  そう、調理すればウィルスは死滅するので、たとえ感染していたとしても、それを食べて人間が感染するということはありえないということを、大統領自ら御示しになったわけです。

  今のところ、フランスからの食用家禽類の輸入制限したのは日本だけみたいで、関係者からちょっと批判的な見方も。コレが引き金になって他の国も右へ習え式になるかどうか。。。。

  ドイツや東欧諸国の方がH5N1に感染した鳥の発見例が、フランスより多いんだけど、これからどうするのかな?

  鶏肉よりも、やっぱり土鳩のほうが心配だわ〜〜。(>_<) ベルシーの公園にいたこんなサギや鴨もあぶないのかしらん??

  

 

案じたように...

2006.02.24

   食用に飼育されている七面鳥から、H5N1に感染しているのが見つかったフランス。案の定、日本政府はさっそく、フランスからの家禽類の肉と臓器の輸入を禁止する方針へ。

   フォアグラなんかも、フランス産の、ダメっていうことです。日本のフランス料理業界には大きな痛手ですね。それに、フランスは世界で鶏肉輸出第4位だとかですから、経済的にもかなりダメージ。国内の鶏肉の売り上げも、このところ25〜30%減だとか。


   明日からパリで始まる国際農業見本市ですが、家禽類締め出し処置を取ったものの、これでさらに活気が落ちるかも。   
   

 

どうなる?鳥フル

2006.02.23


また別の鴨さんがH5N1だった〜〜。(>_<)

  掲示板でぐるまんさんが心配していたブレス鶏は、まさに鳥インフルエンザ騒ぎの県内にある、ブゥル・アン・ブレスという所のニワトリで、上質の鶏肉なのです。ひょっとするとすでにニワトリさん、感染してるかもって。う〜〜む。

いったいどのあたり?
ジュネーヴの西にあたる一帯です。リヨンの北。

  そして、先日は大丈夫!なんて太鼓判押してた土鳩ですが、欧州全体で考えると、やはり危険性は無きにしも非ずということで、餌を与えたりして、沢山の鳩を呼び寄せないように、なんとも。伝書鳩も不要に飛ばさないようにとのお達しが。

  南のトゥールーズの公園では、鴨など捕獲して、保護し始めたそうな。
  

  昨日、今日とまた冷え込んで雪がチラチラのパリです。さぶゥ〜〜。

 

懐かしの郎世寧

2006.02.22

  「郎世寧」とはラン・シュゥニンと発音し、つまり中国名なんだけど、実はイタリア人のイエズス会士ジュゼッペ・カスティリオーネGiuseppe CASTIGLIONEのことであァる。これまた、フランス語読みすると、カスティグリオーネ。日本ではカスティリオーネか郎世寧で通ってると思います。

   この人は18世紀に、中国は清代、康煕帝・雍正帝・乾隆帝の3代に宮廷画家として仕えた宣教師で、当時の中国に西洋の油絵の技法、遠近法などを伝え、さらに自身は中国の絵画の技法をたくみに学び、皇帝の肖像画や馬の絵など数多くの作品を残し、中国絵画に大きな影響を与えたのだ。

   さらに、北京郊外にある皇帝の離宮「円明園」をヴェルサイユ宮殿を模倣してデザイン、設計し、中国初のヨーロッパ風の建築と庭園だったのだけれど、これは、第二次アヘン戦争でフランスとイギリス軍にこてんぱんに壊されてしまいました。現在は廃墟がそのまま公園になってます。実際にそこに行った庵主は、なんかアヘン戦争って昨日の出来事のような錯覚に襲われたもんです。

   で、なんで懐かしいかといえば、庵主がかつて中国美術史を勉強していた際に、清朝の美術でたっぷりやったからなんです。そして、じゃあ、どうして今日そういうことに?

   それは、春節の北京から戻ってきたリヤンのデジカメで撮った画像の処理の助っ人をしてあげたんです。その画像がカスティリオーネの絵巻物だったわけ。

   リヤンは、昨日はパリに戻ったという電話をくれて、でも溜まった仕事と時差ぼけだから、少し落着いたら会おうなんて言ってた舌の根が乾かぬうちに、また電話があり、デジカメ画像の処理の仕方が????。説明しているうちに、「ねェ、これから行ってもいい?ついでにお夕飯も一緒に」ということに。あははは。機械オンチだからなぁ、誰かに頼んでCDに焼いたものの、それを開けない、さらに幾つか写真を選んで別のCDに焼きたい、というのでありました。もう、そんなのお茶の子さいさい!

   でもって、CD-ROMを開いたら、あらァ〜〜〜これ、郎世寧じゃないの〜〜。ってことで、懐かしい絵巻の写真をとっぷりと拝見。実に細かくてすばらしいです。その写真は残念ながら公開できないので悪しからず。

   代わりに、庵主が撮った円明園(ユアンミンユアン)の写真をばご紹介いたします。意外にも綺麗に残っている部分もあれば、下の写真のように無残なまんま。第二次アヘン戦争って、1856年勃発なんですよねェ。庵主がここに行ったのは、今から15年ぐらい前かな?もうちょっとかな?ま、とにかく、ずゥっとこのまんま。笑 ね、まるで昨日戦争があったみたいでしょ?

   あ、で、お夕飯はタイ料理をゴチに。ふふふ。助っ人代としては美味しい手間でした。途中、トゥール・ダルジャンではなぜか食事したこと無いという話をしたので、何回か助っ人料を溜めて、今度はトゥール・ダルジャンでゴチしてよ、なぁ〜んちゃって、助っ人何回分ぐらいになるかなぁ。あははは。

 

盲導犬

2006.02.21

今日、メトロで訓練中の盲導犬と遭遇。

  黒い大きなワンワンが大人しく乗ってきたのを見ると、首のところに「盲導犬訓練中」の大きなバンドを巻いてました。連れているのは訓練中だから、盲導犬指導者らしい若い女の子。ちょっとでも犬が動くと、静かに座っていなさい、と声を掛けてて、犬はすぐにちゃんとお座り。ひとなつっこそうなワンワン。

  数年前に飛行機の中で見た日本映画を思い出した庵主。「クイール」だっけ? あの映画を観て、日本では盲導犬への命令は英語で行われるというのを知って驚いたのだけど、それは、日本語は男女で言葉の使い分けがあったり、方言があったりということから、共通語として簡単な英語を使用することになっているとか。その話をしたら、庵主の姉はちゃんと知っていて、だから自分は目が見えなくなっても、犬そのものより、言葉の面で盲導犬は扱えないと思ったって言われちゃいました。(^^ゞ 

  じゃ、フランスではどうなんだろう?と思ったら、指導員らしき女性はフランス語で話しかけてました。方言っていったって、普通はちょっとイントネーションが違う程度で、別に男女の違いもないし。

  いつだったか、盲導犬を連れた目の不自由な人がメトロに乗って来たのですが、その人が座った隣の老婦人はどうやら犬がダメらしく、犬が鼻を向けるとどんどん隅っこに縮こまってました。でも、なんせ盲導犬だし、ただモジモジ。犬を連れてる人にはそんなこと判りゃしない。ましてや、周囲もどうすることもできず、みんな、おやおや、なんて顔して見てました。庵主も。笑  3駅ぐらいして降りていったので、老婦人はほっとした顔してたけど、例えどんな犬でも、ダメな人はダメだからなぁ。

  写真は犬がらみで、夏にパリ・プラージュで見かけたわんちゃん。首輪におしゃぶりをぶら下げてます。笑 

  

 

やっと。

2006.02.20


   遅ればせながら、今日は大安で、お雛様をやっと出しました。ふゥ〜〜。

   そして、さらに、桃の花の小作品に菱餅をかたどったマットにしてみました。額縁は個展ではお馴染みの柿渋仕上げ。この縁の模様はよく見えないかな?「吉原繋(よしわらつなぎ)」という浴衣や手ぬぐいなんかによくある、江戸時代から盛んに使われていた柄。別名「廓繋(くるわつなぎ)」とも呼ばれるのですが、なぜこういう名称になったのかは???多分、廓の何かが所以なのでしょう。お雛様に廓の取り合わせも、ちょっとォなんて思ったけど、女(の子)のお節句だから、ま、いいや。笑 ちょいと艶っぽい感じで。でもないなぁ。このお雛様じゃねェ。爆

   なぁんて、よく見えない模様の話から始めちゃいましたが、PRUNIERプリュニエは、実は西洋スモモのことを差しています。梅も桃もスモモも、フランス語では呼び方に普通は区別がなくって。。。。だから、ただPRUNIERと書いただけじゃ、なんだか判んないので、ひし形のマットを思いついたのです。それと、花の挿絵も、描いてみると梅だか桃だか判別つかないしぃ。(^_^;)ま、これだったらお雛さまと一緒に飾れば、日本人なら梅って言わないと思うけどォ。

   今年は、庵主命名するところの、中華街の「桃源郷」はまだ咲いてない様子。今週はまた少し気温が下がるようです。  

 

いかにも!笑

2006.02.19

  鳥インフルエンザの続きですが、ラジオで聞いた農業省からのお達し。

  まづ、「絶対に猟銃を持ち出さないでください!」。単に撃ち殺せば問題は解消するというものではありません。そんなことを言ったら、野鳥の鳥を全部殺さなければなりません。って。なんかやたら打ちまくって、鴨を追いかけてるフランス人を想像して、思わず笑っちゃった庵主であァる。フランス人なら、やりそうだな。爆 

  そして、庵主も気になっていた土鳩のこと。理論上では、パリの街中などに万延する土鳩も、野生なのだからH5N1に感染する可能性は当然あるとのこと。お゛ッ。
  しかァし!!都会で暮らす土鳩の不屈の耐久力に勝るものはありません!だと。これって、核戦争が起きて人類が滅亡しても生き残るというゴキブリやねずみとほとんど一緒。パリじゃ、車によく轢かれる鳩だから、かなりドン臭いと思うけど、やっぱりシブトイのだ。それに、なんでも気位というか、生活の知恵というか、野生の鳥と関わらないような生活形態を送っているとかで、パリの公園で、渡ってきた鴨さんなんかとは、仲良くしないらしい。

 そしてそして、再度、鶏肉は大丈夫です!って。今夜は安心して鶏料理を食べよ〜〜〜。笑

 

やっぱり。

2006.02.18

死んでいた野生の鴨さんはH5N1でした。

  この鴨が見つかった付近では、農家などに鳥類は外に放し飼いにしないように呼びかけてます。

  イタリアではめっきり鶏肉の消費量が減ってるとか。狂牛病騒ぎの時は取って代わって王者の座を占めていた鶏肉。昨日の友は今日の敵ですな。

  今のところ、野生の渡り鳥のみが感染していて、飼育している鳥類には感染した例がないこと、過熱調理してあれば全く問題ないことなど、繰り返し報道されてますけどねェ。ダメなんだなァ、人間って。(^^ゞ


  

 

来た、来たッ、来たッァ!!

2006.02.17

ついに、フランスでも鳥インフルエンザが上陸!

  レマン湖の西側に位置する、エンAINというところで、野生の鴨の屍骸が見つかり、どうやらH5N1らしいのだ。十中八九そうらしいけど、厳密な検査を充分に行って、結果は今夜半遅くか明朝に発表とか。いやはや、どんどん迫って来てます。

  つい先日、直にパリで開催される農業見本市には鳥類は今回は参加しないと決めたばかり。ドイツとの国境のアルザス地方はコウノトリや白鳥で有名なところで、イタリアやギリシャでは白鳥がH5N1だったから、ドキドキものらしいです。  
  鳥の屍骸を見つけたら、最寄の市町村役場または消防署にすぐ連絡し、絶対に触らないようにと、ニュースで言ってました。パリにいる土鳩にも感染するんだろうか?って、ちょっと心配。(>_<)

  ちょっと前から、鶏肉たべなァ〜いなんていうひとの声もちらほら出て、小パニック状態の人たちがいますが、ま、それは浅はかな考えで、加熱すれば大丈夫なはずなんですけどねェ。しかし、やっぱり狂牛病のこともあったし、鶏肉の売り上げ、消費量は非常に減ってきているそうな。

  フランスは世界でも4番目の鶏肉輸出国なのですが、これで、経済状況に相当影響がでると予想されています。

  
  こちらは、相変わらず通称ガストロといっている胃腸炎が流行っていて、インフルエンザはそれ程でも。このまま、鳥の間だけで終わって欲しいものだけど、どうなることやら。 

 

うんざり。

2006.02.16

何がって、メトロで音楽聞いてる若い人たち。

   MP3とかになって少しはましかと思ったけど、イヤホンから外に流れるのは、各種ウォー○マンと変わりゃしないのだ。うるさい!シャカシャカ♪聞こえてくる。リズムに合わせて体を動かしてる、歌っちゃうのもいる。笑 そんなのがひと車両に2,3人乗り合わせてごらんなさいませよ。ぶぶぶ。隣に座っちゃったら最悪。今の若者は難聴が増えてるみたいですが、さもありなんですよ。あれだけ外に漏れ聞こえるってことは、相当大きな音だと思うし。さらに携帯で話しながらなんていうのもいるし。もう、庵主は龍と化してそういう輩を飲み込んでやりたいと思ったほどであァる。

   今日は読書の邪魔になって集中できなかった庵主でした。おまけに、途中で故障だとかでメトロ降ろされちゃってぶゥ〜〜〜ッ。(>_<)

 

哀れ空母のゆくえ

2006.02.15


   フランス軍には60年代から36年間に渡って、航空母艦クレマンソーというのがあったのですが、97年に武装解除されるまでの活躍ぶりといったら、そりゃ花形空母。この通称クレムが沖合いに停泊してるだけでも抑制戦略になったというぐらいで、すごい存在だったわけであァる。全長265メートル、26,000トン。海の要塞でした。

   80年代だったか、フランスの自動車メーカーの新車のCMにも登場した時はぶったまげました。国産車の宣伝の片棒まで担いじゃう。笑

   さて、その空母が、何を隠そう60年代造船ということで、ぬァんと、アスベスト満載だったのだ。その総数160トン近くにのぼるとか。そこでフランス政府は2003年にスペインの船舶解体業者に売却、アスベスト除去作業の予定だったのが、どういうわけかトルコ方面に行っちゃった。あわてたフランス政府はクレムを買い戻して、南仏のトゥーロンに帰港。停泊中にできる限りアスベストを除去して、最終的にはインドの船舶解体業者に売却。ということだったのですが....

   インド沖でいざ!解体、という段階になって、環境保護団体なんかの横槍が入り、いろいろ調べるうちに、除去されてるはずのアスベストの報告書に不審な点が見つかったのだ。

   それでなんだかんだで、フランス政府はまたしても、この空母を引き取ることにして、ブルターニュのブレスト港に戻すことに。シラク大統領の17,18日のインド訪問を前に、すったもんだです。

   哀れ花形空母の行く末は如何に。
   

 

バレンタインデーだァ〜〜。

2006.02.14


と、とりあえず画像UPした後、殆ど一日寝て曜日してました。

  別にどうってことないけど、体がそのように要求していたので、自然に従ったわけです。あははは。今日は仕事入ってなかったし、日曜に推理小説を何冊か拝借したので、それを読みふけっておりました。色気のないバレンタインデ〜〜〜。


  ちなみにフランスでは聖バレンタインは、サン・ヴァランタンと発音します。

  さっきからラジオでタカハチ、タカハチって。笑 スケートですねェ。TAKAHASHIのHAを一生懸命発音しようとして、それは成功したのに、フランス語では「シ」の綴りは普通CHIなので、そうなると、アナウンサーの頭の中はこんがらがって、日本語だァと思うあまりに「チ」になっちゃってます。TAKAHASHI→TAKAHACHIでタカハチ。着地失敗だの、イマイチだのって言いつつも、タカハチの連発だったなぁ。笑 

 

こんなのはいかが?

2006.02.13

明日はバレンタインデーですが。。。
全然関係ないや〜〜〜っつう場合には、どうでもいい日。爆

   チェコを女性から男性にプレゼントする習慣は、なんと、メ○ーチョコレートが戦後、日本で仕掛けたことで、まんまと皆さん乗っけられたわけです。しかし、恐ろしいもので、ここ数年、パリのチョコレート屋さんやお菓子屋さんでも、その商戦を取り入れてウィンドウが飾られたりしているのだ。日本に支店を出すような有名なパティシエとかから経由しているのかな?

   フランスの男性はお酒も飲めば、甘いものもしっかり食べるから、そう問題ないけど、日本の男性は甘いものなんてぇという輩は結構多いはず。そんな時、チョコ貰っても困っちゃいますよねぇ。

   フランスでは女性からというのじゃなく、どちらからでも告白OKで(つまりホワイトデーというものはないのだ)、従ってプレゼント候補はチョコ以外にもいろいろあります。

   写真はワインやシャンペンのバレンタインデー特性のラベルに名前を入れてくれるもの。こんなのは、いかにもフランスらしいです。チョコよりもうれしいな〜〜〜。笑

 

今日で本当に正月おしまいなのだ。

2006.02.12


   中国では春節の最終日のことを元宵節(げんしょうさい/ユアンシァオチエ)といって、燈籠に灯をともし、願い事、邪気払い、お団子を食べるなどで、お正月を締めくくります。今日はは中華街では目だって何も行事はなかったみたいだけど、きっと家庭や内々ではやってるはず。

   もともと、漢代の宮廷の祭典が変化して伝わったもの、または、民間の「三元節」という誰やら大帝の誕生日にちなんだ節のひとつとも言われているようです。これは上元、中元、下元とあり、日本には「お中元」として今でも伝わって残ってますね。もともとは、この上元が一番大きな行事だったみたいです。 

   この上元節で元宵(団子)を食べる習慣は、古くは宋代からあるそうですが、どの家でも元宵を作って食べるようになり、良い年や一家団欒を願い、祖先にもお供えするそうです。

   このお団子、みたらし団子っぽいのじゃなくて、どちらかというと、白玉だんごのようなもので、中に餡が入っていて、暖かいののを茹でたお湯と一緒にいただきます。庵主、コレ大好きなのだ!(^_^)v 中華街では、年中、冷凍のを売ってるので、時々買って食べてますゥ。餡はあづきだけじゃなくって、蓮の実とか、黒胡麻などいろいろ種類があります。今度また買ってこようっと。

   写真は先日の春節パレードで見た金魚。金魚も福を招くおめでたいシンボルです。

 

ニースはカーニヴァル

2006.02.11


今日からニースのカーニヴァルが始まりました。

   今年のテーマは世界中の風刺漫画家から寄せられた政治家や著名人が題材らしいけど、今はなんたって風刺漫画への風当たりが悪いのに、なんとも熱いテーマです。笑 
写真はもちろんシラク大統領。ぷぷぷ。大きなお鼻!

   

 

屋外スケートリンクもあるのだ。

2006.02.10


   今夜はトリノのオリンピック開会式。日本のみなさんには時差があって大変な時間帯だけど、こちらでは夜の8時からでした。って、テレビないので見たわけじゃないけど。(^^ゞ ラジオでちょっと聞きましたァ。

   さてさて、数年前から夏は人工ビーチ、冬は仮設スケートリンクが定番になっているパリ。今年は3ヶ所もあるのだ。まづは、ぬァんとエッフェル塔。しかし、今月1日にてすでに終了。エッフェル塔の2階展望台に220uのスペースが設けられてたとか。現在、残りの2ヶ所は、パリ市庁舎前の広場とモンパルナスの駅前広場に設置されてます。

   市庁舎の方は一番大きくて、総面積が1344u、大人用に1050u、子供用に294u、今年はソリ用のスペースや、スケート用に長いトラックも用意されているそうです。靴持参であれば無料、もちろん、その場で靴がレンタル(5ユーロ=¥700ぐらい)できます。

   モンパルナスの方は770uで、スケートのみ、やはり入場無料です。

   オリンピックは逃しても、やはり「スポーツの街」パリなのだ。

   今度、覗きに行ってみようかしらん。庵主は転んで尻餅つくのが専門だから、スケートなんてもういつ行ったか覚えてないぐらい昔の話。モンパルナス界隈にスケート場があるんですが。。。今でもあるだろうと思うけど。

   自分で行ったらちゃんと写真撮りますので、それまではお余所で拝借した画像をば。市庁舎前のリンクです。向かって左の奥にノートルダムの鐘楼が見えるでしょ?

 

こんなものもあるのだ。

2006.02.09


「新・凱旋門」なんて呼ぶのは日本人だけかな?
これはパリの西、ラ・デファンス街にあるGRANDE ARCHE(グランド・アルシュ)です。

  1,989年7月14日、フランス革命200周年とG7サミット開催を記念して杮落としされました。総重量30万トン、エッフェル塔の30倍の重さです。うへッ。(>_<)といっても、誰かが担ごうっていうんじゃないんだから、重くたっていいか。笑  

  表面は2ヘクタールの大理石と2,5ヘクタールのガラスで覆われてます。
  
  アーチの中はシャンゼリゼがすっぽり入る幅とノートルダム寺院が入っちゃう高さ。最上階への見学にはガラス張りのエレベーターで、すゥ〜〜〜〜っとパリを遠くに眺めながら昇ります。高所恐怖症の方にはお勧めできません。(^_^;) 中は会議場や展示会場、レストラン、ブティックなど総合ビル。


  新しい技術を導入しやすいようにと、高層ビルのビジネス街として開発された地区で、このアーチは、ルーヴル−コンコルド広場−シャンゼリゼ−凱旋門の一直線の延長上にあります。

  
  今朝はこのラ・デファンス街の一歩手前まで行ったので、写真撮りました。いつも忘れちゃってたのですゥ。

 

息災延命

2006.02.08

   この間の春節パレードで、御練りをしていた普賢菩薩。ちょっと調べてみたところ、なんでも中国は四川省に霊場があるらしい。多分、四川省の同胞会系のお寺のものなんじゃないかなァ?

   さて、普賢菩薩というのは、文殊菩薩と並んでお釈迦様の脇持を勤めます。文殊が獅子に、普賢は白象に乗っているので、ああ〜〜と思う方も多いかな?
   辰年・巳年生まれの守り本尊で、女性守護、法華経行者守護や息災延命が功徳です。

   息災ねェ。庵主はなんか鼻が済んだら喉に具合の悪いのが移行して、今朝はあやうく声が出ないか?なんて感じだったのだけどォ。(>_<) でも、そんなことにはならなかったから、息災の功徳があったのかしらん?

   パレードでお線香配ってたお坊さんは、とってもニコニコしてて、おめでたくもありがたい言葉を沢山かけてくれたし、どうぞ写真も撮って功徳をお持ちくださいなんとも言われちゃったしなぁ。

   ということで、その普賢菩薩をご覧ください。  

 

潤う観光業

2006.02.07

   ただ今、フランスは2月の学校休みの時期で、いわゆるスキーヴァカンスのシーズンたけなわです。休んでばかりのフランス人。あははは。

   観光業界の発表によると、2005年度のフランス観光業は結構潤ってたとか。前年比5〜10%ぐらい観光客、それも海外、特にアジアやオーストラリアからの観光客が増加。パリの滞在日数も以前より長くなっているとのことで、テロ騒ぎだのナンだののあおりは全然くっていないのだ。さすが花の都巴里!

   なんでもこの間の大晦日のエッフェル塔の来訪者数は、開びゃく以来の記録的な人数だったそうで、ホクホクですねェ。

   一時期に比べて、免税店の需要も激減だし、日本からの観光客の数は随分減ったと思うけど、昔と今じゃ旅行の仕方や興味の対象が変わってきてるから、表面的な雰囲気じゃ判らないものです。アジアからって、日本ばかりでなく、最近は韓国、台湾からもぐんと増えたし、中国本土からもお金はかかっても自由に旅行できるようになったから、減ることはないですねェ。

         ******************************


   今日の写真は「祭のあと」その2。10本の爆竹とパレードが通り去った後の店先。歩道が真っ赤!爆竹の飛び散った赤い紙がびっしり敷詰められてます。そしてパレードを見に来てた人たちが、そのままなんとなくお店に入って見学の続き。(笑) マジに買い物したい人には至って迷惑なんだけど、お店としては見学ついでに珍しい果物でも買って行ってくれれば儲けもん!爆   

 

祭のあとの。。。。

2006.02.06


  中国の正月は、明けて二週間後の燈籠祭までなのだけど、なんか昨日のパレードが終わっちゃうとシ〜〜ンとしちゃう感じです。今日は月曜なので、特に中華街はお休みのお店が多いから余計そんな雰囲気。

  歩道に残っている爆竹の赤い紙の屑が、祭のあとの寂しさですね〜〜。ここに龍神が舞ってたのに、何事もなかったように車がいっぱい。

  

  

 

春節パレード

2006.02.05

今日は中華街で春節のパレード。

  一昨年はシャンゼリゼで大々的なパレード、去年はちょっとしたイベントと獅子舞、龍神舞のみだったので、久しぶりの地元中華街でのパレードでした。

  従来の西遊記や三国志だの、お馴染みさんは登場せず、お獅子に龍神、いろんな地方の同胞会による民族衣装や仏様なんかが中心。

  よく買い物に行く「第一大商場」は出発点にあたり、お店の前には去年の倍の10本もの爆竹がぶら下がってるゥ。っつうことは、パレードが始まると同時にパンパンパンなのか?と、思わずのけぞりましたが、逃げちゃうとパレード見えないしぃ。10本いっぺんに火をつけるこたァないわ、と腰を据えました。あははは〜〜〜。\(^o^)/ すっごい。/(>_<)\

  1本づつ、順繰りに点火!!天地がひっくり返るぐらい。頭から、足元から、爆竹の赤い紙と灰だらけのモクモクになりました。めでたい。めでたい。

  今年の干支の山車は金色の犬!うォッ。ちゃんと本物の犬も参加してました。途中、御練りに参加しているお坊さんからお線香を分けてもらい、御練り中の普賢菩薩にお参りして、写真もしっかり撮らせてもらった庵主。(^_^)v 

  途中、買い物もしっかりして家に向かうと、今度はイタリー通りをパレードが通過中で、またしっかり見学。たっぷり満喫しました。写真いっぱいあるんだけど、どれにしようかな?まづは綺麗なのから。

   

 

餃子

2006.02.04

夕べも餃子ちょこっと食べましたが、それじゃない。ふふふ。これは映画の題名であァる。

  昨年、邦題は「美しい朝、残酷な夜」という香港、日本、韓国の監督によるオムニバスホラー映画があったのだけど、そのうちの香港のフルーツ・チャン(陳果)監督の「DUMPLINGS/餃子」のロングバージョン。ちなみに日本は三池崇史で主演が渡辺篤郎、韓国は主演はイ・ビョンホンでした。この映画、公開されたの気付かなかった庵主。昨今、映画の数が多すぎて、上映する映画館や期間の調整が難しくなってきていて、気を付けないと見逃しちゃうのだ。でもって、DVDは出てるのでしっかり目をつけてた映画だったのです。(笑)

  この「餃子」は先週の水曜から公開なんだけど、パリでの上映はたったの二ヶ所だけ。これはすぐに観に行かなきゃ見逃す!とばかりに、風邪がちょっとよくなったことにして(いや、かなり治ってます。はい。)、しっかり観に行った次第。それも午後2時なんていう初回の上映時間。きっと誰もいないだろうなァなんて思ったら、そんなことなくビックリ。年配のオッサンも結構いたな。(笑)ホラーといっても、首が飛んだり血みどろになったり、ゾンビが出てきたりじゃなぁい。

  簡単にストーリーをお話しすると、若さと美貌を取り返すために、特性の「餃子」を食べるというお話。この餃子の中身がね、特別なんですわ。(言っちゃうとつまんないから内緒・ふふふ)舞台は香港も九龍地区のゴチャッと汚いアパートの一室で、アヤシイ餃子を作るアヤシイ女性がおり、愛人にかこつけて構ってくれない旦那を取り戻そうと躍起になっている女優が尋ねてくる。「中身が何なのか詮索するより、食べた結果を想像して食べなさい」とのひと言に、不安を隠しきれずも食べちゃう女優。やがて中身が何か判って驚愕するも、美貌と若さをまた手に入れられるなら、とのめり込む。そして最後は自分の手でその「餃子」を作るまでに。

  オムニバスの時には表現し切れなかったという監督の意向で、少しストーリーに手を加えて長編に編集したもので、やっぱり短編も観たいなぁ、と思った庵主。なんとなく監督の言うところが判るような気もするし、それを確かめてみたい。それと、撮影は香港映画では欠かすことのできないクリストファー・ドイルで、映像がいいのだ。いかにも退廃的な九龍のアパートの雰囲気、すっごく上手く映像化されてました。(^_^)v

  しかし....「若さと美貌」を取り戻すためなら何でもするという、人間の欲望は恐ろししいですッ!! 

 

節分

2006.02.03

寒いながらも「春」。そして節分です。

日本のみなさんは豆撒きしたかなぁ?

  ちょっと風邪気味だった庵主は、午後はしっかり養生に専念し、かなり元気を回復!そして、夜は恒例になりつつある「春節夕食会」へ。俳句会のお仲間と中華街で春節特別料理を満喫。外はちらほらと雪が舞う中、紹興酒のお燗したのを頼んで(もうちょっと熱くてもよかったにゃァ。笑)、体を温めました。

  お料理は昨年同様、特別メニューを。大勢で普段とは違うものを食べるのは楽しいし、美味しいです。豚足の揚げて煮込んであるのが(^_^)v。今年は甘酸っぱい味付けで、これもなかなかいけました。

  最後にお店の人のお勧めで取ったデザートが写真のもの。鯉の形の牛乳羹にマンゴ風味のソースと果物の盛り合わせ。赤い皮で白い果実に胡麻のように黒い粒々がはいっているのは、月下美人の実です。見た目もきれい、さっぱりしてて美味しかったし、なんたってめでたい! 

 

不覚にも風邪気味

2006.02.02

すっごく気をつけている庵主ですが、風邪気味。鼻の奥が軽くやばい感じで、せっせと塩水で鼻をあらっております。
幸い今日は仕事入ってなかったので養生に徹しておりました。

今日のお獅子は、爆竹でけむけむゥ〜〜〜。庵主もコレでもかって言うぐらい浴びました。(^_^)v

 

きさらぎ

2006.02.01

今日から如月(きさらぎ)。
  草木が更生することから、陰暦の2月を如月といいます。だから、今の暦じゃ、ちょっと草木の更生には早いけど。


  朝晩は相変わらずマイナス気温で、寒いですゥ。でも日増しに日が長くなってるのはうれしい限り。

  そろそろフランスもインフルエンザが流行りだすそうな。くわばらくわばら。気をつけないと。

  みなさまもお気をつけくださいね。

  今日もお獅子で邪気払い! 爆竹に火がついたところ。
  

 


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