今日はパリのメトロの切符売りのストライキでした。え゛?っと思った方、いらっしゃるでしょう、きっと。え〜〜、いまだにメトロの切符は窓口で駅員さんにお願いして買ってるんです。(^^ゞ 一応自動の切符販売機はあるんですが、なんせフランス人、そういうの苦手だし好きじゃない。でも、改札はずっと前からどこも自動です。 押し寄せる時代の波にはやっぱり対処しなきゃならないということで、これから数年先には切符の販売がすべて販売機に替わる計画というか案はあるそうな。そこで、切符販売を専門に従事している職員達が失職の憂き目に合うのは嫌だ〜〜!ということ。今朝、このニュースを聞いて、ああ、そうだった、ここは切符をいつも窓口で買ってたんだ、と改めて気付いた庵主。あまりにも日常的で何も感じていなかった。そして、そういえば、日本はチャカチャカと魔術師のような改札員がいたけど、いつの間にか消えちゃったなぁ〜と懐古。あの改札員の手さばきは結構フランスでも有名だったんですよ。昔、フランス人に聞かれたこと、何回かありましたもの。パリの自動改札は庵主がパリに来たときにはすでにそうなっていて、ロンドンはまだだったから、ヨーロッパにしては早かったと思います。
でもね〜、販売機はねェ。普通に物の自動販売機が普及してない国なんですから。駅のホームや駅構内にあるぐらいで、他では滅多に見かけません。それだって最近の話だもの。
まず、フランス人は一般的に機械に弱い、その次にその機械の中に現金が入っているし、販売機の中の商品そのものも盗難の標的になる。まるで壊してください、盗ってくださいと言わんばかり、というイメージなんですな。
以前は公衆電話がその最たるもので、小銭とはいえ、現金がどのぐらい入ってるか見えちゃってたりしてて、お金盗られて壊れてる公衆電話ばっかりでした。たまに、お金入れないでも電話がかけられるように壊れてて、それを口コミで情報入手すると、外国人の長蛇の列。国際電話がメチャクチャ高い時代だったからなぁ。でも24時間ぐらいで修理されちゃうので、情報入手したら即電話しないと。庵主もその恩恵にこうむったことあります。実家と長電話した〜〜。ありがたい時差の関係で、こっちは真夜中だから他に順番待ってる人いないし。(笑)
この壊れた公衆電話は一説によると、電電公社職員が自分で使うために時々操作していたという噂も。フランス人といったって、南太平洋の島の人もいるし。
で、既存のメトロの切符の販売機は、現金でもカードでも使用できて便利なんですが、おつりの小銭が充分入っていない、カーソルがよく作動しない、という中途半端。あと、販売機で買った切符は磁気がおかしくなってることもしばしば。こんなんじゃね〜〜。
しかし...庵主は東京で地下鉄だのなんだのの切符買うの一苦労です。(^^ゞ なんかよく判んないの。その原因に、最近、路線の名称が変わってることが多いのと、知らない線がいっぱい増えてて、連結してるかどうかなんてチンプンカンプン。行きたいところに何通りも行き方があり、???。グズグズしてると「このオバちゃん、なんなんだよ〜〜!」ってことになるので、ビクビクです。(^^ゞ 去年の夏は実家の最寄の丸の内線の駅で、そういう状態で切符を間違えて買ってしまったのだ。幸い、改札周辺工事中で販売機が定位置になく、駅員さんが出張っていて、どうしましたか?なぁんて声をかけてくれたので、
「私、不案内なもので、ココに行きたいんですけど、この切符でいいんでしょうか?」(汗がどォ〜〜〜っ)
「あ、これは違いますねェ。こちらで払い戻しますので、しばらくお待ちください」とニコニコ顔のオジサン。
さらに、親切なことに、私に代わって販売機から切符を買ってくれました。
こんな駅員さん、フランスでは望めないなぁ....。
写真は小さくてよく見えないけど、メトロのホームに合体してる飲み物の販売機。コーラとかファンタ、お水。
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