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2005年05月の鵞毛庵日記

機械音痴を友に持つと...

2005.05.31

美術館にタダで入れる。

風が吹いて桶屋が儲かるというほど複雑な話じゃないんですが。

   今日はレッスンがなくて珍しく朝から家にいて、午後も予定なくお籠もりで仕事をしようと思っていた次第。しかし午前中に中国人のリヤンから電話。なんでもデジカメを2〜3日貸してくれという。う〜む。今やっている作品が仕上がったら写真撮ろうと思ってたしなぁ、彼女に貸すのはなんか心配。(笑)だって機械音痴なんだものぉ。それに撮り方説明しないといけないし、変なトコ押されちゃって設定が狂っても困るしぃ。

   いつもは彼氏のを借りているらしいのだけど、お嬢さんが使って壊して修理中らしい。な、貸すと碌なことないぞ。(^^ゞ何しろ機械音痴なので、ついつい仕事に必需品と思っても買うのを伸ばし伸ばししててェ、その仕事でどうしてもオルセー美術館にある彫刻の写真を撮らねばならず...とのこと。しかしね、彼女にカメラ貸したって、その後の処理ができるわけがない。う〜〜〜む。

   ま、一肌脱ぐか、今日はレッスンないんだし、と、一緒にオルセーに行くことに。電話を切ってから慌てて電池充電してデジカメの画像を少し削除してバタバタ。

   何年ぶりでしょうかねェ、中に入るの。そしてまづはお目当ての彫刻にたどり着き、写真パチパチ。視界に入って邪魔な人にはどいてもらったりして。。。(^^ゞ その後、その彫刻家に関する本を館内の本屋さんで探したり、なんだかオバサン二人は疲れてしまいました。

   上の階にあるサロンでお茶しよ〜ということになったのだけど、お茶どころか、最近食べてばっかりなのだというリヤンに誘われてタパス一皿注文してビール。(笑)

   帰りは常設をチラチラ眺めつつ一階づつ降りていったのだけど、来場者の殆どが観光客で必死になって眺めてるのに、私たちって恵まれてて贅沢。ちょっと用事でささっと立寄って、ビール飲んで、さ〜〜っとモネだのドガだのルノワールだのの前をなんでもないように通り過ぎちゃって。昔は特に二人とも美術史の学生だったから美術館はどこでも木戸銭御免だったし、実に贅沢なことだわね、と再認識したのでした。

   でもって、撮った写真、どうするってねェ。結局庵主がCDにコピーして明日、彼女の家にお届け。

「え?そんなことできるの?」とびっくりされてしまった。う〜〜ん。(^^ゞぽりぽり。


  でも彼女が不在の時間帯にお届けなので玄関の足拭きマットの下に置いておくことに。メールで送れれば簡単なんだけど、なんせいまだに普通の電話回線なんだもの。写真何枚も送ったら開けるわけないからなぁ。(>_<) 

  いやはや。。。まあまあのお天気で、こんなことでもないとオルセーにも入ることなかったし、ちょっと面白い影絵の展示があって、得したような午後でした。BOLTANSKIボルタンスキーという人の「黒猫のシルエット」。この写真の中には猫いないかな?

 

NONと言っちゃうフランス人

2005.05.30

もう、今日はどこに行っても昨日の選挙結果が話題に。

  いかにもフランス人らしいというか。国民投票にするから結果がNONになったんですねェ。

  国民の意見を聞いてくれるなら、まづは簡単に首を縦には振らないぞ〜〜という態度。とりあえずNONと言ってみて、それからゆっくり考えようかぁっつう具合です。

大統領の困惑したお顔。

               **************

  夕べの写真、「友白髪のツーショット」に差し替えました。(^^ゞ  庵主のデジカメに映ってたのはお顔があんまし良くなかったのだ。友だちがいいのを送ってくれたので、おじさんとおばさんがうれしそうにデザートを眺めている姿ですゥ。あははは〜〜〜。期間限定にしようかしらん。

              ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪


  「冬ソナ」、ざっとやっつけました〜。ふゥ〜〜。仕事しながら吹き替え版にしてつけてたんだけど、突っ込みがとまらない。(爆) おいおい、君達は聖人君子かよ〜〜、フランスだったらもうとっくに出来上がっちゃってるぜぃ、その割にオヤジはしっかり余所に子供作ってたりしてェ。(^^ゞ 洋服しっかり着たまま寝てるし。どこまでここの男どもはお人好しなんだぁ〜〜。どうしてどこにいるのか判らないのに探せるの?飛行場はいつも走り回らなきゃいけないの?あんなにお魚買って、二人で朝食?え?などなど突込みが尽きな〜〜〜い。
  と、思いきや、やっぱり泣けますね、こ〜いうのは。がははは。

   でも、やつれて死にそうだっていう人がマルマルかわいらしい顔だったりして、メイクでいくらでもなんとでもなるのにぃ。目が見えないっていうのに目が動いてて失明している演技がマズイ。あれならちゃんと黒いメガネで目を隠すべきだぁ。みんな涙いっぱい溜めて頑張ってるのに、そういう手抜きはちょっとガッカリだったな〜。     

 

豪華なアイス盛り合わせは楽しい〜〜

2005.05.29


   欧州会議の選挙の結果、55,68%でフランスはNONっつうことは見直しということでうね〜。フランスが欧州脱退するというのは考えられないから、法案見直し+再考猶予期間がえられるということか...。

   ま、そんなのを余所に、日中は制作+冬ソナに没頭の庵主。夜は友人達と誕生日会食。

   会うなり、腰が痛いという話。あははは〜〜。年は取りたくないね〜〜〜。爆 アメリカ人のフィリップ君とは一日違いの同い年で、互いに同じぐらいの頃に腰を痛めておりました。(^^ゞ

   アペリティフはシャンペンでお祝いした後、近所の中華レストランで。北京ダックはじめ、いろいろ注文して、最後に4人前誕生日デザートというのを注文。大皿にパッションフルーツとココナッツのアイス、パイナップル、マンゴ、パパイアのフレッシュフルーツに生クリームのトッピング。それが供される時には店内の明かりが消されてハッピーバースデイのメロディーが店内に。きゃははは〜〜。ろうそくを二人分立てたら100本近くだね〜〜といってたら、たったの一本でした。(^^ゞ いくつになっても、なんかこういのは悪くないのだ。友白髪って感じにみんなで仲良くデザートをつついたのでした。

   よきかな、よきかな。

   フィリップが盛んに村上春樹の小説が面白いと言っていたので今度よんでみようかなぁ。ネットのお友だちにも結構推薦している人がいたので、ふ〜〜んなんて思っています。

   その前に、冬ソナやっつけないと。爆 相変わらず、そりゃないぜぃ!とか突っ込みいれてる庵主。

   そういえば、思い出したのだった。昔、ある人に別れた彼女にすごく良く似てて、会うとすっごく嬉しいんだけど、実はそれ以上にツライ気分になるって言われたことがあったのでした。そういわれて、その人に腫れ物に触るように良くされて、庵主はあまり嬉しくなかったなぁ。

 

セルや風に年を盗る日なのだ。

2005.05.28


大勢の方からお祝いのメッセージ、ありがとうございました。

でへッ。(^^ゞ

   もうそんなうれしいとか楽しいとかいうんじゃないですけどねェ。セルやさん曰く「年取るんじゃなくて、ひとつづつ、年を盗ってゆく日」でございます。はい。

   しかし、今日は色気のない一日でして、仕事に没頭。外は相変わらず暑かったし、家の中でじっとしていた方が良策の日和でした。でも、ちゃっかり「冬ソナ」つけてんの。がははは。で、時々、そりゃーないよ〜〜〜、とか、でき過ぎだぜぃ、と突っ込み入れたりして。爆

   爆発と沈没は明日誕生日の同い年の友だちと一緒にすることになってます。

   フランスは明日はいよいよ欧州憲法を批准(ひじゅん)するかどうかの国民投票の日です。この批准という言葉、今回ネットで関連記事を読んでいて知った日本語。こういう大人の難しい単語に日本語が弱い庵主です。必ずしもどの国も国民投票じゃないのだけれど、特にフランスとイギリスの国民投票の結果は大いに関心を呼んでいるらしい。内容はごちゃついているので紹介しませんが、要するに、欧州拡大して統一憲法を制定しようというもの。それからEU大統領だの外務大臣だの制定するらしいです。でもって、この欧州憲法は欧州全国で100%批准されなくてはならず、批准しない国には多少改定して再提案し、猶予期間を与えて再考するようにし、それでも批准しない場合はEUから脱退ということらしい。

   雰囲気的に、フランスは過半数が批准に不賛成っぽい。一般の声としては、国民投票できることはうれしいけど、法案の内容が複雑で難解、誰にでも理解できるものじゃない、また、条項によっては賛成だけど反対のものもあるので一概に判断できない、という感じ。大統領は自分の首がかかっているといった風でかなり必死になっているのだけど、説得力イマイチで支持率が下がっているしだい。さてさてど〜なりますやら。明日の晩が楽しみです。

   街中、OUIとかNONとかだけの貼り紙があちこちにあって、肝心の選挙ポスターが見えなかったり...ああ、その写真撮ってなかった。(^^ゞ

                *************

   遅ればせながら、フランスは明日が母の日で〜す。

 

あっぢぃ〜〜〜〜(>_<)

2005.05.27

いきなりは困るんですよ〜〜〜。
暖房切ったの数日前。朝晩冷え込んで寒かったのだ。それがね〜〜、少しまともな気温になったかなぁとセーター洗濯したり半袖ものを出してみたりなどと夏の準備にとりかかろうかという気分にやっとなったところ。

   それがいきなり33〜34度だって〜〜〜。街中、若い女の子はいきなり半分裸のようなカッコで歩き出し(本当のことを言うと、年齢に関係ない状態。(^^ゞ)、メトロの中は一気に体臭たちこめて、げェ〜〜〜ッ。(笑) もう若い子は細かろうが太かろうが、タンクトップの短いのにおなかや腰がポっコリのコばっかり。ん?誰ですゥ?パリに来たいって汗かいてバタついてる人は。爆

   今、パリの西のローラン・ガロスでテニスのフランスオープン中。夜の7時でも33度以上あって試合する人も観る人も大変です。日本だと一日のうちで一番暑いのってだいたい午後2時から2〜3時間だと思うのだけれど、こちらは夏時間だったりなんたりでグリニッジの標準時間より3時間はずれているのです。だから夕方5時ごろからものすごく気温が上がり、夜といっても日が長くて太陽ぎんぎんだから7時なんて暑い暑い。ふゥ〜〜〜ッ。

   今日はまたまたローラン・ガロス方面にレッスンに行って、暑いのなんの。冷たい日本茶が出てきてうれしかった〜〜。こういうことは、日本人の気が効いたところ。フランス人には望めませんな。 

   そして、非常に遅ればせながら、生徒さんから冬ソナのDVDを拝借してきました。あははは〜〜。一話目と最終回だけで誤魔化して満足していたので、これでやっと日本の皆様に追いつけるのだ。ぜぃぜぃ。っていうと、それは最初に放映されたビデオだから完全版じゃないぞ〜〜〜とか声が聞こえてきそう。。。笑

   雪景色でちょっとは涼しい気分になるかなぁ。う〜〜む。アイスクリームも買ってきたし、ビールも冷えてきたことだしぃ。   

 

くるくる回るゥ〜♪

2005.05.26


今日はなぜか回転木馬が回っています。♪
何かというと、この歌が出てきちゃうのだ。う〜ん。

信号待ってたり、メトロをホームで待ってたりして。。。

この歌、かつてN○Kで「うたのメリーゴーランド」(げ、また古い話だなぁ(^^ゞ)とか「みんなのうた」なんかで流れてて。。。庵主がちょうどちいちゃい頃でしてね、それで「おもちゃのチャチャチャ」なんかと一緒によく歌ったもんです。

しかし、本当はこの歌は子供の歌ではないのだ。あのエディット・ピアフが歌っていた「MON MANEGE A MOI」モン・マネージュ・ア・モワという「私の回転木馬」という歌。この場合、ココに出てくる回転木馬は彼氏のことなんですよ〜〜。

目がわまる、私の回転木馬、それはアナタ。
アナタが抱いてさえいてくれれば、私はいつもお祭り気分
...

丸い地球だって、あなた(私の回転木馬)に比べたらこんなにめまいを起こさせるほどじゃない

と、ま、ざっとこんな内容なんですなぁ。

で、ふと、思ったのだ。

これはシャンソンのスタンダードナンバーにもなってますから、シャンソンの夕べみたいなので大人が歌う分には構わないんですが、はたして、子供の歌のように紹介されてたバージョンの歌詞はいったいどんなだったのか?冒頭の「くるくるまぁわぁるゥ〜回転木馬ぁ〜♪」しか覚えていない。

どなたか覚えてる方、いらっしゃいますかぁ?

 

SUSHI

2005.05.25

食材の話のから、ちょっと触れたフランスの寿司ブーム。

   数年前からかなりポピュラーになってきました。それまでは日本レストランに何らかの理由で通うフランス人が食べる程度だったのが、近頃じゃスーパーでも場所によっては売ってたりします。コジャレタ感じの惣菜コーナーがあるようなところではだいたい並んでたりして。このところ急に宅配も増えました。

   その裏には。。。。そういうことやってるのって日本人じゃないんです。一時期、日本レストランにかなりアジア系、スリランカ、バングラデッシュ系の人たちが働いていてことがあり、そういう人たちが独立してお店をだしたりしてるのです。

   寿司ブームになるのは結構だけど、ネタの新鮮さなどかなりアヤシイです。同じアジア人でもですね、衛生観念全然違いますしねェ。保健衛生上、何か大きな事故があった場合に火の粉が飛んでくるのは日本人に対してですからね。それはちょっと心配。フランス人には違いが判らないしな。

   味だのネタだのの前に、なんたって値段が違う。日本人がやっているレストランより遥かにお安いのです。だから東洋人の顔してて半被着て鉢巻なんかしてりゃ、安い方に足が向きますわな〜。(^^ゞ それで美味しい美味しいって...。美味しくないってばぁ。笑 だって、寿司飯がまずい。酸っぱくなかったり、なんだかわかんない味付けだったり。鮪の色が悪い。話によるとネタに水かけちゃうっていうしィ。もう、聞いただけでお腹痛くなっちゃうような具合。実際、食べに行ってお腹の具合悪くなった日本人います。試しに行ってみてやっぱりこれはやばいぜィみたいなことも。笑

   しかし、パリの人たちだったら、SUSHI、SASHIMI、MAKIなんていうのはだいたい知ってます。どうも、のり巻とか巻物とか言わずにMAKIでまかり通っているのが気になるけれどねェ。

   写真はうちの郵便受けに入っていた宅配サービスのちらし、ってお寿司のちらしじゃないですよ〜。(ちょっとクサイか(^^ゞ) 冗談はさておき、そのチラシの一部をご紹介します。
フランス人はもともと鮭はスモークサーモン(フランスのはそんなスモークじゃないです)で馴染みだし、こちらは海の鮭で生で食べられるのでこれは絶対欠かせないネタ。あとは鮪赤身。トロはそれ程人気じゃないです。以前はお魚屋さん、棄ててたぐらいだったから。写真の白身はボラみたいですな。う〜む。そうじゃなければ鯛、ひらめ、蛸、海老、さば(これがなぁ...心配)、ホタテ、イクラ、玉子、アナゴはないので替わりにウナギ。軍艦にはネギトロじゃなくって赤味、ネギシャケ、カニなんかも。巻物は鉄火、シャケ、カッパ、お新香、カリフォルニア風、太巻き、手巻きなどなどアラカルトでいろいろあります。

  ここのお値段は、だいたい15〜17ユーロで¥2500ぐらいまでってところ。右上の二人前スペシャルみたいなのは、おッ、結構するな、52ユーロだってェ。うへ。¥7300。内容はシャケ、赤身、海老、ボラ、イクラ軍艦各2個、のり巻がシャケ、鉄火が一本分づつ(6個づつ)、シャケ、赤身の刺身8切れづつ、醤油、わさび、ガリ、キャベツの酢漬けサラダ2個、ノンアルコール飲料33clが2本ついてこのお値段です。刺身○切れっていうのがおかしい。日本じゃこういう風に言わないものねェ。

  いかかがでしょうか?電話してみますゥ?     

 

食材

2005.05.24

   白アスパラの話から、BBSで食材の変遷についての書込みがありましたが、本当に随分変わったものです。


   フランスは農業国でいざとなったら自給自足できるというのがお国自慢(笑)なのですが、庵主がパリに来た頃は旬の時期とそうじゃないのとではかなり値段に開きもあったので、冬場にきゅうりなんて食べられなかった。もうあの頃は日本では常食野菜は年中出回って値段もそんなに変化がなかったと思うので、かなり驚きました。

   いかにも今、畑からもって来ましたといった感じの形もさまざまで、虫が食っていようが半分しおれていようが、お構いなし。庵主は虫がでてきたって驚かないんだけど、レタス洗ってて、きゃ〜〜〜なんて声が聞こえることもしばしば。虫がいるってことは、農薬云々もさることながら、美味しいわけですよ。ははは。

   BBSにもちょっと書きましたが、昔はこちらの野菜で代用していろいろ和食を工夫しました。椎茸がないのですべてシャンピニオン(マッシュルーム)、春菊ないのでクレソン、白菜ないのでアンディーヴ(エンダイヴ)などなどだったのが、いつの間にか中華街も充実したし、椎茸はフランスできのこ業者が栽培してるし。白菜やもやしは普通のスーパーでもだいたい売っています。
   中華街だと、台湾やシンガポール製の日本のパクリ商品が増えて、非常に便利になりました。関税の関係で日本食品屋さんは高いからな〜。
   ま、中華街界隈に住んでいるというのは食材に関しては大きな利点でして、たとえば豚や鶏のひき肉というのがフランスのお肉屋さんにはない。薄切りも当然ありません。以前は日本人がいっぱい住んでいる高級地区で、誰かが頼んだのでしょうが、鶏をひき肉にしてくれるとか薄切りがあるとか聞くとわざわざ買いに行ったりしたものです。その点、最近の中華街では豚挽きは当然あるけど、鶏のひき肉や薄切りをやってくれるし、重宝してます。ま不便なおかげで鶏肉さばいたり、そうそう、魚もなんでもさばけるようになったし。お魚の名前と顔も結構覚えたしな〜。

   今夜はちゃんと酢味噌でアスパラガスいただきました。明日は洋風にサラダを予定。あの束、1kgですからね、食べがいあります。

   では、最後にデザートを。ふふふ。写真は庵主が撮ったんじゃありませんが。。。イチゴのタルト、二段がさねのがルリジゥーズ(尼さん)という名前のシュー菓子、向かって右のシューはリング型でプラリネクリーム入りでパリ・ブレスト(タイヤ会社がブレストにあったんだと。。。それでリング型のはず。ブレスとはブルターニュの最西端の町でもともとはパリからとっても遠いというイメージでした。手前のはなんだろ?普通のどこのパン屋さんにでもあるお菓子です。

 

白いアスパラ\(^o^)/

2005.05.23


   「アスパラ!」\(^o^)/っていうとですね、大昔に、弘田三枝子がまだ子供でマルマルぴちぴちしていた頃にビタミン剤の宣伝してましたが。。。いきなり古い話題で、へへへへ。(^^ゞ

    で、今年も季節到来なのだ。もう出回ってましたが最初はやはりお値段張りますからねェ。ただ横目で値段チェックして通り過ぎるだけ。でも、今日はスーパーでもかなり山盛りになってて少し安くなっているようだったので買ってまいりました〜〜。これ1kgで6,75ユーロだから\945です。もう少しするともっとお手頃な価格になると思います。朝市の方がきっと安いはず。日曜には行きそびれちゃったからな〜。

    
    かなり太いのもあったので、しっかり皮をむきました。(ねェ、RIN太郎さん!笑)まづ一回目はオーソドックスにマヨネーズで。本当は酢味噌でと予定してたのですが、制作に熱中していたら遅くなってしまい、酢味噌のタレ作るの面倒だったので手抜き。明日は酢味噌にしま〜す。

 

オリンピックの顔と顔♪ その後

2005.05.22


今朝はシャンゼリゼは大騒ぎ。

というのは、今度のオリンピック候補地最終選好委員会に出すプロモーションフィルムの撮影があったのです。総監督はリュック・ベソン。本当は先週の日曜だったのですが悪天候で今日に延期になったのでした。

100人以上の大道芸人だののエキストラに、そこに来た人たちは「PARIS2012開催候補地」とロゴ入りのTシャツを着ていれば誰でも参加できるというもの。シャンゼリゼでそのTシャツがタダで配られたそうな。

普段は禁止されているシャンゼリゼ上空のヘリコプターの飛行も撮影のために許可されて、午前中かけて撮影されたそうです。写真、およそから拝借しちゃいました。(^^ゞ なんか賑やかそう〜〜。

最終決定は7月6日シンガポールで。さてさてどうなりますか?

 

パッとしないカンヌ

2005.05.21

カンヌ映画祭が終わった。
なんだかパッとしない年だったみたい。これ!といった映画もなく、何か大騒ぎになるわけでもなく、毎年、必ずといってよいほど、ブーイングの出るようなセンセーショナルな作品もなかったらしい。

   で、1999年に「ロゼッタ」でパルム・ドールを獲ったベルギーのダルデンヌ兄弟が「L'enfant」(ランファン:子供)という映画で二度の受賞。有力候補とされていたジャームッシュはグランプリに。

   なんでも今年は「父親」を描いた作品が多かったそうです。そして女性が目立つような内容も少なかったとか。

   **************************

   日が随分長くなって、夜の10時ごろまで明るいので、何かに没頭していると時間がわからない。(^^ゞ また後で買い物に出直せばいいか、なんて夕方から用事を始めたら、ありゃりゃ、スーパー閉まっちゃったじゃないの〜〜。ま、月曜まで待てるものだからいいか、という具合です。

   BBSでNokoさんが書いてた「ターフ」なるもの、やはり「幌(ほろ)」でした。新しい日本の言葉についていけな〜い。(^^ゞ 
   

 

今日の「鳥かご」

2005.05.20


歩いていて見かけた鳥かごの廃墟とおぼしきもの。

 階段がこんな風に外から見えるなんて比較的珍しいつくりです。中庭に面してもこういうのはあまり見かけないしなぁ。そして、このエレベーターは長いこと使われていない雰囲気。一番下の階の扉の前にダンボールが置いてあったし、どうみても中は空っぽでした。アパート自体はちゃんと人も住んでて普通の雰囲気ですが。

 なんか薄気味悪〜い。

 ないはずのエレベーターが夜中に動き出す....なぁ〜んていうの、どうです?笑


♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪


いや〜〜〜。びっくり。♪

今、ラジオからいきなりマヒナスターズっぽい曲が流れてきた。
これはニュース専門局なのだけど、夜中は30分毎のフラッシュになるので、その間は全くコメント無しでいろんな音楽が流れてるだけ。

「菊千代と申します〜。」♪

なんともいえないスチールギターの音色に歌声とハーモ二ー。

思わず聞き入ってしまいました〜。
その後、なんだったんだ?今のはぁ?と早速検索。
ありました。和田弘とマヒナスターズの昭和30年代の曲。
なんでもアメリカのピンク・マティーニというグループがこの歌にほれ込んで、和田さんがなくなる直前に交渉してカバー録音したそうな。それも日本語で。和田弘もスチールギターで参加しているらしい。

おそらく、今聞いたのは、そのピンク・マティーニのだわ。何しろ特訓して日本語をきれいに歌っているんですよ。聞いてる時はマヒナスターズのかと思った程だもの。

このピンク・マティーニ、パリでも人気のグループでよくライブをやってます。フランスではピンク・マルティニとMARTINIはイタリア語風に言ってます。一度聞きに行ったことあるわぁ。昔の歌をいろいろ自分たちでアレンジして歌ったりしてます。 
 

 

怖いのはどっち?

2005.05.19


   去年の10月24日付け日記でお話した鳥かごエレベーター。今日もまた違ったタイプのを紹介します。

   これはすごく小さくて定員がったの二名。フランス人だったら一人でオシマイという感じです。お相撲さんは乗れないなぁ。(^^ゞ 

   螺旋階段の中に設置されていて、四面中、両脇は木の覆いがあるけど、一面はガラスになっていて丸見えです。ここの階段には明かり窓がステンドグラスになっていてそれがず〜っと見えて綺麗でした。と、庵主は余裕だけど、ガタガタ揺れるし、怪しい音はするし、やっぱりこれには怖くて乗れない日本人って多いんですよねぇ。

   午後はパリでは超高層のアパートに行ったら、そこでエレベーターで一緒になったマダムが、さっきから地上階で降りたいのに下まで降りないんです、と嘆かれてしまった。フランスは日本の1階が地上階で、日本の2階が1階。庵主ともう一人男性がその1階からエレベーターを呼んで乗ったのですが、その時、マダムはすでに乗ってました。下から来たのかと思ったらそうじゃなかったみたい。男性は11階で、庵主は23階で降りて、マダムに思わず頑張ってください(笑)と励ましてしまった。(^^ゞ大丈夫だったかな?

   古〜い鳥かご式と、近代的な高層アパートのエレベーター、どっちが怖いって....密閉されててなんだか判んない近代的なほうが怖いです。
   

 

人だかりふたつ

2005.05.18

今日は人だかりに縁があった日。

   まづは、話題のスターウォーズの新作が今日からフランスで一般公開され、映画館に長〜い行列。フランスは最近でこそ午前中の上映があるけれど、普通は午後から。それも17時過ぎないと終日はかなり空いているものなのです。

   それがね〜〜。今日、お昼頃イタリー広場でメトロを降りたら、例の丹下健三設計のグランテクランの前にずら〜〜〜り。よく見ると、ガラス貼りの中にもびっしり人がいるではありませんかぁ。スゴイ。みんな仕事や学校休んでるんだろうか?恐らくそうでしょうねえ。(爆) このグランテクランは欧州一といわれる大きなスクリーンだし、そりゃ見ごたえあるだろうな。観てみようかしらぁ。
   実は庵主はスターウォーズにはご縁がないまま今日に至っておりまする。一番最初のはテレビで見たけど、真剣に見てないし、なんだか???のまんま。先回の作品は友人が他の映画をダビングしてくれた余りにちょっと入ってて、いいところで終わっちゃった。(^^ゞ ま、当分スゴイ人だろうから、グズグズしてるうちに又逃しちゃうんだろうなぁ。ロード・オブ・ザ・リングもハリポタもそうなんです。ハリポタはこの間のは飛行機で見たけど。

   もうひとつの今日の「人だかり」は、夕方スクリプシット(カリグラフィーのアトリエ)に行った時。バスティーユでメトロを降りて新オペラ座の脇の細い道をまっすぐ行くのですが、その道が車で詰まってる。一方通行の道。駐禁係りのお巡りさん達が走り回ってるし、立ち往生している救急車とか、車から降りて先のほうを見てる人とか。事故かなぁ?この通りには眼科専門病院があって目が不自由な人も結構歩いているし、なんかあったのかなぁ?と思いつつ歩いてゆくと、車が少しづつバックし始めてちょっと視界が開けました。もう少し先は黒山の人だかり、その先に警察の車とおおぼしきランプが光ってるのがチラチラ。

   こっちの人だかりの原因は道が車道も歩道も閉鎖されていたんです。ありゃ〜〜。ただの事故じゃないな。

   それは...爆弾騒ぎでした。

   しばらく黒山にまみれていたら、道を遮断していたテープがはずされて、一誠にゾロゾロ。警察の車は爆弾処理斑の特別車でしたがな。ガセネタだったのか、無事撤去したのかわからないけど、何事もなく、あたりはアッと云う間に普通の状態に戻ってしまいました。この程度じゃニュースにもならない。(^^ゞ

   アトリエに着いたら、みんな何にも知らないで来月の作品展に向けてせっせと製作準備中。「爆弾よ、爆弾!」と言っても、へェ〜〜〜で終わってしまいましたぁ。こういうのに慣れっ子になるっつうのも、なんだか...。実際、庵主も「またかいなぁ〜〜」なんてのんびり解除を待ってたもんな。

   ↓バスティーユの運河から向かって右手の建物が新オペラ座。この向こう側の脇の道での出来事でした。

 

こんなのスポーツなのか。。。

2005.05.17


   昨日夜、エッフェル塔でベースジャンプをやってノルウェー人の青年が亡くなったそうな。

   このベースジャンプ、パラシュートを付けて、崖やビルの地肌すれすれを飛び降りるというスリル満点なものらしい。だからかなり危険なようです。そして、夕べ、ノルウェー人数人がノルウェーの建国記念日の記念とかで、まづモンパルナスタワー(あのアスベスト満載のビル)に向かったところ、警備員に阻止されたらしい。その足でエッフェル塔に向かって、塔の2階から飛び降りに成功した一名がジャンプに失敗してしまったという。

   エッフェル塔では自殺者が増えるのは困るし、最近は飛び降りたりできないように苦心しているみたいだけど。今回のこの事件も、単に興味をあおったり、飛び降りることが可能だなんて思われると困るということであまり報道されていません。

   飛び降りたご本人は自分でカメラを付けていたみたいですが、落ちた衝撃で壊れていて、実際にどんな様子だったのか一緒にいた仲間もフィルムに納められておらず、たまたま通りかかった人が撮影しているかもしれないとか。


   このベース・ジャンプを考案した人は自分自身、1921年に事故で亡くなっているそうです。なんだかねェ、こういうのって、スポーツなんでしょうかねェ。
   

 

やっとのめぐり合い

2005.05.16

     今日が従来どおり祭日だろうとそうでなかろうと、庵主の家の近所はあまり関係なかった。と、いうのは、中華街は月曜定休が殆どな上、日曜の朝に市場が建つので、それに合わせて周辺の個人商店は日曜のお昼まで営業しているから、どっちみち月曜定休のところが多かったのです。

     観光業界がダメージを受けてると昨日書きましたが、今日のニュースでは、たとえば今日、急病になって往診を頼んだ場合、平日料金なのか休日料金なのか?お医者さんは自由業なので今回の福祉云々の一件には関係なく、いつものように祭日とみなしていたら休日料金で診察ということに。その場合、保険は平日料金しかカバーしないらしいとか。

 
     ま、今回はあらゆることで準備不足という感じです。


               **************

     ちょっと郵便局に出たついでに、郵便局は開いてましたねェ(笑)、近所をブラブラ。イタリー通りは先日お話したニレの木がずっと前からの街路樹、歩道拡張してもう一列植えた街路樹が「ゆりの木」、それぞれの合間に桜だの辛夷、泰山木、その他、花が咲く木が沢山植わっています。

    この「ゆりの木」はモクレン科で、葉っぱの形から「半纏木(はんてんぼく)」、「奴凧の木」、「軍配の木」、花が似ているので 「百合」以外に「チューリップの木」などとも呼ばれています。

  木の高さは10mはたっぷり、15mくらいのもあり、肉厚のしっかりした光沢のある葉で、今頃がちょうど花の咲く時期。花はトケイソウのような芯が大きい花なのですが、なんせ木の上の方に葉の茂みの中に上向きに咲くし、花弁(多分ガクだと思うけど)が葉っぱと同じ色で、中心がちょっとオレンジ色。目立たないんです。考えてみたら一度も見たことなく、毎年チャンスを逃がしていました。

    しかし!見つけたのだ〜〜。なにしろ先月末から必ずイタリー広場でメトロを乗り降りしてるので、いつもより観察出きるという訳でして。やっぱり上の方に咲いているので、花の下から眺めるだけですが、時々風でゆれると芯が見えたり。そこをなんとかデジカメに納めるのに成功。花が付いている木は殆どなくて、2,3本しか見つかりませんでした。幸い、家のすぐ横に花がいっぱい。毎年咲いてたのかなぁ?     

 

明日は休む?休まない?

2005.05.15

    今日はカトリックでは聖霊降臨祭といって、キリストが復活昇天した後に、使徒達に聖霊を授けたという祝日なのです。イースターと同様、日曜と月曜が祭日になっているのです。が...今年から聖霊降臨の月曜の祝日をとりやめ!ということに。

    と、いうのは、一昨年の酷暑で高齢者が沢山亡くなったことから福祉の見直しということで、祭日を一日削って、その日の就労賃金を福祉にまわそうという考え。だけど、いったいどの祭日を取りやめるか決めるのに時間がかかり、今年度のカレンダーには殆ど明日の月曜は祭日になっている状態。当初はその日に実際に福祉に関わる、例えば福祉センターや老人ケアの研修とかを年に一回やるとかなのかと思っていたら、その日はただ働きしてその分国に差し出せということだったのだ。

    福祉云々に関しては文句は出てないと思うけど、やり方に不満の声がどど〜っとあふれ出た次第。予想では国民の半数以上がなんらかの形で明日は働かないと言っているとか。

    国鉄やメトロではストや間引き運転らしいし、学校はやると言ったって、地方によっては通学バスが運休とか、給食会社が休みとか。だから会社によってはなんかの振り替え休日ということにして休んだりと四苦八苦の抵抗。もっと時間に余裕をもってはっきり提示すればこんな騒動にはならなかったと思うんですよねェ。首相はこんな騒ぎに「なんでこ〜なるの?」みたいな発言するしなぁ。(^^ゞ
    しかし、時期が悪いんだわ。気候が良い季節で連休となると、観光地は稼ぎ時なのにね。今年はそういったところがこの政策でかなりダメージ受けてるらしい。

    庵主は、子供の学校が休みだという生徒さんが多くて、必然的にレッスンは無し。これまた小さいながら庵主にとってはちょっとダメージだと言えないこともない。ま、部屋の片付けでもするか〜。笑

               *************

    昨日、映画の帰りに散財するフナック(大手書籍CDショップ)に寄ってしまい、香港映画「無間道」(INFERNAL AFFARS・I)のDVDを買ってしまったのでした。ふふふ。IIやIIIのこちらでの劇場公開は望めないかなぁと思っていたら、どうやらDVDでは近いうちに出るみたいなのでひと安心。

    そうだ、明日の休みには、じっくりボーナス版とか合わせてみようっと。あははは〜〜。仕事入ってなくたって、ちっともダメージじゃないな、こりゃ。(爆)    

 

Shall we ダンス? or Dance?

2005.05.14


   なんか朝から薄暗〜いお天気。雨が降ってました。気温は少しはマシになったけど、それでも平均よりぐんと低くて...朝晩は暖房がないと厳しい感じだし、外に出るときはほとんど冬支度。どうなってるんでしょうねェ。ったくゥ。夜半から今朝方にかけてボルドーの東のドルドーニュ一帯で雹(ひょう)が沢山降り、総面積400haあまりの葡萄畑がダメになったらしいです。恐らく実がつかないだろうって。(>_<) 

                 ************

   出かける気分イマイチだなぁなんて思ってましたが、このぶんじゃ家にいたってきっと何もせずに終わりそうだったので、午後、念願の「Shall we dance」を観に行きました! 

   公開二週目なので上映室は小さかったのですが、ボツボツ人がいて、まあまあの入り。

   噂どおり本当に原作映画に忠実で、めずらしいこと。よくリメイクって、なんだかなぁ違うなぁ、とイライラすることが多いのですが、今回はそういうことは全くなく、よくこんなとこまで忠実に、なんて思ったほど。日本とアメリカの生活や習慣の違いだけを上手に置き換えてあって、ラストは本筋は一緒だけど少しだけアメリカ風になってました。ま、西洋人だとこの終わり方が普通で自然ですねェ。フランスでリメイクしたとしたら、どうしたって恋愛沙汰が加わらないと。(笑)だから評判イマイチかもね。

   リチャード・ギアが齢を重ねて、最初はおっさんになったなぁとビックリしたけど、なかなかいい年取り方してるかな?悪くないですね〜。一家に一人とか、彼にShall we dance? と言われたら即OK!なんて声が...(あ、またクシャミしてません?爆)。 

   だけど、今日の映画を観ても、ダンスやってみたいなぁとはあんまり思わなかった。原作版を観た時はやっぱりちゃんと習ってみるべきだったか?なんつう気もしなかったわけじゃないんだけど。
   BBSにも書いたけど、以前にカリグラフィーのアトリエで知り合ったフランス人がダンスが趣味で、クラブに踊りに行こうなんて誘ってくれたんだけど、その彼女がタンゴを踊るにゃ、ただのパートナーじゃやっぱりなのよ、プラスアルファがあるとないじゃ大違いだと言ってました。(^^ゞ じゃ、アナタは誰と踊るの?って聞いたら、もちろんダンナとよ〜〜〜だってェ。

   高校の時、体育のダンスの先生がいて、ワルツとかジルバとか習いましたが、他に何かやりたいのありますか?と聞かれたので、結構大勢で「タンゴ!」なんて答えたら、「あら〜〜、それは無理よ〜〜」と笑われてしまったのでした。  

 

フランスで最もポピュラーな異国料理

2005.05.13

   世界的に今日は13日の金曜日。フランスはこういう日は決まって高額のロト(宝くじ)が企画されます。ロトの取り扱いは新聞販売店や煙草屋さんで、こんな日は番号選んで登録する人の長蛇の列。庵主はどうもくじ運悪いので、こういうのは何度かやってみたけどやっぱりダメ。(^^ゞ

   なんか予定目一杯の1週間がやっと週末に。ふゥ〜〜〜。忙しかったからあっという間だった。本当は今日はShall We dance? を観に行きたかったけどパワーダウンで取りやめに。割引券はちょっと惜しいけど、もっと近所の映画館で明日にでも観ることにしました。韓流男優だのジャニーズ系若い子にお熱を上げている方々(え゛?ワタシのことォと頭かいてる人、だぁれ?爆)、盛んにリチャード・ギアがロマンスグレーで渋くってカッコイイと感想を述べているので、是非、行かねば。(笑)

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   昨日は遅く帰ってきて展覧会の話だけで日記を終えてしまったのですが、会場で待ち合わせた友達と3人でクスクスを食べに行ったのでその話を追加しまぁす。

   クスクスはCOUSCOUSと書いて、テュニジア、アルジェリア辺りの北アフリカ料理です。フランスと北アフリカ諸国とは切っても切れない長い歴史があるので、このクスクスはフランスでは誰でも知ってて食べているポピュラーな料理。日本にラーメンだの焼肉だのが普通にあるのと同じような感じ。

   クスクスというのは、セモリナという小麦の粉からできている顆粒状の主食で、これに野菜のぶつ切りのスープをかけて、お肉などと一緒にいただくもの。日本人の口には結構あうと思います。野菜スープには人参、ズッキーニ、かぶ、うずら豆がたっぷり入っていて、ヘルシーな感じ。これにハリッサ(フランス語ではHを発音しないからアリッサ)という唐辛子のペーストを溶かし込んでピリ辛で食べるとおいしい〜。お肉は羊、鳥、牛肉(豚ちゃんは宗教の関係でありません)の焼いたのやメルゲーズという香辛料の効いたソーセージ、肉団子、または魚のもあります。お魚のも捨てがたいおいしさ。羊の頭なんてのもある。コレは特別な御馳走。

   もともとクスクスとはお鍋自体の名称だったらしいのが、蒸すのに手間ヒマがかかったことから料理そのものの名前になったとかです。その専用のお鍋は二段重ねで、上の鍋が蒸し器になっており、下でスープをコトコト煮込みながら、その蒸気でクスクスを蒸すという次第。最近は小麦粉を蒸してから顆粒状にするのでクスクスの扱いがかなりラクになりました。お湯につけてふやかすだけでもOKなのが増えてます。

   夏場は、このクスクスの粒々でタブレというサラダがさっぱりしてます。ミントの葉っぱを刻んだのとピーマンやきゅうり、トマトなどとレモン、オリーヴオイル、塩コショウっといった具合。冷やしてあると尚良し。暑くなったら作ろうかな。作ったらどんなものかご紹介しますね〜。(ただ今、まだ暖房つけてるぐらいなので、まだまだ。(^^ゞ)

   ちゃんと蒸してないと、お腹の中でスープと一緒になって膨張してしまうという失敗談が以前はよくあったものです。でも、実は苦しくなるぐらい食べちゃっても消化が良くて重くないのです。こちらだととっても手ごろな値段で食べられるものなんだけど、東京にあるレストランなんか、すごく高いみたい。

 

現代アート

2005.05.12

   メトロの工事で駅が閉鎖中なのは庵主宅の最寄の駅だけではありません。今日午後レッスンに行ったところもそう。ひとつ手前の駅で降りてサンドイッチ食べながら歩いていたら...「せんせ〜い!!こんにちは〜」なんて違うグループの生徒さんに声をかけられてしまった。(^^ゞ 

   夕方マモグラフィーのために家の近所のレントゲン...日本語でなんて言うのかなぁ?専門の放射線科へ。お胸ぺっちゃんこにして何枚も写真撮るので痛いですゥ。(>_<) ま、何事もなく無事に終了。(^_^)v その後、重い荷物や写真を家に置いて、夜はボォザール(パリの美術大学)の卒業作品展へ。知り合いの日本人の若い女性がこのたびディプロムを取得し出品していたのでそれを見にでかけました。庵主としては彼女が入学するに当たっての提出書類のひとつである彼女自身のコンセプトをフランス語に翻訳してあげてたので、今回ディプロマが取れてなかなかうれしい気分です。
   他に比べてアカデミックだといわれているらしいパリのボォザールですが、押し寄せる時代の波なんでしょうか、現代アートオンパレード。オーソドックスな絵画なんて影を潜めてます。審査する教授も現代アートの人が増えてるそうだし。オブジェだのビデオアートだのがいっぱい。うわぁ、コレは!なんて感動したり驚かされる作品もなく。。。。一緒に行ったボォザール出身の友人達は、なんか最近の若い子たちって世慣れてるっていうか、商売っ気あるっていうか、違う世代だねェって。なんかジジババ臭い発言をしておりました。(笑)

   パリの美術学校ボォザールはセーヌ左岸沿い、ルーヴルの斜め向いにあります。写真は展示会場の入り口。よく見ると、ここ、外壁洗ってないな。。。真っ黒だ。美の殿堂がこれでいいんだろうか?(笑)

 

今日からカンヌ映画祭

2005.05.11


今日から58回目のカンヌ映画祭が開催。意外に地味目なポスターです。

   去年は主演男優賞が日本人の中学生の男のだったり、王家衛の「2046」のためにキムタクが来たりと日本勢は賑やかでしたねェ。一年は早いな〜〜。(こればっかり。(^^ゞ)

   今年は審査対象になる日本の長編映画は「バッシング」1本、鈴木清順の「たぬき御殿」は審査対象外で上映されます。ってことは、ひょっとしてこっちで公開されるのかなぁ。鈴木清順の映画は、今まで古いのは何本か映画館で特集したりしてるけど、最近のはやってないからな。内容も内容だしな。でも、チャン嬢出てるしィ。「茶の味」が映画祭から一年近くたってやっと公開されたってことは、やったとしてもかなり先のことだろうなぁ。子供の頃見た豪華キャストのいろんな「狸御殿」、大好きだったのですよ〜〜。あははは〜〜。

   その前に、金曜には頑張って「SHALL WE DANCE?」観に行かないとナ。ぜィぜィ。

 

風が冷たい!

2005.05.10


   お天気はまあまあなんだけど、風が冷たいの何のって。日向は暑いぐらいの日差なのに、ちょっと陰ったり日陰は寒い!今朝、マフラーかショールをしようかどうか迷ったのだけど、お天気は良さそうだし、暑くなると邪魔だなぁとやめたのが失敗だった〜。
   またまたLVですが、どのぐらい大きいのか判る写真をば。ちょうどシャンゼリゼとジョルジュ・サンク通りの角なので、二面を覆っています。シャンゼリゼ側の部分が時々模様替え。建物の上の方にまで足場が組んであるから、この建物の中全体の改装工事なんだろうと思います。だから時間かかってるのだわ。

         ***********

   今日は日本では恐らくフランスの外人部隊なるもののことが話題になってますね。あれは世界に誇る優秀な部隊で、1831年にフランスの王様が作ったもの。正式な軍隊でフランス陸軍に属しています。これを作った目的というのが、戦争の際にフランス人兵士を使わず、他国からの傭兵を使って自国民が傷つくのを防ぐという考え。フランス語ではレジオネールといいます。レジオネラ菌じゃないですよォ。お間違えなく。ちゃんと巴里祭のシャンゼリゼの軍隊行進にも参加してます。ちょっと荒くれ者の代名詞みたいなことも。

   ココに入隊するには多少の年齢制限以外は何もなかったはず。国籍、宗教など不問。従って、日本人も入隊できるんです。初めてそういう日本人を見かけたのは、庵主がパリに来たばかりの頃で最初はビックリしたぁ。日本書店で仕事してた時なんか、軍服のまま本立ち読みしてた人も。(^^ゞ(ちゃんとお買い上げもありましたぁ。) 元そうだという人も時折耳にしますねェ。

   でもって、フランスが国外での戦争や紛争のために送る「フランス軍」の第一陣はこの外人部隊です。つまり、中身はフランス人じゃないの。

    

 

サクランボちゃんは...。

2005.05.09

    あれ?なんか掲示板が変なことになってます。どうしたんだろ?今日は午前中に見ただけで、ずっと仕事に没頭していたため、今さっき気付きました。何にもいじってないんだけどなぁ。


掲示板の怪、判明。変な書き込みだったのでした。いきなり書き込むんじゃなくて、過去の書き込みに返信つけてんの。ご苦労なこってす。こういうのは初めてみたなぁ。そうじゃなくても、ここは初めてだわ。

              ***********

    今週はなんか目一杯忙しい週で、初日の月曜からバタバタ、ふうふうです。(^^ゞ

    せっかく「Shall we dance?」を割引券で観に行こうと思っているのにィ。この間、「茶の味」を観たときに、そのチケットが次回(期限付き週日のみ)の割引券になっているとうシステムで、これだとその映画館に足しげく通うってことなんだな。

    LVのサクランボちゃんは、ちょっとねェっていう印象を持ってる方が多い様子。やっぱりね、そうですよね〜。夏バージョンはなんなんだろうか?(笑) かわいい金魚とかだったりして。スイカっていうのもありかな?などと、文句いいつつ結構期待してたりして。(爆)
   
    ちゃんと日本語の案内もあります。いったいいつまで改修工事つづくのかしら?

    

 

終戦記念日

2005.05.08

   今日はヨーロッパは第二次大戦の終戦記念日で祭日です。本当は昨日7日がドイツが降伏した日なのですが、正式に終戦宣言をした日が8日というわけ。朝から凱旋門の無名戦士の墓の記念碑で大統領による式典。今年は60週年で連合軍だった各国プラス、敵国だったドイツとイタリア(日独伊三国同盟ですねェ)の若者達が参列。

   セレモニーはお昼近くまでやっていて、庵主は月に一度のシャンゼリゼ詣(日本人会での俳句会)で午後早くにすぐ近くまで行ってきました。時間的に余裕があったら凱旋門の真下に行って写真でも...と思ったのですが、そうだ、そうだ、今日はアレの写真を撮るのだった。(笑)

   ハイ。先月からまたもや模様替えしているLVの工事中の覆い。モノグラム・チェリーというシリーズの日本人のデザイナーによるものです。そしてちゃんとオリンピック開催地候補の委員会のロゴまでぶら下げてます。

   もう、ここって、ずっとこのままでいいんじゃないか?という気がしてきました。無くなっちゃったら詰まんないような。

   

 

飲んでしゃべって終電逃した!

2005.05.07

   今日も殆どお籠もりで仕事。でも夜は俳句仲間の家に呼ばれて、女3人だけで飲みながらおしゃべり。

   お呼ばれしたお宅の女主人はモスクワに長いこと住んでいたことがあり、ロシアやカザフ共和国の話などで沸き立った。なんでも、カザフの首都アルマアタはすごくいいところらしい。庵主はもう随分前に、父を伴ってというか、同行してカザフ共和国になる前のその地に行こうとしてダメだったのだ。ペレストロイカ真っ最中で、ソビエトに入ることが容易になったのをきっかけに、今がチャンスとばかりだったんだけどねェ。戦後シベリアに抑留していた父がかつていた場所が現在のカザフ共和国内なのでした。受け入れ体制があればビザが下りるという話だったのだけど、なんせ現地の交通機関が×。1週間に1本しか汽車がないとか....。そりゃ、困るぜィ、という感じだし、当時結構親しかったフランスに亡命した元ソビエト人(懐かしい響きィ)の友人が、あんな危ないとこ行っちゃダメだよ〜〜だったしなぁ。

   しかし、カザフ辺りは人種的にはモンゴル系も多く、朝鮮や日本に近い風貌の人たちが多いのだ。なぁんて話からいろいろおしゃべりが尽きず、久々に最終メトロを逃しましたぁ。(^^ゞ 明日は俳句会ですぜ、みなさん。はっはっは。ま、そんな遠いおうちじゃなかったので、タクシーでもモノの5分ぐらいで帰って来ました。

   明日は月に一度のシャンゼリゼ詣で、俳句会でェす。今月は集計当番なので最終準備しなくっちゃ。 

   ↓先日散歩の途中で見かけた壁画。いつものMOSKOという人のデザインです。コレは横に長〜くて、猫ちゃんやカバ君もいるんですが、今日は舟に乗った謎の黒いシルエットの紳士をば。  

 

自動改札だけど...。

2005.05.06

   今日はパリのメトロの切符売りのストライキでした。え゛?っと思った方、いらっしゃるでしょう、きっと。え〜〜、いまだにメトロの切符は窓口で駅員さんにお願いして買ってるんです。(^^ゞ 一応自動の切符販売機はあるんですが、なんせフランス人、そういうの苦手だし好きじゃない。でも、改札はずっと前からどこも自動です。
  
   押し寄せる時代の波にはやっぱり対処しなきゃならないということで、これから数年先には切符の販売がすべて販売機に替わる計画というか案はあるそうな。そこで、切符販売を専門に従事している職員達が失職の憂き目に合うのは嫌だ〜〜!ということ。今朝、このニュースを聞いて、ああ、そうだった、ここは切符をいつも窓口で買ってたんだ、と改めて気付いた庵主。あまりにも日常的で何も感じていなかった。そして、そういえば、日本はチャカチャカと魔術師のような改札員がいたけど、いつの間にか消えちゃったなぁ〜と懐古。あの改札員の手さばきは結構フランスでも有名だったんですよ。昔、フランス人に聞かれたこと、何回かありましたもの。パリの自動改札は庵主がパリに来たときにはすでにそうなっていて、ロンドンはまだだったから、ヨーロッパにしては早かったと思います。

   でもね〜、販売機はねェ。普通に物の自動販売機が普及してない国なんですから。駅のホームや駅構内にあるぐらいで、他では滅多に見かけません。それだって最近の話だもの。

   まず、フランス人は一般的に機械に弱い、その次にその機械の中に現金が入っているし、販売機の中の商品そのものも盗難の標的になる。まるで壊してください、盗ってくださいと言わんばかり、というイメージなんですな。

   以前は公衆電話がその最たるもので、小銭とはいえ、現金がどのぐらい入ってるか見えちゃってたりしてて、お金盗られて壊れてる公衆電話ばっかりでした。たまに、お金入れないでも電話がかけられるように壊れてて、それを口コミで情報入手すると、外国人の長蛇の列。国際電話がメチャクチャ高い時代だったからなぁ。でも24時間ぐらいで修理されちゃうので、情報入手したら即電話しないと。庵主もその恩恵にこうむったことあります。実家と長電話した〜〜。ありがたい時差の関係で、こっちは真夜中だから他に順番待ってる人いないし。(笑) 

   この壊れた公衆電話は一説によると、電電公社職員が自分で使うために時々操作していたという噂も。フランス人といったって、南太平洋の島の人もいるし。

   で、既存のメトロの切符の販売機は、現金でもカードでも使用できて便利なんですが、おつりの小銭が充分入っていない、カーソルがよく作動しない、という中途半端。あと、販売機で買った切符は磁気がおかしくなってることもしばしば。こんなんじゃね〜〜。

   しかし...庵主は東京で地下鉄だのなんだのの切符買うの一苦労です。(^^ゞ なんかよく判んないの。その原因に、最近、路線の名称が変わってることが多いのと、知らない線がいっぱい増えてて、連結してるかどうかなんてチンプンカンプン。行きたいところに何通りも行き方があり、???。グズグズしてると「このオバちゃん、なんなんだよ〜〜!」ってことになるので、ビクビクです。(^^ゞ 去年の夏は実家の最寄の丸の内線の駅で、そういう状態で切符を間違えて買ってしまったのだ。幸い、改札周辺工事中で販売機が定位置になく、駅員さんが出張っていて、どうしましたか?なぁんて声をかけてくれたので、

「私、不案内なもので、ココに行きたいんですけど、この切符でいいんでしょうか?」(汗がどォ〜〜〜っ)

「あ、これは違いますねェ。こちらで払い戻しますので、しばらくお待ちください」とニコニコ顔のオジサン。

さらに、親切なことに、私に代わって販売機から切符を買ってくれました。

こんな駅員さん、フランスでは望めないなぁ....。

写真は小さくてよく見えないけど、メトロのホームに合体してる飲み物の販売機。コーラとかファンタ、お水。

 

楡だったのか!

2005.05.05

今日は端午の節句といっても、別に何もしませんでしたが...柏餅、食べてなぁい。明日買ってこようかなぁ?

   今日はこちらも今年はキリスト昇天祭で祭日。静かな一日でした。庵主は一歩も出ずに家で用事に浸りっきり。片付けなんかちっともできません。
   今度の日曜は俳句会で、今月は投句の集計係なために俳句をまとめたり、国語辞典に漢和辞典めくりっぱなし、花の名前が出てくると知らない人が多いのでネットで写真探したりと、なんだかんだで一日かかってしまいました。やれやれ。

   そこで楡(にれ)の花の写真をネットで検索して、実は、庵主自身もどれが楡の木かってはっきり判っていなかったのでした。(^^ゞ そうしたら、ぬぁんと、家のまん前にイタリー通りの街路樹として植わっているのがそうだったのだ!なんたること。それも毎年今頃になると、花が咲いては鳥がついばみ、その糞がスゴイのと、花が終わって翼果という種がハラハラ降ってきてウザッタイったらないんです。歩道はそれで埋め尽くされちゃう。先日は強風で顔にばしばし当たって歩きにくいのなんの。花粉症だったら死んじゃうぞォみたいな具合でした。

   これが、その正体。この黄緑色のが薄茶色になってカラカラ、ハラハラ降ってくるのです。道端の店先なんかも掃除が大変そうです。   

 

ロカショーミュラってどこォ?

2005.05.04


   この間から思っていたのだけれど、桐の花、イタリー広場のはよそに比べると少し開花が遅いみたい。他のはもうかなり散り始めてます。よくみると結構あちこちに植わっていました。この花もかなり芳香なそうで、今度落ちている花を拾ってみようかな。写真奥にちらっと見えるのはイタリー広場の13区区役所。ちょうど丹下健三設計のグランテクランの真向かいになります。

   朝からラジオで繰返されているITER(国際熱核融合実験炉)のお話。ロカショーミュラって何かと思ったら、青森県六ヶ所村のことだった。日本だっていってるのに、よその国の地名なんじゃないか?と夜になってネット検索して確認。で、その有力建設候補地として欧州はフランス南部のカダラッシュというところでほぼ決まり!と前夜表明しているのに対して、日本側はまだまだ決定したわけじゃなくあきらめてないぞ!と表明。それでもめていて、一日中ロカショーミュラ(笑)なわけでした。

 

金門五三桐

2005.05.03


   「きんもんごさんのきり」と読みまする今日の見出しは、歌舞伎の演目で石川五右衛門のお話。南禅寺山門の上から「絶景かな、絶景かなぁ」のセリフは歌舞伎見たことなくても結構浸透しているセリフですね。猿之助の十八番のひとつ。昔観ました。この絶景かなぁのシーン、「桜門五三桐」(さんもんごさんのきり)ともいいまして、短い一幕ですが豪華絢爛、歌舞伎のジューシーな部分を凝縮したような一幕です。だって、幕が開いたと思ったら、浅葱幕(あさぎまく)という水色の幕が一面でなぁんにもない。ひと間置いて、パッとこの幕が下に落ちると、現われたるは南禅寺山門に桜爛漫。山門がせりあがっちゃう。思わず、うわぁ〜〜〜っとため息出ます、コレ。また、観たくなっちゃったなぁ。それにあの五右衛門さんの髪型もスゴイ(笑)。月代(さかやき)があんなにふっさふさだったら、髪の毛相当ごわごわで多そうなのだ。ぶははは〜〜爆 

   この一幕、筋らしいものはほとんどなく、その山門に住んでいるという五右衛門さんが、キセルをくゆらせながら優雅に花見としゃれ込んで「絶景かな」なわけ。それだけです。そうだ、「石川や浜の真砂は尽くるとも世に盗っ人の種は尽きまじ」っつうセリフも有名かな。

   う〜ん、桐の話なんだけどなぁ。(^^ゞ 今日、午後からしっかりした雨になり、雨にけぶる桐の花となりましたが、写真、撮りました。まづは拡大写真をば。そうじゃないとなんだかよく判んないです。

   で、五三桐とは何か?といいますと、花の数なんですね。七五桐というのもあります。が、これは家紋としての花の数でして、実際はもっとたぁくさん付いてます。写真をご覧あれ〜。

   この桐の紋はもともと中国の古い思想に基づいていて、鳳凰が好んで住むといわれる神聖なる木とされており、王者を祝福するおめでたい木なのです。
   なんかこの構図見たことありませんかぁ?ほら、花札の桐、鳳凰が一緒にいるでしょ?(ふふふ)

   それが日本に渡って朝廷で取り入れられ、現在、皇室の副紋になってます。皇室以外にも昔から広く武家社会でも好まれていて、足利氏が朝廷からこの紋を賜り、信長や秀吉は足利氏から桐紋頂いてるのです。ま、それが五三桐だったわけだ。信長も秀吉もそのうち家来にぱっぱと使用許可したりして、ちょっとお配りすぎだったという話です。秀吉の紋には太閤桐というのまである。

   実は庵主はパリに来て初めて桐の木や花を見たんです。子供の頃は箪笥になっているお姿ばかりで。(^^ゞ 水分が多い木なので桐の箪笥は火事場で焼け残るなどと言われてますね。虫も付きにくいんじゃなかったか?違うかな?ま、着物の箪笥は桐箪笥というのが定番。

   でもって、両親がパリに遊びに来た際に、ある教会の前にいっぱい植わっているのをみて、父が「こりゃ、桐の木だね」と。ははぁ〜〜ん、これが箪笥の本来のお姿か、と認識。それからなが〜い年月が経ち、13区に引越した庵主は、毎年今頃になるとイタリー広場にぐるりと植わっている桐を一年中鑑賞しております。だから桜が終われば桐の花見をじゅうぶん味わってます。そして秋になると、大きな葉っぱが風がなくとも音もたてずにふわぁ〜っとゆっくり落ちてゆきます。これ、「桐一葉」(きりひとは)という秋の季語になってるんですよね。難しくて、これでは詠んだことないですが、花のほうは。。。。

   自転車の軋み曲りぬ桐の花

というのを何年か前に詠みました。イタリー広場での一句。

   

 

縁起かつぎ

2005.05.02


   ヴァレンタインデーの日に、サンヴァランタン村と並んでボージョレーにあるサンタムールという村で、日本人カップルが結婚証明書を発行してもらうという話を覚えているでしょうか?

   何でも、今度の日曜日に日本からカップルが来てその証明書を発行してもらうらしい。
   
   ボージョレーはあのワインのボージョレーの産地で、そこにある小さな村がサンタムール。SAINT AMOUR つまり 直訳すれば「聖愛」。で、縁起かつぎからか、とある日本の結婚式場関連企業が定期的に企画しているそうで、毎年1000件前後の証明書発行依頼が日本から届くとか。そして200組ぐらいがこのサンタムールの村を訪れて、村人達に祝福されて愛の証明書の交付を受けるんだと。

             ***********

    昨日の「すずらん」は幸福のシンボル。毎年4月下旬になると5月1日用の出荷状況が報道されるのですが、今年は4月に入ってちょっと寒かったので花の時期が遅めだとか。とにかく5月1日にお花が咲き始めないとお話にならないので、真剣な話題なんです。いつかは暖かすぎて花が早すぎるなんてこともあったし、どっちにしても栽培業者は四苦八苦。今年の収穫はちょうど学校の春休みに当たっているので学生アルバイトの手がいっぱいあって重宝したみたいです。

    つぼみもしっかり付いていて、そのいい香りをお届けできないのが残念。フランス語ですずらんはMUGUETミュゲといいます。 日本語では「鈴蘭」の他に、「君影草・きみかげそう」なんとも呼ばれてます。   

 

幸せを呼ぶ「すずらん」なのだ。

2005.05.01


   一年って本当に過ぎるのが早い!と、つくづく思います。この日記ですずらんの日を迎えるのは3回目。

   今日は世界的にメーデーですが、フランスでは1936年からこのメーデーにシンボルとしてすずらんがを街頭で売り出すようになりました。すずらんはもともと春の訪れとともに幸せのシンボルで、16世紀に王様のシャルル9世が幸運を願って人にすずらんを贈るという習慣を確立したとか。それが近代になってメーデーのシンボルになり、街頭で売られるようになったのです。5月1日は誰でも好きなところですずらんを販売できるそうで、森から取ってきて街角で売っていいというわけ。


   庵主宅の最寄のメトロの駅は工事中で閉鎖されてるから、普段ならメトロの口付近に必ず誰かがスタンドを出しているのですが、今日はいなかったみたい。でも人通りの多い道のあちこちですずらんが売られてました。

   今年のお値段は3本で1,8ユーロぐらいが相場みたい。ちょっと値上がりしたな。庵主は近所のお花屋さんの特設スタンドにで購入。5本入り二束で5,4ユーロ=¥560弱。端数の小銭を出してあげたからなのか、3本オマケにくれました。ラッキー(^_^)v。
ものすごくいい香りがしてます。

              *************

   4月29日から今日まで「ラ・フォル・ジュルネ・ア・トーキョー」という、「熱狂の日」、今回はベートーベンを奏でるというイベントが東京国際フォーラムというところで催されたそうな。このイベントには世界各国から1000人の音楽家が集まって行うもので、1995年、フランスのナント(あのジュール・ヴェルヌの生地)が初回だったそうです。このイベントの参加者のために、そのナントからすずらんが1万束贈られたそうで、近年、ナントはすずらんの生産地として名高く、もともとは日本が原産のすずらんをお返して幸せを贈るという趣旨だったらしいです。日本ではニュースになったかな?

 


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