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2005年01月の鵞毛庵日記

みなさんはコレ、蕎麦派?饂飩派?

2005.01.31

    1月もおしまいですね〜。早い!!早すぎる!!(>_<) すす払いをきちんとしないままに年を越し、その上にすでに一年の12分の1のすすが溜まってしまいましたぁ。(^^ゞきゃはは〜〜〜。

    先週はなんだかんだと予定一杯だったので、今日は久しぶりに一日何もなく、の〜んびり過ごした庵主。昼寝なんぞむさぼってしまいました。外の寒さは随分と和らいで、7,8度あるようなことをラジオで言ってましたが、一歩も出ずで真偽の程は...。

    お昼ごはんをのんびり食べるのも久しぶりだったので、意を決して「カレー南蛮」を作ることに。ふふふ。ちょっと前に、浦安のお蕎麦屋さんである「てんてつさん」のHPで、カレー南蛮は蕎麦かうどんか?という話が出て、さぁて、どっちか?と考えた庵主。お蕎麦屋さんでだったらやっぱりお蕎麦かなぁ、でも、最近、家で食べる時はついつい面倒がかからないというので「うどん」の傾向であったことに気付いた庵主でした。お蕎麦は別に茹でたりするけど、生のうどんの玉だったら暖めたカレーの汁に入れればいいだけだしね。しかぁし!やっぱりカレー南蛮は蕎麦だぜィ!と、近々食べようと密かに計画していたしだい。(大げさ!爆)
    パリではカレー南蛮のお蕎麦を食べられるところは無いと思うので、やっぱりコレは自分で作るしかないのだ。お蕎麦屋さんは一軒あるんです。でもお高いらしい。行ったことありません。何もそこまでしてェ、とか思うし。うどん屋さんは讃岐うどんのお店があって、多分カレーうどんあったはず。あんまり行かないから判りません。

    で、ついでに今日はちょっと検索してみました。そうしたら面白いページに遭遇。「食べ物初めて物語」というので、日本の洋食なんかの「ルーツ」のことが書いてありました。前にハヤシライスのことを検索した時にも遭遇していたみたい。

ここです。↓
http://da.amuse.co.jp/tabemono/index.asp

    ここによると、やはりお蕎麦が正統カレー南蛮みたいですねェ。それに豚肉なのだ。南蛮っていうと鴨南蛮を想像して、鶏肉が元祖かな?と思ってたんだけど、本来は豚ちゃんでした。カレー蕎麦っていうと豚で、カレー南蛮っていうと鶏だったような気がするのは、勝手な思い込みか?
    今日は鴨南蛮スタイルで長ネギと鶏肉でやってみました。やっぱりお蕎麦、おいしい。身体もぽっかぽか。(^_^)v

    今度帰国したら、てんてつさんで名物「カレー南蛮」蕎麦を食べるのだ〜〜〜!!    

 

南京豆...落花生...ピーナッツ

2005.01.30

    昨日から東京の銀座にあるシャネルで、「パリ万博とその世紀〜19世紀〜」と題して写真展がひらかれているそうな。フランスの国立図書館からの貸出とか。もうすぐ愛知博が開催されるタイミングも狙ったのかな?1867年〜1900年にパリで開催された万博の写真がいろいろ展示されているのだと思います。フランスでジャポニスムという日本ブームが起きたのも、この万博に日本が参加したからでした。東京付近にお住まいの方は、お時間があれば出かけてみては?1ヶ月間やっているそうです。

                *************

    もうすぐ旧正月なので、中華街はどんどん賑わってます。レジの周りなんて正月用のお菓子が山積み。干し柿、生姜や蓮根の砂糖漬け、南京豆のおこしなどなど。

    つい、買っちゃいました。(^^ゞ 南京豆のおこしでござぁい。(笑) 黒胡麻と白胡麻のおこしも入ってて、黒胡麻の方が風味がいいです。食べ始めるとね、止らないんだ、これ。困った。(>_<) 

 

マリア様紛失!

2005.01.29


     今日は日本の某美大の体育の先生の古希のお祝いに参加した庵主。パリで画家として在住している友人たちに、この大学出身の人が結構いて、研究で短期滞在している先生と皆、楽しく交流しているのに便乗したしだい。パリ郊外の友人宅に集まって、シャンペンだのつまみだの持ち寄ってにぎやかな夕べでした。

     先生曰く、「昔はね、まづ大学自体が貧乏、給料安くて先生も貧乏、画学生も貧乏」ということで、教師も学生も寄り集まって仲良くやったもんなんですって。聞くところによると、この先生の体育は欠席すると厳しくて、きちんと出席しないと単位が取れなかったとかで、美大の体育なんてェとバカにしちゃいけないのだ。笑 

     でもって、今日は買い物して、つまみの準備して(庵主はバイ貝のぬた和えときんぴらごぼうを作ったのだ。)、T子ちゃんとメトロで待ち合わせ。郊外線にのって最寄の駅まで車で迎えに来てもらいました。その際、駅から着いた旨電話したあとで、金のブレスレットがはずれて落ちたのに気付いたのだけど、はずれたのはきっともっと前で、セーターの袖口に引っかかってたのだと思います。しかし、一緒につけてあったマリア様のオメダイがなくなってたぁ〜〜〜。(T_T) パパ様の祝福を受けてるおメダイだったんだけどぉ。でも、もしかしたら、何かから私を守るために離れていったのかも、と、なんか身代わり地蔵になってくれたような気がして、すぐにあきらめました。前にしてたのだって、バイクにぶつかった時に身代わりになってくれたし。

     家に戻ってもしかしたらとあちこち見たけど、落ちてる様子ないし、ひょっとしたら、見放されたのか?と不安にもなって(笑)、あわてて別のおメダイごそごそ。信者じゃないけど、子供の頃からの習慣で、無いとやっぱり不安な感じなのです。パリに留学する前にフランス語の先生だったシスターから頂いたおメダイを、久しぶりに首からぶらさげました。この間買い求めた不思議なメダイは東京に持っていってしまったので、また近々、教会に行ってこようっと。

 

雨にけぶる鉄の女*

2005.01.28


   ああ、今週は月月火水木金金♪って感じに毎日忙しかった〜〜〜。明日もあさっても予定が入っていて、目一杯ですゥ。今日なんかお昼食べ損なっちゃたし。おまけに寒いしな〜。今日はマイナス気温じゃなくて助かったけど、昨日までの寒さだったら絶対雪になったろうと思うように、しょぼしょぼ雨が降ってました。頭のてっぺんが雨にけぶるエッフェル塔。セーヌ河もきちゃない色になってます。

   これは時雨れて寒い中、ミラボー橋からズームで撮ったので、益々けぶってますねェ。自由の女神もさぶそ〜〜〜。(>_<)  

   日本じゃ全然珍しくないけど、今朝、メトロで隣にすわったネクタイ背広姿のオニイサン、漫画読んでた。それも日本のMANGAの仏訳。なんの漫画か判らなかったけど、あのタッチは日本のです。(笑)ついにここまで来たか!なぁ〜〜んて内心笑ってしまった庵主。

   ハウルのポスターは随分減ってきたけれど、3月末まで「ミヤザキ・メビウス」という展覧会はやっているので、そのポスターがまたあちこちに。これは「もののけ姫」です。宮崎駿のデッサンだのアニメに関する展示会らしい。ジブリの森の一部が引越してきたって感じかも。それと、愛知博のポスターもメトロの駅に何種類か貼ってありました。今度、写真撮れるかなぁ? 

* 鉄の女: 自由の女神じゃなくって、エッフェル塔のことです。塔(タワー)のフランス語は女性名詞なので、よく「鉄の女」(サッチャー元首相じゃないですよぉ・笑)とか「鉄の貴婦人」とか呼ばれています。  

 

お目メぱっちり!

2005.01.27

    相変わらず寒い巴里です。でも随分日が長くなって気分的にはらく。これでずっと真っ暗だと、マジで落ち込みますからね〜〜。

    今日はアウシュヴィッツ解放60周年で記念式典が現地で行われました。こちらのニュースではず〜っとそのことで持ちきりです。

              ***************


    数日前にお話した「ダヴィンチコード」映画化にあたってのキャスティングで、フランス人の学者役はアメリーだったオードレイ・トトゥに決まったのですが、その他候補にあがっていたのは、ソフィー・マルソーのほかに、ヴァネッサ・パラディなんかも。あのジョニー・デップの彼女です。ふふふ。それぞれ随分感じが違います。で、オードレイに決まった訳は、監督さんが、彼女のインパクトの強い目と顔にいたく惹かれているようです。アメリーの頃とはちょっと雰囲気違うでしょ? このクリクリしたおめめで、難解な暗号文の謎解きをするんですね〜〜。  

 

おおさむこさむ、山から小僧が飛んできた♪

2005.01.26

しゃぶい〜〜〜〜〜ッ。(>_<)
    0度あればいいという感じです。あちこち水溜りが凍ってます。う゛〜〜〜〜。フランスは歩道と車道の境に下水に通ずる穴が開いていて、時々水を流してゴミを落とすようになってるのですが、今日はそこが凍っている上に、ご丁寧にも轢かれた鳩が凍り付いておりました。うへッ。あ、でも比較的綺麗だったから、もしかしたら凍死したのかな。。。。

    全国的に寒波警報が出ているので、浮浪者のために避難場所を設けたり、メトロも終電過ぎてもシャッター下ろさずに開けておいたりと工夫されますが、それでも凍死しちゃう人が必ず何人か出ます。昔、冬の寒いときに救急車じゃなくて、警察のワゴン車が道端で寝ている人を連れてゆくのを見かけましたが、その人、凍死してたのだ。先日、70年代からパリに住んでいる人と話をしてて、あの頃って本当に冬は寒かったというのが話題に。随分と温暖化してます。でも、今週はしっかりさぶい。(>_<)

    こう寒いと散歩どころじゃないのですが、昨日、ちょっとレッスンまでの時間つぶしに歩いた時に、そうそう、この話日記に書こうと思ってたんだ〜〜と写真をパチリ。冬場の芝生は立ち入り禁止の看板です。パリ市内の芝生のある公園はどこでもこれがあります。

    「この公園の芝生は10月15日から4月15日まで冬期休暇です。」ということで、冬場はここで寝ッ転がっちゃいけないのである。そんな酔狂な人もいませんけどねェ。そして下のほうに小さく、「芝の質はアナタにもかかわりがあることです」とも。ははぁ〜〜ん。暖かくなって寝ッ転がりたかったら、冬場はガマンせい!っつうことですな。

 

やっぱり出た〜〜〜ッ。

2005.01.25


    フランスは寒波に見舞われています。南仏やコルシカの方だって0度だのなんだのだってェ。パリの明日は−4度にもなるんだってェ。うへへへ。お天気はけっこう良かったりするのに、急に雲って雪がちらついたりしてます。

           *****************

    日本でも話題になっているだろうか?ラジオのニュースで、スマトラ沖地震と津波の惨劇から今日で1ヶ月。仏教徒の多い国の傾向なのか、成仏できずに迷っている霊が出没しているというお話なのである。出たか!さもありなん。

    例えば、漁師達は霊が沢山さまよっているからと海に出ようとしない。魚が獲れないのは当然のことながら、きっと、船が沢山の手で揺らされるとか、ひっくり返されちゃうとか、まるで壇ノ浦のようなことが起きているのではないか。例えがちと古臭いか。(笑)でも、瀬戸内海はいまでもそういう話や伝承がいっぱい残ってるしねェ。

    日本ではおなじみのタクシー怪談。同じなんです。ゾゾゾ。あるタクシーの運転手が、外国人(どうやら西洋人らしいが)4人組を被害のあった地区まで乗せて行き、目的地に着いたので振り返ったら誰も乗っていなかったんだと。もう、こりゃぁ、典型的なパターンですよ。日本ではなぜか大概女性なんですけどね、乗ってくるお客さんが。今度は団体さんで乗ってきたわけです。この話に思わず苦笑してしまった庵主。

    もう当然の如く、海岸沿いには霊とおぼしき人達があちこち徘徊しているとか。目撃者多数だそうです。またしても壇ノ浦か。(笑)平家蟹を思い出してしまった。(^^ゞ 

    特にこういう類のお話は口伝えでどんどん尾ひれが付いて、長いこと伝承されるのだろうと思います。もっともっといろんな話がありそう。

    これから何年かかけてリゾート地として再出発するんだと思うけど、新しくホテルを建て直したりしても、きっと、心霊スポットとして、新たなる名所になってしまうのかな?とちょっと心配な気もしました。いっそのこと、霊のままでさまようより、自分はどこそこにいるから、とはっきり何かで示してくれないものだろうか。なんとか、皆さん、成仏していただきたいものです。

    そして、こんな幽霊騒動だけでなく、無事に助かった人たちのこれからの精神ケアのことも話題に。何かの惨劇に巻き混まれながらも助かった場合、自分だけなぜ?と罪悪感にさいなまれるケースが非常に多いとのこと。こういうことがテーマになったドラマや映画が結構ありますが、ある時見ていたドラマは、自分は助かってよかったと安堵することに罪悪感や羞恥心を感じたり、生かされたことに意味があるのではないかとプレッシャーを感じて葛藤するお話でした。運だの運命だののひと言では片付けられないような、何かがあるのだとは思うけれど、自分がそういう立場になったらどうだろうか?幽霊になってさまようのと、この世にありながら苦しむのと。迷わず成仏できれば一番幸せかもしれないな・・・・。

 

今週は忙しいのだ。

2005.01.24

    ヒマな時はなぁんにも予定が無いのに、仕事に余暇に集中しているのが今週であります。

    今日はお昼少し前に、昨日買ったキティちゃんを伴って、スクリプシットのアトリエに。レッスン用のカリグラフィーの道具や自分のものの仕入れと、夏のワークショップの申し込み。危ないところだった。一応メールでは暮に確認してたんだけど、申し込み殺到とかで、一個は空きがなく、夏のは一人分だけ空いてました。ほっ。

    アトリエに着いたら、ヴェロニックが赤ちゃん抱っこしてて、庵主は、サッシャちゃんに初お目見えと相成り、キティちゃんも無事進呈。みんなすごく喜んでくれて(ご本人はどうでしょうかぁ?)、そこにいた友達も、「あ、娘が欲しがってたのだわ〜」とか「さわり心地イイ〜〜〜」なんて、そんなに触りまくったら黒くなっちゃうよ〜〜ん。笑 大小取り混ぜて、ぬいぐるみいろいろ居ました。3年待たないでよさそう。笑 なんだかんだでお昼時分になったので誘われて、一緒にお昼ご飯。アトリエ内にはしっかりベビーベッドが設置されていて、赤ちゃんコーナーが出来上がっておりました。夜中の授乳やら夜泣きやらでまとまって睡眠取れないと言いつつも、ヴァンサンも積極的に世話を焼くので、まんざらでもなさそうなお二人でした。ふふふ。
    周りで大人が何か言うと、それを真似しようとして四苦八苦する様子がメチャクチャ可愛くて、庵主が日本式にバぁ〜〜〜〜とかやったら、結構受けてしまった。(^^ゞ ぶゥぶゥ言ったり、舌だしたりすると、真似するんです。1ヶ月半でスゴイ。何でも今日は朝からそうらしい。庵主が対面した日本人第一号だとかですが...そこまで判んないわよね〜〜と大笑い。
   
    で、夕方帰宅して、その際にうちの最寄のメトロの駅で「ハウル」のポスターを激写! 笑 桜ちゃんがそんな風景見たいな〜と言ったので、めずらしく駅のホームで堂々と写真撮影に成功。それから夜まで事務仕事して、お夕飯かっこんでから9時過ぎにジャズを聞きに出かけました。
    俳句会で一緒のまだ20代の若い女の子が、ぬぁんと、サクソフォニストなんですゥ。先回、コンサートに行きそびれちゃって、今日ははずせないとしっかりお出かけ。マレー地区にあるジャズ喫茶でのライブでした。フランス人のギター、バス、ドラムと4人の共演。スタンダードな曲以外に彼女自身が作曲したものもあって、なかなかパワフルで若くて良いエネルギーを貰って帰ってきました。
    さて、明日も引き続き山盛りの予定に挑まねば。へた〜〜〜〜。

 

キティちゃんの運命はいかに

2005.01.23

     寒い!なんでも寒波が襲ってくるそうで。お天気よかったけど気温は4度。夜になってもっと冷え込んでます。

     今月27日は、アウシュヴィッツがナチスから解放されて60周年。あちこちで記念式典など行われ始めたようですが、今日はパリ市内で記念のモニュメントの除幕式と慰霊祭がシラク大統領により行われました。ドイツ占領下に収容所送りとなったフランスのユダヤ人76,000人(うち11,000人が子供)の名前と生年が壁に刻まれているそうです。

             ***************

     久しぶりに朝市でちょこっと買い物してから中華街へ。こちらはもうすぐ春節なのでお店のディスプレイやら正月用品やらそれなりの賑わい。今年は2月9日が新年です。
 
     買い物の後はサンリオショップへ。へへへ。中華街にあるんだじょ〜〜〜。お店はそんな大きくないけど、日本のコミックの翻訳本のほかに、やっぱりメインはサンリオっぽいものがずらり。日本でもサンリオショップって、なんかごちゃごちゃ、キラキラで似てます。笑 で、もちろんメインはキティちゃん。

     なんでサンリオショップに行ったかというと、12月にヴァンサンとヴェロニック(庵主のカリグラフィーの師ですゥ)に赤ちゃんが生まれたので、そのお祝いを買いにいったのですよ。猫好き、日本のもの、という安易な方程式から、キティちゃんのぬいぐるみを購入。だけど、このキティちゃん、複雑なの。日本のものだけど、MADE IN CHINA、そしてドイツのタグ付き。笑 カリグラフィーの生徒さんに、一人、この会社の方がいらっしゃいまして、パリに来る前はドイツに住んでおられたとか。今度、その辺の事情を詳しくうかがってみませう。

     こういうぬいぐるみって、実は3歳以上が対象なんですね。でも、よくみんなぬいぐるみをプレゼントしたりしてんのにな。どうも目鼻や飾りが取れちゃって飲み込んじゃう恐れがあるために、こういう注意書きが必要らしい。しかぁし、そんな簡単に取れちゃうようなもの、売るなよな〜〜〜〜と思ってしまった庵主でした。
    ぬいぐるみ博士(笑)である庵主としては、気付いた時にはすでにたくさんの家族に囲まれて育ち、この年になるまでそういう危険な目や事故にはあったことがありません。昔は本当にすぐ毛は抜けるは、目だの鼻だの耳だのって取れちゃって、物心ついた時にはすでに坊主頭でなんの動物か判別つかないようなのがおりましたが(でも可愛がってますた。笑)、昨今のは丈夫ですからねェ。ま、いいか。不都合があるようだったら、3年間待ってもらえばいいんだ。なぁんて。明日、アトリエに用事があるので、その時に持って行きます。     

 

またしてもマタンゴなのだ。

2005.01.22

     昨日お話した「ダヴィンチコード」のフランス女性のキャスティングは、ソフィー・マルソーじゃなくって、アメリーをやったオードゥレイ・トトゥに決まったそうです。

     いやぁ〜〜〜、今日はほとんど一日中、パソコンのいろんなファイルのバックアップやってました。ふ〜〜〜〜。だって、このPCがぷっつんしちゃったら、仕事の資料やらHPのことやら、全部ダメになって一大事だもんねェ。少しすでにやってあったんだけど、こまめにやってなかったのだぁ。前にバックアップしてあったものと照らし合わせたりなんたり。いやはや。あ、メアドもやっとかないとなぁ。やれやれ。明日も続きだな、こりゃ。(^^ゞ

               *************

     今日のフランスの話題をひとつ。昨年12月半ば過ぎから、ピレネーの方で48歳の男性が行方不明だったそうなんだけど、その人が夕べ見つかったとか。なんでも、12月18日、気分が落ち込んでぶらぶらしているうちに、森の中のもとキノコ栽培所だった洞窟に紛れ込み、そのまま迷子になって出られなくなっていたんだとか。木曜日に先生のストで学校が休みだった高校生数人が、たまたま散歩中に乗り捨ててある車を発見、すぐに警察に連絡して付近一帯の捜索が開始、翌朝無事に救出と相成ったわけ。

     行方不明になってから何度も捜索していたのだけど、家族もどの辺りに出かけていったかも判らず、どうやら、捜索範囲がずれていたらしい。で、どうやって35日間生き延びたかというと、真っ暗な洞窟内で、岩場に滴る水をなめたり、腐りかかった木なんかを口にして過ごしていたとか。落ち込んでいたといっても、結構精神力のある人らしく、時計も無い、灯りも無い、という状態でも、救出された際にはだいたい日付がわかっていたそうな。専門家の調査によると、そういう条件下では人間は早い時期に時間の観念がずれ始めるそうで、それに比べてこの男性はかなりツワモノなのだ。あと、2,3週間はいけると思ってた、との談。夕べは今朝の朝日を見るために、ずっと起きてたそうです。

     もう、キノコ栽培所で迷子になって35日ぶりに救出!なんて聞いたら、やっぱりすぐにコレを思い浮かべてしまった庵主。爆 マタンゴ人間になりかかった姿で映画に登場したのは、あの天本英世さんです!
     

 

お馴染みのあの方登場

2005.01.21

    昨日の「元美女」の写真に驚愕された方が多いようですが、あれが現実というものです。きゃははは。

    今日は最近すっかりフランス俳優のNo.1になっているジャン・レノのことを。ちょっと前の日記でも書きましたが、彼は人気投票でも上位にランクされていて、いまや押しも押されぬ存在です。実は彼はスペイン人。(^^ゞ 本名はそれこそ黄金郷時代みたいな長ったらしい古色蒼然とした苗字で、Don Juan Moreno Errere y Rimenes ドン・フアン・モレノ・エレーレ・イ・リメネスといい、両親がスペインから移住してモロッコはカサブランカ生まれ。スゴイ名前ではずかしくって、といつだったかインタビューに答えてたけど、それでも今ならいいんじゃないか?なんて庵主は思ったりしてますが。ま、覚えやすいということから、芸名をJEAN RENO ジャン・レノに。JUANはスペイン語でそのフランス語はJEANです。

    で、なんで今日は彼の話かというと、あの「ダヴィンチコード」映画化にあたり、ジャン・レノがキャスティングに選ばれたというわけ。庵主はまだこのベストセラーを読んでませんが、映画の公開予定は2006年5月らしいから、まだ時間あるな。それまでに読まなくっちゃ。主役はトム・ハンクス。物語の軸をなすのがパリのルーヴルとダヴィンチの絵なので、話の舞台の大半がパリらしく、この小説のお陰で「ダヴィンチコードの足跡ツアー」もどきのアメリカ人も増えているとか。本を片手に観光っつうのは日本人の特権じゃなかったんですねェ。(笑)日本人もきっとそういう人、すでに来ていると思うな。
    登場人物の中に美人のフランス女性がいるとのことで、その役の候補にはソフィー・マルソーなんかがあがっているそうです。もう、この面子だけでも日本で大ヒット間違いなし!って感じ。

    すでに映画制作側から、ルーヴル美術館に撮影のことでコンタクトがあったらしいですが、まだ正式ではないみたい。シナリオや撮影条件、セキュリティーなど見合えば、美術館側では歓迎したいところのようです。すでにルーヴル美術館内で過去に映画の撮影も行われていますが、そうそう、ソフィー・マルソー主演の「ルーヴルの怪人・ベルフェゴール」なんかがそうです。毎年、1,2回は必ず撮影許可の問い合わせがあるとか。なんでも、美術館内の撮影による使用料は、一日5,000〜24,000ユーロ=¥70万〜340万弱だそうな。一応撮影期間は今年の6月末から6週間のうちの2週間あまりを予定されてるそうで、美術館が閉まった後の夜間に撮影されるとか。って、まだ未定ですけどね〜。

    ジャン・レノのご尊顔はオンタイムで日本の方々はご存知でしょうから、夜のルーヴルをまたお届けいたします。ここにね、夜な夜な「ベルフェゴール」が徘徊するわけなんですよ。ふふふ。

   

 

どちらがお好き?

2005.01.20

今日はフランスが誇る二大女優のお話。ふふふ。

      昔、大阪のテレビのクイズ番組で、「MMといったらマリリン・モンロー、ではBBは?」に「ボボ・ブラジル!」と答えたおばちゃんがおったそうですが(爆)、まづこのBBべべこと、ブリジット・バルドー。彼女は女優業はすっかり廃業して、人間不信からいまや動物愛護の教祖様的存在。自分の名前を付けた動物愛護協会を設立し、それに関連して(してなくても。。。)、かなり人種差別発言が多くて社会をにぎわしています。今日はちょうどイスラム教徒が羊の生け贄の儀式を行う日で、出ましたね〜〜〜っていう感じ。とにかく、生きたまま首を切って血を流すなんて残酷だから、そんな悪い習慣は排除すべきとずっと言ってるんだけど、今日は、その羊代に価する金額をスマトラ沖の津波被害にあったイスラム教徒のために寄付すべきで(これはいいとしても)、「ここしばらく、野蛮な残虐行為で多くの血が流れすぎてるから、少しぐらいいい行為をしろ」をくっつけちゃうのだ。

      実は先回のサッカーのワールドカップで、韓国の犬料理屋さんがかなり店じまいしたのも、彼女のせいなのだ。動物愛護するのは結構だけど、溺愛が高じて他民族の伝統や風習までも理由なしに踏みにじろうとしているとしか思えない発言が多いんだなぁ。自分中心に世界が回ってる典型。日本人はイルカや鯨を常食してるって信じてる人が多いのも、一端は彼女のせいです!

      お次はカトリーヌ・ドヌーヴ。何でも2,3年前にアルジェリアの企業家からその人の主催するイベント参加への謝礼金として、円にして約1,200万ほど現金で受け取ったとして、フランスの捜査当局から事情聴取を受けたのです。フランスでは脱税防止のためにも、ある一定のまとまった金額以上を現金で収入として受けてはいけないので、その規則に反しており、もちろん脱税してたわけで、ご本人は事実を認めたのでこれ以上の追求はなく、単に脱税分納税するだけでいいみたい。他にフランスではジェーラール・ドパルデュウも同罪らしい。で、このアルジェリアの企業家は経営破たんしてて、どっかに逃亡中なんだと。
故ミッテラン大統領は、カトリーヌ・ドヌーヴはフランス映画の象徴じゃなくって、彼女自身がフランスの芸術」というようなこと言ってたんだけど、お粗末な脱税しちゃいかんよ。ねェ。

      さて、みなさんはどちらがお好き?べべは一年ぐらい前の、ドヌーヴは今日のお姿です。      

 

近所の意外な伏兵

2005.01.19

   今週に入ってから公共スト続き。今のところパリ市内の交通機関は大丈夫なんだけど、遠距離の電車や郊外線はダイヤが乱れている様子だし、郵便局も一部ストライキらしい。今日は郵便局に行ったら一時間も並んでしまった。うっへ〜〜〜。書留を取りに行ったので辛抱強く待ちました。カウンターに6席ぐらいあるのに、開いてる受付たった二人。(>_<) また股関節痛くなっちゃったじゃないか!!ぶりぶり。

    昨日はそういえば、ちょっと雪が降ったんだった。それとは全然関係なく(笑)、エアバスのデッカイ飛行機A380がフランスのトゥールーズでお披露目で、なんとボーイングの747なんか目じゃない大きさ。世界初の総2階建てで、収容能力は座席配列により乗客555〜840人だって。会議室とかいろいろと設置できるらしい。天空の城かってな具合ですな。今だったら「ハウルの動く城」か。笑(まだ観にいってません。) 今春の試験飛行の後に、来年前半にまずシンガポール航空で就航予定なんだそうな。パリ−シンガ−東京には使われるのか知らん。そうだったら乗る機会もあるやもしれぬ。でも運賃はどうなるか?イラクの戦争で燃料高騰してんですけどねェ。

    この日記を更新する直前にメールをチェックしていたら、大使館のメルマガが届き、なんでも、イラクの国民議会の海外選挙がパリでも行われ、この月曜から登録受付開始していて、今月末が投票だとか。それについて、特別勧告は出ていないけれど何がおきるか判らないので、関係機関付近に居住したり、出向いたりは要注意してくださいとのこと。4箇所ぐらい住所が載っていて、一番の登録及び投票場に指定されている学校が、ぬぁんと!うちのすぐ近くでした。およよよ。これは意外な伏兵でござるよ。時々散歩に行くショワジーの公園の向こう側にある学校なんですゥ。ベルシーの映画館や公園に行くときもすぐ脇を通るしィ。いやだにゃ〜〜〜。気を付けなくっちゃ。ちょうどこの写真の奥の方に位置するところです。

 

日本に比べりゃまだまだ少ないけど。

2005.01.18


    フランスは他の欧州諸国に比べて人口増加気味らしい。2004年1月の調査では6,200万人。増加の要因の3/4は出生と死亡の自然の割合により、残りの1/4が移民だとか。これは近隣諸国の割合と逆なんだと。移民万歳なんだなぁ。という庵主はその移民の中に含まれております。
    世に言うベビーブーマーが60歳代になり、長寿老齢化が進んでいる傾向にもあり、少子化の傾向ではあっても、元気で長生きとなると人口はなかなか減らないで増えて行くということですねェ。フランスは日本同様かなり長寿国で、女性は長生きなのだ。笑 

    90年代はだいたい平均して毎年0,4%の増加だったのが、最近は0,5%だそうで、出生も成人女性一人当たりに90年代は1,72人だったのが近頃じゃ1,86人だそうです。これだって子沢山の移民に負うところ大な気がするけどなぁ。60歳以上は21,8%、75歳以上はここ数年で1%増えて8,7%に、逆に20歳以下は1%減って23,8%。写真の下部の青い横棒が年代別の人口の%を表してます。

    今までは8〜9年に一度ぐらいのわりで国勢調査をしていたのが、今年から毎年行うことになったらしい。本当にやるのかしら??というのは、庵主は今までに一回しかやった記憶がなく、それも80年ぐらいだったような。かなり昔だぞ...去年だってやった筈なんだけど、結局書類も来なければ調査員の訪問も受けなかったしなぁ。っつうことは、やっぱりフランスのやることだから、前述の数値は当てにならないかも。笑

 

あれからはや10年

2005.01.17

やっぱり一日沈没してましたぁ。(>_<)

   今日はあの神戸の震災から10年。当時はメールだネットだなんていう環境になっておらず、ただただ日本との連絡は電話のみ。こちらのニュースで日本で大きな地震があったと報道していても、太平洋側で西日本じゃぁ、いったいどこなのかさっぱりだし、まさか阪神方面だなんて思わなかった。当時努めていた会社には日系の新聞社から号外のFAXが届いて、詳細や被害がものすごかったのが判り、心配ですぐに神戸の友人宅に電話した。もう混線していて全く通ぜず。午後になってやっと東京には通じて、実家に電話したら国内でも神戸方面には全然通じなくなったとのこと。実家での知り合いはだいたい大丈夫だったらしいことを聞いて少し安心したのでした。

   パリに芦屋出身の友人がいたので、すぐさま電話したら、ご本人はもっと事態が把握できていなくて、何で電話してきたのぉ?実家ぁ?どうして?こういう時ってみんな電話するものなのぉ?という具合だった。東京の人間としては、地震がいったいどんなものなのか説明せざるを得ず、庵主の熱のこもった心配ぶりに、じゃ、家に電話してみようかなぁ?といたってのんびり。(^^ゞ もう今からかけたって電話通じないんだから、と言ったら、ことの重大さが少し判りかけてきた様子だったなぁ。

   そして毎日毎日ニュースでは神戸の地震のことばかり。フランスからもレスキュー隊が飛んでいって、仕出のお弁当を割り箸で食べてるフランス人の姿が画面いっぱいに。笑 こういう人たちはいつでも、すぐに、どこへでも出動する、完璧なプロフェッショナル。ホカ弁だって実に美味しそうに食べてました。日本政府は外国から救援に大勢来て貰っても、寝るところだの食べ物だのが充分供給できないとかなんとか、グズグズ言ってたらしいですがぁ...。相手を見てものを言って欲しいもんですな。 

 

巴里の夕べに「思ひ出」を掘りおこして

2005.01.16

     今日は「とある集まり」があったのでそれに出席した庵主。なぁんて書くと妖しい集まりのようですが....ま、見方によっては結構あやしいかも。笑

     巴里にある日本レストランの数が、今どのぐらいあるのか知らないけれど、庵主が巴里に来た頃は2〜30軒がとこだったように思います。その中にパリ市内でも当時から支店をいくつか展開していた某レストランがあり、そのいわば同窓会みたいな集まりに参加したわけ。なぜかというと、庵主は単にお客であったけれど、店長さんなんかと個人的にも親しく、その関係から他の従業員の人たちとも親しく交流していたり、日本から来たばかりの人達にお店で休憩時間にフランス語を教えたりなんてことをしていました。
  
     時間が経てばやがて帰国する人、他の店に移る人、独立して自分の店を出す人などなどで、さらに、最近はそのもとのレストラン自体が数多くあった支店を整理して経営が変ったり。ずっとフランスにいる古参の中には病気したり亡くなったりも出て、なんかじゃあ、時々みんなで顔合わせようかぁなんて話になったらしい。音頭とりの人の経営するお店に懐かしいメンバーが20人ちょっと集まり、あっちが痛いのここが悪いの、酒飲んじゃダメなんだとか、み〜んなそんな話。笑 みんな、長い間にいろんなことあったしねェ。ふふふ。でも、こうやって集まれていいことでした。

     なぜか庵主の両脇は「酒ダメ」組で、庵主はどんどん飲まされちゃってェ。へへへ。(^^ゞ もう昔みたいに飲めないんだけどぉ、なんていうのはどっかいっちゃってました。反省。笑


     今から思うとかなり不便な時代で、食材も日本の情報も簡単に入らなかったあの頃。すっかり懐かしんじゃった〜。みんな、気付くと随分フランスに長居してます。(^^ゞ

 

日本語むずかしい〜〜〜。笑

2005.01.15

    日本は共通一次試験とやらだったんですね〜。ネットでも試験問題と解答が見られるので、まづ試しにフランス語をやってみた庵主であります。笑 ま、こうやってやったこと発表するんだから、できたんです。うっしっし。安心したしだい。いやぁ、内心、万が一できなかったらど〜しましょッなんて思わないでもなかった。が、フランス語よりも、質問の日本語が判り辛かったのだ。回りくどい言い方、最後まで読まないと何を言っているのか判らない文体。これって、日本語そのももの構造なんですよね。日本の子供達ってこの日本語読んで判るのか?スゴイ!!
慣れなんでしょうがね、すっかりこういう質問文から遠ざかっている庵主としては、質問読んでてイライラしてしまいました。
    
    で、フランス語の内容のほうはというと、昔みたいに動詞や形容詞を単純に変化させたりじゃなくって、なんか拍子抜けしましたが、そうそう、フランス語は名詞に男性と女性があり、従ってそれにつく形容詞も性や数で変化したり、動詞もすべての人称が活用するのです。昔は試験というとまづこれからってパターンだったような気がしたんだけどな。その他、以下の文を読んでなんていう問題のテキストの内容は、現代の若者の態度についてのある二人の会話と、欧州の夜空に星が減ってしまったという、どっちも子供にはあんまり面白そうじゃないお話。笑 もっとフランスっぽい、楽しい話にすればいいのにねェ。

   
    明日は国語があるので、またやってみよう。質問の意味、判るかしら?無理そうだな....と、今から消極的。笑 


          ***********

    話しは全く変りますが...。
一昨日の牡蠣のキリスト像と、昨日のマタンゴじゃなくってトリュフ、写真が上と下で並んで見ると、キリストの顔もマタンゴみたいに見えちゃって。爆 で、しつこく貼ったりして。

 

どのダイヤがお好き?

2005.01.14

     赤、黄、黒と揃っておりますが、皆様はどの色のがお好みでしょうか?と聞かれて、ぱっと何のことか判るのはおじさん、おばさん以上の世代だってェ。庵主、がっかり。(T_T)やっぱりそ〜かぁ...。

     「赤いダイヤ」といえば、梶山季之の小説が映画化やTVドラマ化されたのはかな〜〜り昔になるんですよね。庵主、小さかった。笑 何ですか?という方が多いと予測されるので、解説すると、赤いダイヤはあづきのこと。この小説はあづき相場を扱った話でした。
  
     お次の「黄色いダイヤ」は、カッちゃん、数の子、鰊の子♪。黄金色なのと卵つぶつぶが「子沢山で子孫繁栄」ということでお節料理のスターの一つである「数の子」。

     最後の「黒いダイヤ」、日本では以前は石炭のこと。北海道では白樺に寄生するキノコのなんとかいうのが珍重されてそう呼ばれてるそうです。煎じて飲むと病気が治るとか。
ここ、フランスというかヨーロッパでは黒いダイヤといえば、「トリュフ」です!これもキノコ。フォアグラとキャビアと並んで世界三大珍味のひとつです。(フォアグラの話をした時にも登場)

     これ、ゴツゴツした変なキノコで、匂いが強い。見た目ははっきり言ってエゲツナイです。(笑) 

     食の歴史は紀元前にも遡るようですが、フランスで目だってきたのは比較的最近と言ったって、17世紀半ば以降だけど。この頃、一番いいものとされているペリゴール地方の黒いトリュフが発見されたのです。トリュフは地中に生えるキノコで、猪が掘り出してなにやらむしゃむしゃ食べていたのが発見のもとだったとか。以後、現在でも、豚や犬を使ってトリュフ狩をします。

     このペリゴール産のトリュフが最高級品とされていて、その強い芳香性から、ソースや料理の香り付けに。トリュフそのものを食べる料理はありません。フォアグラの真ん中に入っていたり、オムレツとか、料理のソースがおもな利用法。イタリアのピエモンテには白いトリュフがあり珍重されていて、さしずめこれは白いダイヤですねェ。これはスライスしてパスタに乗せたり、リゾットに香り付けとして食されるようです。

     で、なんで今日トリュフの話かっていうと、木曜にフランスでトリュフ業者が強盗に襲われちゃって、車に積んでた40kgの黒いダイヤが盗まれた〜〜〜!!この人、トリュフを仕入れに行った帰りに妖しい車に横付けされて、二人組みに殴られたうえに黒いダイヤを盗まれちゃったのだ。恐らく長いことつけられて、ひと気のない道でやられたらしい。金額にして2万ユーロ相当、つまり円にして¥280万ぐらいか。

     ↓上が黒いダイヤ、下が白いダイヤ...のわけないだろがぁ〜〜〜。爆 マタンゴなのだ。はっはっは。  

 

ご出現はいかに?!

2005.01.13


   アメリカではチーズトーストにご出現の聖母マリア、カナダでは魚のコロッケの焦げ目に現われたキリストに次いで、スイスでは牡蠣の殻にキリストの顔が...。

   これはスイスのとあるイタリア系のカフェのパトロンの話。2002年12月に牡蠣を開けていた際に、殻を捨てようと思ったら手に一つだけくっついて離れなかったのがあり、よく見ると、そこにキリストの顔があったのだ。口、鼻、茨の冠などがくっきり。むむむ。

   つい最近、アメリカのトーストに現われた聖母マリアが28,000ドルで売られたことを知った彼が、今回、ネットオークションに売りに出そうというらしい。現在大切に銀行に保管されているとか。ヴァチカンにも知らせたいとの意気込み。

   あのねェ、こういうものは、大切に取っておいて家宝にするとか、教会にお預けするかして、これで金儲けを企んじゃいかんですぜィ。バチがあたりそう〜。

   でも、なんか本当にそういう風に見えるな、、、口も鼻もちゃんとあるわ。

 

実はやっぱり「みつばちマーヤ」だったの巻

2005.01.12

   夕べ遅〜くまでいろんなことをやっていて、一人で勝手に時差を作っている庵主ですゥ。へへへ。ま、今日はレッスン無かったし、いいか。(^^ゞ という現在も相当遅い時間です。

   日本ではインフルエンザじゃなくて、ノロウィルスとかいうのが出没しているそうな。名前からくるイメージとは違って、結構凶暴そうな。日本の皆様、じゅうぶんお気をつけください。
   フランスもインフルエンザよりも、やはり胃腸をやられるタイプの風邪が流行り始めたようです。これは、年末年始毎度のことなんだけど、パーティーで暴飲暴食して夜更かしして騒いで、みんな力尽きて病気になるのだ。笑 このところ、そんな寒くないんです。10℃ぐらいはあるんじゃないのかなぁ。庵主はいまのところは風邪は大丈夫。それでも万が一心配なので、今日は例の蜂蜜屋さんに行って、プロポリス買って来ました。おじさんはニコニコと迎えてくれて、先回のたんぽぽの、すごく美味しかったぁ、今日は違うの試したぁいと言ったら、いろいろ説明してくれて、栗と石楠花(しゃくなげ)のを購入。栗のは琥珀色のとろ〜んとしたタイプ。石楠花のは白っぽく濁っていてどろりタイプです。明日の朝食たのしみだな〜〜。(朝、ちゃんと起きるんだぞぉ!!爆)

   余談ですが、庵主は自分でもよく覚えていないぐらい小さい時に、つつじの蜜はおいしいと聞いて、早速自ら花の蜜をなめたという経験があります。笑 そうか、やっぱりみつばちマーヤの要素があったのかもしれない。笑 だって、アゲハチョウとかいっぱい飛んできて、おいしそうに蜜を吸ってたんですものぉ。子供の頃、よくそう言われていたのを思い出しました。だから、つつじの親戚の石楠花の蜂蜜、ぜったいおいしいぞ!!  

   
   蜂蜜屋さんの帰り道、こんな抜け道がありました。今まで何度も通ってたんだけど、ほとんど気にしてなかったみたい。今日、改めて、ははぁ〜、映画に使えそうな一画、とパチリ。この街灯はもとは瓦斯灯だったのを電気に変えてあるのだと思います。このあたりにはいっぱい残ってるのだ。というのは、近所のショワジー公園って1920年代初頭までガス工場だったので、付近一帯はガスの供給が余所より良かったらしい。それから、多分、この細い抜け道は、もと川だったところです。写真奥の突き当たりはその名残がまだあるのです。なんかきちゃないんだけどねェ。

 

明日からソルドなのだ。

2005.01.11

    フランスは全国的に明日からソルドです。ソルドとはなんぞや?え〜〜と、バーゲン、大安売りのことです。夏と冬と二回あるのですが、開始日や期間など、毎年法律で厳しく管理されています。定められた期間以外には絶対ソルドという言葉を使って安売りをしてはいけないのです。ま、プロモーションとか、10ユーロ均一とか、違う名称だったら良いわけですね。笑 この期間には高級ブランドなんかものすごい混みようで、日本人がエルメスだのなんだのに殺到するのだ。庵主はあんまり関係ないけどぉ。去年は持ってけドロボ〜みたいに80〜90%OFFなんて冗談みたいなソルドが目立ったけれど、今年はどうかなぁ。

              ***************

    今日はちょっと俳句のお話。というのは、今日、日本から俳句の雑誌が届き、今月の特集に「文人の俳句を読む」というのがあり、面白かったのでちょっと紹介します。

    みなさん、人から招待を受けて、それを断るときどうしますか?単に行きたくな〜い、でも、本当に都合が悪くて行かれないにしても、正統な理由があっても断るのってなんかいい気分しないですよねェ。(よく、身内を殺してみたり、病気にしてみたりしませんか?爆)

    昔の文人は実に風流なのですよ。

    時鳥厠半ばで出かねたり
    ほととぎす かわや なかばで でかねたり

そのまんま解説すると、ほととぎすのいい鳴き声が聞こえてきたんだけれども、ちょうどトイレで用足しの最中なので、途中で出ることもできず残念だという意味。

   しかぁし!これはある招待を断った際の、夏目漱石の句なんです。その招待とは、明治40年、時の首相西園寺公望が自邸で催した文士の集い。そのメンバーたるやスゴイ!まるで日本文学全集そのものなのだ。え〜と、鴎外、露伴、鏡花、秋声、独歩、藤村、花袋ほか20名。この文学全集、全部そろえたら高いぞ。(笑) で、招待を断ったのは漱石のほかに二名、逍遥と四迷だったそうですが、漱石には正統な理由があったらしい。というのは、前述の句はその招待を断った際の手紙に添えたという前書きつだそうな。そしてその正統な理由とは、小説執筆中で忙しいというもの。従って、真の解釈は、せっかくのうれしいご招待ですが、ただ今、小説執筆中で忙しくて手が離せいため、大変残念であるが欠席する、ということなのですねェ。
   それ以外に、実は漱石は官にへつらうのが嫌いだったということから、その気質がよくでていて面白い。昔の人はなんと洒落ていることか。これだったら、グズグズと見え透いたゴタクを並べて断るより、随分と風流じゃ、あ〜〜りませんかぁ?
   すぐ胃が痛くなっちゃう漱石さんも、結構、骨太な態度取ってたんだぁ。

   どういうわけか動かなくなって、メトロを途中で降ろされちゃったのだけど、それでもこれを読んでて、ちょっといい気分だった庵主でした〜。

 

イタリアもいよいよか

2005.01.10

    イタリアでもいよいよ公共の場所が禁煙に。ふ〜ん、まだだったのかぁ?いかにもイタリアって感じだな。しかし、かなり前から煙草自体は結構高くて、道端でヤミ売りが横行してたんだけど。

    この法律が認可されたのは2002年の末だそうですが、施行までに時間がかかってますな。なんでも飲食業者達が猛反対だったそうですが、すこし猶予を与えて店内を分煙するように勧告したらしい。それで時間がかかったんだな。

    だけど、いい加減な性格のイタリアでまともに守られるのか?爆  フランスはカフェやレストランの分煙はかな〜〜り前に始まったのですが、気付くとそんなものどっかいっちゃってる。(笑)その代わり、会社内やメトロの構内とか飛行場とかは比較すると案外守られてたり。今から思うと、以前はところお構いなくケムケムだったなぁ。メトロなんてホームや線路がまるで灰皿状態だったし、フランス人て灰皿なくても気にしない人たちだしねェ。会社では、どんな形であっても喫煙室設置しなきゃダメなんです。これないと、また罰金なのだ。喫煙者もある程度は尊重してるわけです。でもね〜、仕事さぼって10分置きに煙草吸うわけにもいかないじゃない?笑

    でもってイタリアですが、いい加減だからこそ、施行と決まるとかえって厳しい様子なのだ。施行開始の午前0時の鐘とともに、ナポリのバーで即罰金くらった青年。罰金は27ユーロ。3,7〜800円てとこですかな。もう一件、やはりナポリのバーのオーナーが禁煙表示をしなかったために50ユーロの罰金ですって。フランスじゃ、考えられないわ。犬のフンの罰金と同じく、実際に科せられたなんて話は聞いたことないのだ。爆

    いくら分煙システムを設置するために時間的猶予を与えても、実際はそんな設備が無いところが95%近くに上り、っつうことはほとんどってこと。ありゃりゃ。これに対する罰金は最高2,200ユーロで30万円ちょい。思ったより高くないか。もっとするのかと思った。

    イタリア国内のあちこちで、「煙草の葬式」を行った飲食店とか、葉巻の愛好家達がレストランで最期の儀式を行ったりとか、などなど、みんなそれぞれ抵抗を示している様子。でも、一応アンケートでは80%以上がこの新しい法律に理解を示しているとかなんだけど。これはどこの国でも同じ感じですな。

    フランスもイタリアも、いつかは路上禁煙なんてことになるのかな?そんな話が出たら暴動が起こりそうだわ。

 

ヘッディングのしすぎ?

2005.01.09

    フランスでも日本みたいに有名人の人気投票があるのだ。それが今日発表になり、トップは皆さんも良くご存知のサッカー選手ジダン。最近その修道僧のような頭に拍車がかかってます。(笑)引退表明したって、人気や好感度にキズが付かなかったんですな。2,3位は息の長い男性歌手、4位は多分テニス好きは知ってると思うヤニック・ノア、5位はこれまた日本人も大好きなジャン・レノ、8位には「アメリー」で八百屋のアラブ人のオニイチャンをやっていたコメディアンのジャメル、10位が柔道のドゥイエ(先々回のオリンピックで金メダル)あたりが日本でも知ってる人が多いと思います。

    今回2位になってる歌手はミッシェル・サルドゥといって、かれこれ10年位前に、日本から来た友人に誘われてコンサートに行き、楽屋で一緒に写真撮っちゃったことあるのだ。その友人は日本人で唯一のファンクラブ会員っつうことで、特別に楽屋入りさせていただいちゃったのねェ。庵主は嫌いじゃないけどファンじゃないのに。ああいうコンサートって、ファンじゃないと実はしらける。笑 だってェ、みんな歌詞はそらんじてて一緒に歌ったりするでしょ? すごく流行った歌ならともかく、そうでもないとなんとなく浮いちゃうのねェ。(^^ゞ ま、とにかく、この人は毎年歌手だったらNo.1の人気者なのです。

    ジャン・レノに続くのはなんとシスター・エマニュエルという、いわばフランス版マザー・テレザ。本来は同種の神父様もリストに載っていたのですが、今年から辞退したとかです。

    で、肝心な大統領は、というと、32位だったですね〜。政治家としては20位に別の人がいますが、ま、こんなもんでしょうか。どっかの誰かさんたちよりは、好感度も人気も充分備えてカリスマ性に満ちているとは思います。(笑)

         *************

    今年はやっぱりイラクの戦争の影響で光熱費切り詰めなんだろうか。シャンゼリゼのイリュミネーション、終わってました。まだ豆電球は取り外してないんだけど、普通は半ばごろまで点いているのに、木曜は点いてて、金曜はもうやってなかったらしいので、今年はエピファニーの6日できっちり終わっちゃったみたいです。
    

 

天災の余波

2005.01.08

    スマトラ沖の地震と津波から、早二週間。まだまだ多くの犠牲者が行方不明のまま。それでも少しづつ日常の生活が戻ってきているようです。

    こんな時でも、必ず火事場泥棒よろしく、めぼしいものを物色する輩がいるのだけど、今回は多くの孤児が生じて、早速それに目をつけて子供の人身売買の組織が動いているとか。フランスでは早くから、孤児たちの行く末を案じて養子縁組の手続きの緩和など話題になってましたが、単に家族と離れ離れで行方知れずなのかも知れない場合もあるから、早急に行うのはよろしくないとの見解も。しかし、事態はもっと緊迫してました。そう、だれかれ構わず子供をかどわかす連中が出没したそうで。

    日本では珍しいですが、欧米では子供の養子縁組は結構ポピュラーで、それも異人種の子供のケースが非常に多いのです。だからマーケットは広いのですな。

    この話の次に、密かにどんどん話題になっているのが、インド洋付近のお魚。多くの犠牲者が出た海で、漁師も魚を捕る気がしない、捕ったとしても誰も食べたがらず見向きもしないとか。日本もずいぶんとインド洋やインドネシアから海老だの魚だの輸入しているんです。それに、日本人はブラックタイガーを世界一食するのだとか。だからこれから高値になりますよ〜。

    パリの中華街の冷凍の海老だの魚だのも殆どそう。こちらにはいない魚で、馴染みのものは、庵主も時々買ってるんですが、マナガツオなんかまさにあっちの方から来るんです。今はまだいいけど、もう少ししたら品薄か、または高値か。う〜ん。やっぱり食べる気にならないか。。。。

              ***************

    今日はのんびり映画鑑賞。先日ついに韓国映画の「A TALE OF 2 SISTERS」、邦題「箪笥」のDVDを購入!! 特典いっぱいついてて化粧ケース入りですゥ。これ、ホラー映画っていいますけど、お化け出てくるけど、それよりも主人公が精神的に多大なるショックを受けていて、精神○裂(新しい日本語の名称わすれました。(^^ゞ スキゾフレニーです)なんです。その崩れ具合が極限に達していてコワイのだ。精神科医のコメントがあって、この映画は非常に良くできていて、専門家がシナリオを書いたと思ったくらいですって。監督が書き下ろしだそうな。とにかく複雑怪奇な部分が多くて、二度も映画館で観てもすっきりしなかったのが、これで徐々に解決黒頭巾なのだ。(^_^)v 
しばし天災の余波を忘れてハマッテおる庵主です。

 

さてガレットに入っていたのは?

2005.01.07


   え〜、松も取れまして(関西方面はまだよね)、日本の暦では寒の入り、そして今日は七草でした。みなさん、七草粥、ちゃんと食べましたかぁ?庵主はしっかりいただきました。今年は大根の葉っぱだけだったけどぉ。お餅もいれたぞ〜〜。ちゃんと冬至湯に浸かって、冬至カボチャも食べて、七草粥も食べて、これで病気になったら詐欺だぞ、日本人。笑

   昨日買ったガレットは朝食にもせっせと食べて、胸焼け気味。あははは。今回、中にひそんでいたお宝は、写真の一番手前のバゲット(フランスパン)でした!おそらく、クロワッサンだとかブリオッシュだとかのもあるんだと思うのだ。この「お宝」はフェーヴと呼ばれていて、もともとはそら豆だったんです。フランス語でそら豆をフェーヴといいます。なんでもそら豆が育つ土地は肥沃になるとの古くからの言い伝えで、大昔は冬至のお祭で豊作を願ってこのような習慣が生まれたのだそうな。それがいつの間にやら陶器の小さなお人形なんかに代わったのでした。

   このフェーヴェ、お財布にしのばせるとお金が巡ってくるとも言われてて、以前、一個入れてましたが、そのお財布泥棒にやられちゃって。でも、お金入ってなかったのね。笑 お財布は道に捨ててあって警察に届けてくれた人があり、連絡があって取りに行ったら、フェーヴがなくなってた。(T_T) お巡りさんに、中身を確かめてくださいって言われて、どういうわけか現金は10000リラ札(これっぱかりじゃ、東京じゃ電車にも乗れやしない・笑)ぐらいで、後は切手とクレジットカード(すぐ差し止めて全く被害なし)と、それから、フェーヴがない!! え゛ッ!!ふてェやつだ!と、そこにいたお巡りさんが全員同情してくれました。ったくねェ〜〜。ルクサンブルグ公国の水色の民族衣装をきた美女だったんですゥ。お金は遠のくいっぽうであぁる。爆

   今年はバゲットだったから、さしずめ、食うものに困らないとかなんとか、かなぁ〜〜??
   

 

ガレット・デ・ロワ GALETTE DES ROIS

2005.01.06


    昨日の日記でお話したように、本来ならば、今日6日がキリスト生誕をおおやけにした日、つまりご公現の日となります。このお祝い自体はフランスではそれ程でもないんだけど、スペインなんかは教会でも盛大にお祝いするようです。イタリアも確かそんな感じだったと思います。イギリスやアメリカではぜんぜんみたい。フランスは教会の行事というよりは、古くからの習慣でお菓子を食べる方は盛ん。笑 もともとあった冬至の祭礼とかけ合わさったものなのです。


   さて、写真のお菓子がガレット・デ・ロワ。昨年も紹介しましたが覚えておられる方もおいでかな?由来など書いてありますので、よろしければこのページの下のほうにある「過去の日記」をクリックして、2004年1月6日の日記をお読みください。

   なんで王冠がついてるかというと、昨日の日記の写真にあった東方の三博士が被っているでしょう?あれなんですゥ。でもって、このパイ菓子の中に、フェーヴという陶器の小さなお人形なんかが入っていて、それに当たった人がその時に王様になれるというわけです。だから本当は一人じゃなくて数人で食べなきゃつまんないんだけど、皆さんにご紹介するために(おいおい、言い訳だぜィ)、独り占めしてしまったのでありました。(^^ゞ

   パイ菓子の中はアーモンドペースト。昨今はチョコ味だのなんだのいろいろ種類ができたみたい。今日も昨年同様、庵主が住むイタリー通りにあるパン屋さんで購入。ここにもプレーンのと、チョコ味とリンゴ味がありました。びっくり。去年はなかったぞぉ。早速ためしにアーモンドペーストとリンゴ味のガレットにしました。お味はまあまあってとこかな。で、中のフェーヴですが、お人形さんじゃなかったの。たまたま最初に切って食べたところに入ってました。ラッキー(^_^)v。それは明日公開しま〜〜す。お楽しみに〜。

 

エピファニー

2005.01.05

   今日は出張レッスン年明け第一日目でした〜。久しぶりにまだまだ暗ぁいうちから起きました。といっても8時ぐらいだけど。こちらは緯度が高いので夜明けは非常に遅いのです。夕暮れは冬至以来、日増しに延びてるのが判るのですが、朝はまだちょっと、いつまでも暗い感じです。

   さてさて、今年もやってまいりました「エピファニー」。キリストご公現祭です。去年の1月6日の日記でも紹介しましたが、もう一回。

   キリスト生誕を知らされて、東方から三人の博士(王様)がお祝いを持ってやってくるという日です。
「マテオの福音に詳しく出てくるのですが、このお三方、名前をガスパール、メルキオール、バルタザールといい、白人、黒人、黄色人ということになっています。(どの人がどうだかはちょっと不明)東方つまりオリエンタルな人たちで、ユダヤ以外の世界を象徴していることになっています。でもって、あの宝石箱の中には、ミルラという香木の樹脂、お香、金が入ってるんです。ミルラは遺体の防腐剤として使用されていたもので、キリストの将来の苦難を表し、お香は現在でもミサなどで使用しますが神聖なるものの象徴、そして金は現世の豊かさを表しています。

  この訪問を祝した日をエピファニーといい、日本語では御公現の日などと言います。1月6日をその日に当てています。」

と、去年の日記から抜粋。(^^ゞ 5日の晩から6日にかけてということなのですが、最近、教会では1月の第一日曜をその日に当てています。 だから今年は2日だったんですが、なんせ、軍艦沈没してましたんで。へへへ。ガレット・デ・ロワのお菓子は明日にでも買ってこようっと。お菓子のことはまた明日ぁ。

  写真はパリの国立図書館にあるスペインはカタロニア地方の写本で、14世紀末か15世紀初頭のもの。王冠被ったお三方とも、どうみても白人なのよねェ〜。ま、いいか。笑  
  

  

 

たかだか400年なのだ

2005.01.04


   「東京の歴史なんかたかだか400年」という名言を吐いた人が亡くなった。お笑いの殿堂、吉本興業の会長の林氏。

    この「たかだか400年」、こう言われちゃうと確かにそうなのだ。奈良や京都は都としてもっともっと歴史が長い。関西の方が文化もエスプリにも年季が入っているということなのだ。江戸っ子は江戸っ子で、徳川の時代において、将軍様のお膝元で自分達が一番粋だと思っている。こりゃ、相容れません。笑

   パリも歴史は長ぁいけど(写真はパリの紋章:Fluctuat nec mergitur 「たゆたえど沈まず」がパリの標語)、生粋のパリジャンというのがめっきり減っているのは、本当の江戸っ子が減ってるのと一緒。ひょっとすると江戸っ子より少ないかもしれない。生粋のパリッ子気質というのも、戦前のフランス映画でみられるようなのは、とんとお目にかかれなくなって久しいし。
   それに、長く住んでいても、何代もずっとパリの同じところに住んでるなんていう人、個人的には一人しか知らないのだ。カリグラフィーの友人なんだけど、何代目っていったかな?とにかく住まいは18世紀ぐらいから住所も変らないって言うんだから相当な年季である。それもマレー地区なんて典型的に古いパリの一画。でも、遺産相続だのなんだので事情は複雑になり、近々アパートを手放すことになるかもって言ってたし、ご本人もパートナーが南仏に在住しているので思い切って引越そうかなんていう話もあるらしい。    

   こんな話をすると、決まって悔しがるのはアメリカ人。だからヨーロッパのことを前世紀の遺物だの旧大陸だのとのたまわるのだ。(でも、現状は確かにそういう面は大有りかも。爆)

   庵主は日系企業で仕事をしていた頃に、縁あって林氏とお目にかかる機会を得ました。悪いこと続きの世の中に、あちらからお笑いを振りまいて下さい。ご冥福をお祈りします。  

 

シャンペンに始まり久保田で終わる巴里の正月

2005.01.03


    夕べは夢を見たようだけど、全然覚えてなくて。今晩はなんかみられるかしらん。ま、夕べなんていう時間じゃないぐらいまで起きてて本読んでたしなぁ。

    今年はお節はパス!なんて言ってたけど、お雑煮のおつゆが三日目でいい具合に煮詰まって、野菜と鶏のコクが申し分なくて大満足!\(^o^)/ さらに、今夜は日本人の友人宅に呼ばれてて、前菜を頼まれてたので、せっかくだからそれなりの雰囲気にまとめてと、箱に詰めて持って行きました。買い物に行かずあり合せ。左上はナマスにみえるけど、実はコールスロー。本物のナマスは自分ひとりで食べちゃったのだ。笑 昆布巻きは日本から持ってきたもの。あとはひさご型にした具入りの卵焼きに、もう一品と寝正月ボケした頭をひねって、栗きんとんもどき。ダシとお酒でのばしたジャガイモに甘栗を混ぜて、巾着しぼりにしたもの。やっぱりお正月だもんね〜〜っていう感じです。

    今夜は他にそれぞれなんか持ち寄って、メインは鴨鍋。そしてこの冬は大変に貴重な「久保田」。友だちが日本からひっかついで帰ってきたらしい。水害やら地震やらで当分頂けないかもと、ありがた〜く頂戴して、巴里での三が日も無事終わりました。

    さあ、明日から新規一転、気合をいれよ〜〜〜〜ッ!!! (ぜィぜィ)

 

富士山に登って鷹をみながら茄子をかじる

2005.01.02


    正月といえば、初夢。お元日の晩に見るのがそうだとか、二日の夜に見る夢がそうだとか言われますが、ま、年明け最初に見るのが初夢ってことでどうでしょう。(笑)

    縁起が良いとされるものに「一富士二鷹三なすび」。諸説ありますが、何でも徳川家康が駿河の自慢のものとして富士山、鷹、茄子(ナスは家康の好物だったとか・笑)だから、とか、富士山は一番高い霊験あらたかな山、鷹は一番強い鳥、茄子は「成す」に通ずるという説、続いて実は四扇五煙草六座頭なんてのもあるのだ。扇は末広がりでめでたい(富士山もそうです)、煙草は煙が鷹同様高く登り、座頭はおつむがつるつるで毛がないので「怪我無い」に通ずるんだと。茄子もつるっとしてて、「怪我無い」っていう意味にもなるとか。
    五の煙草は今の時代嫌われ物だからなぁ、座頭も現代的じゃないしィ。この二つはちょっと縁起物にはならないかもな。

    他に枕の下に「宝船」の絵を入れて寝ると良いとも。この七福神の乗った宝船の絵には回文という上から読んでも下から読んでも同じように読める有名な歌も添えてあると尚良いとされてます。「なかきよの とおのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな 」(長き夜の遠の寝ぶりの皆目覚め波乗り船の音のよきかな)誰が考えたのかな、粋なこと。

    江戸時代などは初夢を神社に納めたり、良くない夢だと夢替えなんていうのもあったらしい。なんと情緒と夢のある話だことよ。フランスにはこういうの、全然ないな〜〜〜。

    さて、今夜、なんの夢みられるかしら。富士の高嶺に鷹が天高く飛び上がるのを眺めつつ、茄子料理に舌鼓を打ち、扇片手に一服、通りかかった座頭にあんましてもらう。ああ、めでたいめでたい。なぁ〜〜〜んちゃって。

 

フランス式元旦

2005.01.01

皆様、新年、あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願い致します。

   いやはやなんたって、朝の5時半に帰ってきまして、へろへろ〜〜〜。お昼前に一度目覚めたものの、お茶飲んでまたバタンキュ〜。夕べは飲んだ飲んだ。しゃべったしゃべった。踊った踊った。爆 フランス人はしゃべったり踊ったり大好きなのだ。久しぶりに大勢と騒いでエネルギー使い果たしました。(^^ゞ
写真は踊り狂っている友人達。\(^o^)/

   元旦早々、こんな具合で寝正月でまだお雑煮も食べていないのだ。昨日は夕方、出かける前に年越蕎麦を食べる予定が、エネルギー充電のためにお昼寝して時間がなくなちゃった。これはまずいぞ。笑 しかし、ご馳走の中にビーフンがあったので、年越蕎麦の代わりにしました。一応年越しは無事にという具合だったのが、ただいま軍艦すっかり沈没状態でこのテイタラク。

   でもね、世の中、み〜〜んなそうなんです。街は静かぁ。今年は明日が日曜だからいつもより余計にシ〜〜ンとしている感じです。グタぁ〜〜〜。フランスでは年が改まって云々という意識はないので、ただただ惰眠をむさぼっているのがフランス式元旦。笑

 


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