Javascriptを使用しています。
   
 

 

2004年11月の鵞毛庵日記

きちゃない卵の次はおつむカユイ〜〜の話。

2004.11.30


    早くも今日で11月がおしまい。明日からいよいよ師走です。なんかセワシイ気分になるのは仕方ないか...。写真は先日近所の公園で。銀杏やマロニエはすっかり裸木だけど、菩提樹は散り始め。黄色い落葉が敷き詰められていました。暗い景色にパッと灯りが灯ったよう。

    さて、先週の日記で触れた「安楽死」の件、どうやら可決のようです。正確には「安楽死」ではなくて「なすがままに死ぬのを任せる」ということで、本人の意思に基づくものと限られるようです。病状の限定などの条件付ではもちろんあると思いますが、第一歩としてはまあまあのことでしょう。

                 ************

    今日はいわば、「フランス事情、その実態」集のひとつを。またまた皆さんのフランスのイメージをぶち壊すぞ〜〜!爆 
    フランスの小学校にはシラミがいるのだ。もういろんな国の人がいますしね、衛生観念もそれぞれ違いますしね〜〜。もともとフランス人はあんまり清潔じゃないしね〜〜〜。従って、子供は学校でシラミを貰ってくるのです。メトロや薬局にもお母さんが子供の頭にスプレー吹きかけてる広告ありますし。

    レッスンの際に聞いた話では、子供のプール教室には学校側が帽子を用意していて、どうやらそれを使いまわしているというのですよ。持参じゃないのは、おそらく失くしたり忘れたりを避けるためのようなんだけど、フランスのことだからねェ、いちいち洗ったり消毒したりなんかしてない筈。それで子供が貰ってしまったらしいという生徒さんがいました。可哀相に〜〜。家中のじゅうたんはがして薬撒いたり、大変な騒ぎのようです。ま、小さな子供をフランスの学校にやると避けて通れないことのひとつかもォ。 

 

卵事情

2004.11.29

    お昼にチーズオムレツを食べていたら、ラジオのニュースで卵の話をやっていました。なんかタイミング良過ぎて、まるで見られているような...爆。

    「卵を冷蔵庫にしまう前に、洗ったらいかん!」ということなのだ。確か、卵の表面には外からの雑菌をシャットアウトする自然の作用があるので、洗うとかえって逆効果だと前に聞いたことがあった庵主。それでも、フランスはたいがいニワトリの糞だの羽根だのついてるから、あんまり汚れてるとちょっと洗っちゃうんだけど、本当は軽く拭いて取ればいいらしい。でもね〜〜、あんまりリアルだとさァ〜〜。どうしてそんな状態なのかが今日のニュースで判命。フランスは卵の自然の力を最大限有効にするために、養鶏所から出荷したり、販売ルートに乗せる際に、法律で業者がいっさい洗浄してはいけないとなっているとか。( ..)φメモメモ。 ところが、アメリカは逆に洗浄してからでないと出荷できない法律があるらしい。アメリカって、よく卵が生で食べられないって聞きますが、ひょっとするとココに原因の一端があるのかもしれないぞ、なぁんて思った。

    フランスも、農家から分けて貰ったならいざ知らず、普通に買ってきてそのまま生卵〜〜〜というのは、ちょっと気が引ける。その場合は、熱湯に30秒くぐらせて、殻の外の雑菌を退治すればいいのだと、お医者さんから教わりました。サルモネラ菌退治!!日本人はご飯にかけたり、すき焼きでも使うし、納豆に入れたりもするし。フランス人はもうちょっと火を通して、グチュグチュのをパンにつけて食べます。オムレツも半熟状態が最高。

    オムレツといえば、あの世界遺産のモンサンミッシェルの僧院のある丘に、メール・プゥラーという有名なレストランがあり、そこのオムレツは特別。全卵を根気良くあわ立てて、ふわふわにして焼くのです。スフレとオムレツの間みたいな感じ。お店に入ると、ブルターニュの民族衣装を着たお兄さんやお姉さん達が、ボールに入れた卵をカタカタとリズムを取って泡だて器でふんわりさせています。この写真、どっかにあるんだけど、みつかんないなァ〜。代わりに、そのレストランの看板の写真です。(向かって左の方の看板)

   余談ですが...いつだったか、このレストランに入った際に、すぐ近くのテーブルに映画監督(「男と女」「愛と哀しみのボレロ」とか...)のクロード・ルルーシュが女優さん(名前忘れた)とかと4人ぐらいでオムレツ食べてました〜〜。

 

銀杏が散っても桜が咲いてる巴里

2004.11.28


   なんだか日に日に灰色の濃度が濃くなっていくようですが、もうどんより。公園の銀杏はすっかり散ってしまいました。マロニエも菩提樹も枯れ木と化してますが...ありゃりゃ〜〜〜。これはどうしちゃったんでしょうね。桜、咲いちゃってるのだ。この桜は3月頭には咲き始めるタイプなんですが、10日ぐらい前からずっと咲いたまんま。当初は桜紅葉がまだ結構残ってたんです。その時、写真撮ればよかったんだけど、ついチャンスを逃してました。葉っぱは落ちちゃったけど、花はなんだか増えてる。(笑)去年も狂い咲きだ〜〜〜と日記に掲載したんだけど、今年は花の量が多い。変です。(^^ゞ


   暗くって時雨気味でしたが中華街をぶらぶら。日曜日のお昼過ぎなんか人ごみで大変なんだけど、ま、たまにはいいか。雨が降っているので建物の中のショッピング街へ。ここには100均もどきがあって、時々遊びに行きます。日本から仕入れてるものがいっぱい。いつも立寄るとなんか買ってしまうのだけど、今日は買わず。DVDコーナー(出た!!爆)に「無間道」のIとIIがあって、値段も安めだったんだけど...香港のだから、恐らくリージョンコードが3なんだなァ。お店の人に聞こうかと思ったけど、カウンターにずっとへばりついている中国人がいたので、や〜めた。庵主が知る限り、今のところ香港版はオールリージョンじゃないのだ。先日も「トリロジーいよいよ発売!記念限定バージョン」なんつうのが香港から届いたメルマガに載っていて、おおおおお〜〜〜〜〜っ!!と思ったら、リージョンコード3だった。うえ〜〜ん。(T_T)

   家に戻ってラーメン作って食べたりして一息ついたら、もう外は真っ暗。今日も殆ど何もしないまま一日が終わってしまうのだった。マツケンサンバでも歌って踊るかな〜〜。\(^o^)/ 

 

オレ!

2004.11.27


    今日は「オレオレ詐欺」じゃありません。なぜかあちこちのサイトで「マツケンサンバ」に遭遇。(笑)最初はゲストで応援団だったつもりの将軍様、紅白に歌手として出ちゃうのだ。あははは〜〜〜。

    今まで話には聞いてたけれど、見たのはちらっとだけで、ちゃんと聞いたことも見たこともなかった庵主。これは紅白のビデオを入手するであろう人に、今から頼み込もうなんて思ったのだ。早々と。(^^ゞ しかし、それは無用となり申した。と、いうのは、今日ついでにググッテ検索してみたのですぅ。そ〜したら、まァ〜〜〜〜。ただ今無料で「マツケンサンバ」のプロモビデオやら振り付け解説付きDVDが見られちゃうのを大発見!!!もう、かぶりつきでどっぷり見ちゃいました。(爆)でも、残念ながらフランスは光ファイバーとかじゃない。だから電動紙芝居のような感じで、動画は細切れ。(>_<)でも、ま、満足致した次第でござりまするな。

    ついでに「マツケン公式サイト」まで立寄った庵主。マツケングッズ、あったあった。チョコまである。中でも庵主が爆笑したのは「あぶらとり紙」。う〜〜っむ。オバサマファン達への心遣い。さすが、上様!3種類あって、上様の2種と写真のマツケンサンババージョン。マツケンショーを見ながら黄色い声を上げたり、一緒に歌って踊って、汗をふき取りましょう〜〜ってことか。(笑)

    三波春夫亡き後、こういう派手な着物で歌ってみんなが歓喜することが減っていた雰囲気の昨今。やっぱりこういうのがないと、日本人は寂しいと見たぞ。時代劇+歌謡ショーといえばの杉さまも橋幸男とか舟木一夫も、年のせいかちょっとパワーダウンしてそうだし。しかし、白塗りのどこぞのお大尽風にキンキンキラキラの着物。たのしいですね〜〜〜。\(^o^)/今年の忘年会はコレで決まり!という方も多そうだし。その上、一緒に踊るとかなりの運動量でダイエットになるという噂も。

    さ、みなさん、健康のためにステップを覚えて楽しく歌って踊りましょう〜〜〜〜。オォレっ!!(って、ここカッコよく決めなくちゃいけませんよォ〜。爆)

おまけ:ついでに「ホテリア」第一話無料配信も動画紙芝居で見てしまったのは誰?!

 

巴里の空、重たいです。(>_<)

2004.11.26


もう、またいきなり暗い。この二日間、写真のようにいいお天気だったのになぁ。朝から夕方まで同じ色ですよ〜。今日なんか特に厚壁灰色。(>_<) 寒さもちょっと戻ってきたし。

    メトロがやたらと混んでいてびっくり。道も混んでるみたいで、もういよいよ師走に突入!という気配なのかしら。レッスンの方もクリスマスの小作品が着々と進んでいます。ちょっと安堵。間に合わなかったらどうしよ〜〜とか心配だったのですが、どうにかなりそうです。

    今日のニュースで、フランスもいよいよ「安楽死問題」の法案を提出するといってました。正確には「安楽死」じゃなくて、「長期治療の際、快方の見込みのない延命措置を本人の意思で取りやめる権利」という感じだそうな。つまり、本人が正常に判断できる状態でないとダメのようだから、またそこが微妙なんですが。一歩間違うと自殺幇助になるのだし。「死ぬことを手伝う」のではなく、「自然に死を促す」というような言い方をしています。

    実は去年、交通事故で殆ど再起不能になってしまった息子を、数年の闘病生活の後、本人の意見も尊重した上で母親が自ら投薬して安楽死させた事件があり、現時点では担当医も母親も罪に問われるわけで、この新しい法案が可決されると、これからはこういうケースが場合によっては認可されるということに。今度の火曜日に決まるようです。

    以前に見たアメリカ映画がまさにそうでした。実話をもとに、最初は舞台化されたもので日本でもやっています。題名忘れちゃった。売れっ子の若い建築家が交通事故で脳を除いて殆ど全身マヒになり、美しいバレリーナの妻も離縁し、家族も友だちもみな放り出して、最後には裁判で病院を出て一人で生活する権利を獲得するという話。

    さて、どうなりますか。      

 

お友だちは選びましょう〜〜。

2004.11.25


   東京辺りじゃ、銀杏もまだ青々だとか。パリの公園はこういうことになってます。かき集められた落葉の山。これをそのうち、清掃局の専門の人が片付けるんだろうなァ。ここで焼き芋したらおいしいかもォ〜〜。笑   

   あのトルシエが、どうやら今度、フランスのオランピック・マルセイユの監督に就任するらしい。今日は彼の名前が何度もラジオのニュースに登場。このチームは何かと問題ありで、今回、オーナーも辞表出しちゃった。トルシエはフランスでは知名度がなく、今までずっとアフリカのいろんなチーム専門、他に、日本やこの間までカタールとか。一度、全仏チームの監督の候補の一人に上がったものの、付け足しのような感じで話題にならなかったのだ。どうなることやら。

   今日、日本のニュースで「オレオレ詐欺」の名称を変更するという記事が。最近は孫を装った「おれおれ」じゃない手口もあり、被害者の中には「おれおれ」と言わなかったから騙されたって言うケースもあったらしい。なんだかなぁ〜〜。 騙されちゃったんなら、人のせいにするな!(笑)

   庵主は大使館のメルガマを一応購読しているのですが、10月のメルマガにパリでも「オレオレ詐欺」に類似した事件がいくつかあったとの記事がありました。それは、パリに滞在している邦人の日本の家族に誰かが電話して、誘拐されて薬物を投薬された、とか、アパート内に誰だか男がいるとかいってヒソヒソ声で電話があったとか。どちらも本人を装って日本にかけていて、心配した家族がパリの日本大使館に連絡して、どれも全くのいたずら電話であったことが判明。

   思うに、家族の連絡先を知っているということは、絶対知人・友人関係のイタズラだと思いますね。だいたい、統計的にいたずら電話の9割以上が知ってる人がやっているといって、フランスの電話局ではいたずら電話による電話番号変更は1回しかやってくれません。友だちは選ばないと...

   パリではマニアックなところで、東洋系の名前の電話に掛けまくるヤツとかいます。笑 中には日本人の女の子にふられた腹いせか、日本人女性と承知して電話してくる輩もいるらしい。庵主は電話帳に載せてないからこういうことないけど。同じように、アパートの表札も気をつけないと。インターフォンや入り口コードがあれば必要ないから、ドアの表札出してないおうち、こっちの人でも結構あります。
  

 

天気晴朗なれど

2004.11.24


    思ったとおり気温が下がって来てます!いきなり空が真っ青っていうのは、どういうことなんでしょうねぇ。あの部厚い灰色、どこ行っちゃったんだろ??

    今朝は予定していた蜂蜜に挑戦!!まるごとバナナで賑わいました「ヤマザキ」のパンをトーストしまして、いざ!塗らん!と蓋を開けて匂いをかいだ庵主。うへっ。(>_<)爆。 内心、だからさァ、蜂蜜苦手なんだよなァ〜。でも、もう一度、深呼吸してそっと鼻を近づけると、おや?たんぽぽじゃあ〜りませんか? そう、そうなんです。あのいかにも野の草花のおしべの匂いがするんです。おおおお、これかァ。違いは。だって、アカシアとかラベンダーとかなんとかの蜂蜜じゃ、今までこんな匂いしなかったもの。この蜂蜜は濁って硬いタイプので、スプーンでごしごしすくって、熱々のパンに乗せてしばらく溶けるのをじっと待つ。じわ〜っと柔かくなってきて、うひひひ、それを丁寧にのばすという作業を繰り返し。

    ひとこと、おいしいです!微妙なタンポポの味。匂いはさほど気にならなくなって、いい感じです。ははァ〜〜、こういうことなのか。と、もう、次は何にしようかな?なんてちゃっかり考えてる庵主でございました。(^^ゞ

    そっけない容器とラベルでしょ?ぜ〜んぶコレなんです。ラベルがないのは蜂蜜マスタード。フランスの酸っぱいのと違って、まろやかな風味で甘酸っぱくって、でも結構辛い。袋もお店の名前なんか入ってなくて、全国蜂蜜屋さん用みたいなビニール製。養蜂箱と蜜蜂の柄だけです。

 

庵主、みつばちマーヤになるの巻

2004.11.23


    日本は勤労感謝の日だったんですよね。フランスは別にサンクスギヴィングとかいうような日ないなぁ。勤労に感謝よりも、賃金値上げだの失業手当てだのって文句たれる方がおおいのだ。

    今日はレッスンはなかったので、午前中ゆっくり過ごして散歩に出ました。少し歩かないとォ。最終目的は、凝りもせず例の散財FNACだったのですが。(^^ゞ ぶらぶら「うずらヶ丘」ビュットーカイユ地区へ坂道をおっちら上がって行きました。ぜいぜい。ひと月ぐらい前にNHKのBSでやったというパリの蜂蜜の番組で紹介されたらしい「蜂蜜屋」さんへ寄ってみようということに。時々遊びに来てくれるNokoさんがHPの日記でそのことを書いていて、あ、それってうちの近所のお店だァと話していたのでした。

    その名もずばり「みつばち」(LES ABEILLES/レザベイユ)という小さなお店で、おじさんが一人でやってます。容器は普通のガラス容器になんの花の蜂蜜か書いてあるだけのシンプルなラベル。いっぱい種類があって迷っちゃう。庵主は実は蜂蜜は得意じゃないんだけど、ここの蜂蜜のマスタードが好きで、時々来てました。「みつばちマーヤ」は庵主が巴里に来た頃、アニメをやっていて、庵主の本名はそれですぐに覚えてもらえたけど、内心、違うぜィを連発していたのだ。(笑)

    庵主がお店に入った時はご主人仕事の話で電話中。その間、ゆっくりラベルの花の名前眺めたり、プロポリスのパンフレット見たり。電話が終わったので、プロポリスのこといろいろ相談してから、「お宅ですよね、日本のテレビで紹介されたのって」と聞いたら、「そうそう、エヌ・アッシュ・カァ。(NHK)」。「日本の友だちから聞いたんです。近所に住んでるから、多分ここだろうと思って」と言ったら、なんかうれしそうな顔でしたァ。
    棚には大きな容器しかなかったマスタードの小瓶を所望したら、今、詰めてるところでラベル貼ってないと言いつつも売ってくれました。蜂蜜はアカシアだの栗だの、ラベンダーだのって、とにかくいっぱい種類があって、透明琥珀色や半透明の固めのやら種類が豊富。「どう違うんです?わかんな〜い」と言ったら、「植物の違いですよ」って、だから、わかんないってばァ。(^^ゞ  どうやら微妙にお味や香りが違うらしい。蜂蜜修行が足りない庵主には難しそうですぅ。そこで、今日はたんぽぽを発見!へぇ〜〜〜。(笑)「ピサンリ(たんぽぽ)なんかもあるんですね」「そうですよ。TANPOPO」たんぽぽってちゃんと日本語知ってた。NHKの賜物かな?(笑)そこでお試しに「たんぽぽ」蜂蜜も購入しました。

   写真とってもいいか聞いたら、もちろん!と承諾してくれたので何枚かパチリ。容器はいたってシンプルでしょ?お店の看板もミツバチのみ。

   蜜蜂屋さんをあとに、いよいよ本来の目的であったFNACへ。なぜならば、今日はミッシェル・ポルナレフの自叙伝の発売日でした。ご本人執筆。もう買うっきゃない!と意気込んだのですが....本を見たとたんに買う気がうせたのだァ。めちゃくちゃ字が大きい。いくら彼が弱視だと言ってもですね、こりゃ、やり過ぎよ。これが普通の大きさだったら買ったんだけど、つまりページ数稼ぎみたいな感じに思え、こんなの一時間で読めちゃうじゃんかァ。立ち読みでじゅうぶんかも。昨日も今日もラジオでも盛んに話題にしてたんだけどなぁ、拍子抜け。買うのやめました。もうじき久しぶりにアルバム出すらしいから、そっちを買ったほうがいいや。
   で、DVDをまたあれこれ眺めて悩んでやめて(今日は...笑)、本二冊だけ買って帰ってきました。1冊は偶然見つけたエッフェル塔建設にまつわる、史実に基づいて書かれた小説で、ちょっと推理小説というか、ま、面白そうです。それと、ベトナム系の人が書いたシリーズ物の、昔のベトナムの判じ物。これは以前からねらってたのだ。そろそろ母がくれた時代小説を読み終わるので、日本語読書週間からフランス語バージョンに切り替えようかと。

   明日の朝、トーストにたんぽぽ蜂蜜挑戦しよ〜〜〜!結果、報告しますねぇ。

   

 

ドアを開けると...

2004.11.22


     今日の午後、レッスンに行ったすぐ近くに、こんな建物が。うすっぺらいのォ。地震がないところだから、こんなものがずっと建っていられるんですねェ。玄関はいるともう裏側に出ちゃいそうな。

     庵主は昔、わりとすぐ近くに住んでいたことがあり、ちょっとなつかしくて近所をぶらぶら。このあたりをゆっくり散歩したなんて20年ぶりぐらい。一見変わっていないようなパリの街ですが、やっぱりお店とか内装や看板のデザインなんかが現代風になってるんですねェ。大きなカフェだったところがマクドナルドになっていて、がっかり。

                 *********


     さて、あちこちのHPで話題になっているのが「どらえもん」のこと。25年来の声優が全部入れ替わるということで、みんなの文面に不安が漂っているのが感じ取られましたねェ。実は、庵主は「どらえもん」、キャラクターは知ってますが、実物アニメを観たのはつい先日のこと。(^^ゞ レッスンで伺ったお宅に小さな坊やがいて、お母さん達がせっせとカリグラフィーをやっている間に、日本からのビデオをおとなしく見てたんですが、それが「どらえもん」でした〜。\(^o^)/ 教えながらしっかり見てた!爆 でも、2年ぐらい前に、フランスのテレビでも子供向けにやってたのをチラッと見たことあるんですが、それはフランス語。「どらえもん」の声、普通だったような気が。

     実物アニメを見ていなくても、いろいろとキャラクターに起用されていたりするから、そういうのでは見かけたことあったので、あの大山のぶ代さんの吹替えはよ〜く知っています。でも、庵主は子供の頃にもいろいろ聞いていた彼女の吹替えの印象が比較的鮮明なので、他の人の声になってもみんなほど気にならないかも。ましてや、他のキャラクターのことはよく知らないしィ。しかし、みんなの不安はよく判るなぁ。昔から、子供の人形劇の吹替えの人、番組途中でいろんな理由でいきなり人が変わると、ショックだったりしたし。大昔は、「チロリン村とくるみの木」なんて、吹替えをしていた八波むとしが急遽したので、数日間、そのキャラは風邪を引いて声が出ないと、マスクをして登場していたそうな。さすがこれは記憶にないけど、いつかネットで読んだことがありました。子供に対する配慮もあったらしい。最近ではサザエさんの「かつお」の声優変更で、必ずみんなが今日の「どらえもん」事件(笑)と比較してますね。「ひょうたん島」はBSで再放送した時は、ドンガバチョを名古屋章がやってましたが、残念だけど仕方ないわ、亡くなっちゃったんだから。それ程、気にもならなかったような。。。でも、あの不思議なフランス語交じりのセリフ回しは、藤村有弘じゃないとね〜。

     大山のぶ代というと、なんたって初代体操のお兄さんの砂川啓介さんがご主人で、子供の頃からおなじみのお二人。「ブーフーウー」に「おかあさんといっしょ」だもんね〜。子供ながらに、後々この二人が夫婦だと聞いて安心したものでした。

     うたのおねえさんなんか一人も覚えてないな〜〜。なんで砂川啓介お兄さんのことは、一緒にテレビみながら体操したことまで覚えてるんだろ〜〜〜??? 

     今、ふと思いましたが、写真の建物、なんか「どこでもドア」がありそう。爆 

 

重き曇天の巴里

2004.11.21


    いや〜〜〜、全くもってみごとに灰色でござんすよ。見て見て、このお空の色!我が家の窓からお昼の1時ごろ。さびすィ〜〜〜〜。(T_T)

    これが今頃の巴里なのです。地面は濡れているものの、たいして雨が降っているわけでもなく、なぁんとなくこのまんまの一日。これじゃ、気が滅入るというもの。洗濯してもなんだか無駄な行為をしているような気分になるしィ。(笑)

    今日はアルザス地方の首都ストラスブルグが解放されて60周年でした。第二次大戦中、ドイツ軍に占領されていたフランス。中でもアルザスはもっと以前から、フランスになったりドイツになったりの繰り返しで、ドーデの「最後の授業」でも有名。この話は普仏戦争の際にプロシア軍に占領されて、明日からフランス語の使用が禁止になるという背景の物語。先生が最後のフランス語の授業を行った後に、黒板に「VIVE LA FRANCE」(フランス万歳!)と書き綴ったなどのエピソードは学校の国語の教材になっていたからご存知の方も多いことと思います。(最近は教材からはずされたみたいだけど)子供心にアメリカがそんなこと日本に要求していたら、どうなったんだろ〜?と心配になった庵主でした。
   
    で、第二次大戦下では、ドイツにすっぽり占領されてしまったわけです。ライン河の一部がフランスとドイツの国境になっています。

                ***********

    今夜は昨日紹介した方のデュ・ブフのボージョレーを開けてみました。この前のより少しマシ。先日のは鶏の煮込みに使っちゃいました。八角をたくさん入れて、香りをきつめにしたワインソースで、食べ合わせもまあまあかなぁという感じ。 
        

 

されどBEAUJOLAIS

2004.11.20


    時雨の中、日本人会のじゃないほうの俳句会へ。なんか気分がのらないままに出かけたら、乗り合わせたメトロの車両で小さなもめごとが。ああ、だから出かけたくないんだなァ〜〜。売り言葉に買い言葉の言い争い。幸い片方が割りあいにすぐ降りたから片付いたけど、ここ数日間、メトロに乗るたびにこういうのに遭遇して気分悪いのだわ。

    俳句会でおわりにボージョレー飲みました。やっぱり今年は...。香りがなかったり、水みたいだったり、渋いだけだったり、何飲んでるのか判りゃしない。笑 当然、こんなものが日本で¥2500だのなんだのって話題になっておりました。今日は違うのを二種類飲んだけど、一本は夕べの方がマシだったかも。今夜は家でもう一本開けようと思ったけど、おいしくないもの立て続けに飲むことないや〜〜と、試飲は延期しました。(^^ゞ
 
    写真は開ける予定にしてたジョルジュ・デュ・ブフのボージョレー・ヌーヴォー。お気づきの方もあるかと思いますが、ただボージョレーというのと、ボージョレー・ヴィラージュというのがあるんです。どう違うかというと...

    まづ、ボージョレーって、ブルゴーニュ地方の南に位置する地区の名前。(ブルゴーニュはフランスの東部中央付近です。)ヴィラージュはフランス語で村という意味ですが、ボージョレーワインを産出することが出来る村の中でも、さらに限定された地域のことをボージョレー・ヴィラージュと区別してラベルに記載しています。さらに、ヴィラージュと認定されている地域の中でも優れたところのワインは、その土地の名前のみを銘柄にすることが許可されていて、それらにはいちいちボージョレーと書いてありません。クリュ(ワインの産地の意味)っていうのだ。庵主がすぐ言えるのはサンタムールSAINT AMOURぐらいかな? サンタムールって聖なる愛とでも訳すかな?ヴァレンタインデイにいかがでしょうか?なぁ〜〜んちゃって。笑 たしか、この手のワインはヌーヴォーは出せないんだと思います。ヌーヴォーとかプリムール(どちらも新しい意味)というのは、その年に収穫された葡萄をその年のうちに瓶詰めしたもので軽い口当たりです。もとの葡萄はガメイ種というのから作られます。イチゴだののフルーティーな香りがするというのが定番の説。色もイチゴやラズベリーのジャムみたいな色合い。

    ワインのことはねェ、法による規定がいっぱいあって難しいのだ。 お値段のほうは、ボージョレー、ヴィラージュ、クリュの順に少しづつ上がってゆきます。だからヴィラージュの方がただのボージョレーよりほんのちょっとだけお高いのです。

    ちなみに。。。ローゼも白もあるんですよ〜。

 

飲んだ〜〜〜。(>_<)

2004.11.19


    今日は朝から出ずっぱりでレッスン。朝起きると真っ暗で、明るくなりきるのは8時半近くなので、うんと気合いれないとォ。でもねェ、朝ごはん食べ終わってもなんか薄暗いのは憂鬱。しかし、思い出すに、小さい頃は真っ暗なうちから電車通学してたんだから、これくらいでめげてはいけないのだ。とかなんとか。。。。笑

    レッスンはクリスマス用作品がいよいよ終盤戦。始めたばかりの人でもそれなりに小さい作品が仕上がるようにしました。なんとか間に合うといいんだけどなぁ。

    帰りに例のヤマザキで食パンと生徒さんから教えてもらった「まるごとバナナ」を買いました。日本でも売ってるみたい。生クリームと一本のバナナがそのまま薄いスポンジで巻いてあるのです。一人じゃ食べきれない!!半分だけさっきデザートに。今夜はなんたって一日遅れのボージョレーヌーヴォーで、ものすごく久しぶりにアンディーヴとハムのグラタンを作りました。フランスの普通の家庭料理です。あ、アンディーヴって。。。最近はエンダイブとか日本では言ってるのかな?一時はチコリとかも言ってたけど。庵主の父曰く「白くって鉄砲玉の親玉みたいなヤツ」です。例えが古いな〜〜〜。笑 25年ぐらい前に父がパリに来た時に、八百屋や朝市で見かけて気になってたらしく、そういう風に聞かれたのでした。庵主も即、「ああ、あの鉄砲玉?」とか反応しちゃったりして。爆

    で、ですね、それを丸ごとか縦半分にして軽く火を通し(バターで炒めて弱火で火を通すのが本格的、今日は蒸しました)、ハムで巻いて、ベシャメル掛けてグラタンにするのです。

    う〜〜ん。今年のボージョレーはどっちかっていうと、×かなァ。二種類買って、ジョルジュ・ドュ・ブフのとそうじゃないのと。まづ後者のほうからお味見。漉していないって書いてあるから渋みも強めなんだけど、香りがイマイチだし、飲んでて飽きちゃったのだ。残りを明日飲みたいと思わない感じ。明日はもう一本の方を開けてみます。

    ちなみに、お値段ですが、写真のは4ユーロ(¥550ぐらい)、もう一本は4,6ユーロ(¥620ぐらい)です。このお値段、高目のほう。もっと安いのいっぱいあります。

 

 

おあづけ〜〜〜。

2004.11.18

   中国人のリヤンに誘われて、とある画廊での日本の書の展示会に行って来ました。平安時代から昭和までの、どこで拾ってきたかと思われるような(笑)、あんまり質の良い書ではなかったのだけど。。。中国で安く表装して、結構ないい値段をつけて売ってました。西洋人はこれでいいんだな、というところかなぁ。

   ま、この展示会はダシで、久しぶりに二人でご飯を食べることに。今夜はベルヴィルというパリの第二の中華街へ。ベトナム料理屋さんでグリーンパパイヤのサラダと、リヤンは焼き豚飯、庵主はボブン。(ビーフンに牛肉、サラダ、揚げ春巻きを混ぜ混ぜして食べるドンブリもの) ここでボージョレーを飲もうと思ったら、仕入れてないといわれたのだ〜〜。やっぱりなァ。段々、レストランは仕入れなくなってるのです。だって注文する人が年々少なくなってる傾向らしい。ここ数年、ずっとそうですね。従って、今夜は青島ビールすませました。笑

   明日、買ってきて飲みまァす。

   リヤンは忙しくて「2046」も「十面埋伏」もまだ観てないとかで、ネタバレしないようにちょっとだけさわりを。他は最近ネガティヴな人が多くて、この気候だのなんだのにこっちだって弱ってるんだから、そういう人との接触は願い下げよね〜と意気投合。彼女も今夜出る前まで昼寝して体力養ったらしい。庵主もしかり。ご飯も食べ終わって二人ともどっと疲れちゃいました〜〜。本当は最後にカフェでボージョレー一杯ひっかけようと思ってたんだけど、そんなパワーな〜〜い。

   今夜半はノルマンディーを中心にフランス北部は暴風警報が出ています。パリも風がかなり強くなってきて、通気孔がヒューヒューがたがたいってます。早く寝よ〜〜〜。

   写真は今朝レッスンで伺った高層アパートからの景色。エッフェル塔のすぐ西側に位置してます。23階(日本なら24階)からの眺め。セーヌを挟んで向かいの右の丸っこい建物はラジオフランス(国営ラジオ局)。真ん中辺の橋の中央、セーヌの中州のとっさきに自由の女神がいます。小さくて見えにくいけどぉ。曇ってるでしょ〜〜〜。一日中こんな色です。

 

泣かないでぇ徳華〜〜〜(ToT)/~~~

2004.11.17

   予定していたクリスマス用のカリグラフィー体験講座は申込者がなくて、明日は取りやめに。ほっ。笑

   気分も軽く「十面埋伏」LOVERSを観てきました〜〜〜。
「英雄」HEROのほうがストーリーとしては絶対面白い。ま、そんなもんだろうとは思っていましたが。今回はひと言で言えば単なる恋愛映画なんだなァ。

   映像は監督の凝りで相変わらず美しいのですが、だんだん人工的になってる。さっきまで秋の野原に紅葉だったところに、雪がどば〜〜〜っと積もって一面の雪景色はないだろ〜〜〜と、突っ込み。でも、映画の冒頭の娼婦館「牡丹坊」のシーンは美しい。内装から衣装から何から、そしてチャン・ツィイ嬢とその踊り。さすが小さい時からバレエをやって鍛えているし、このために改めて踊りの稽古もしたというし。金城くんの馬に乗ってるシーン、かっこえがったァ。彼が自分の名前が随風で、風のように生きるっていうセリフのやり取りも、なかなかイイ感じですた。結構聞き取りやすいセリフで、それはちょっと得した〜。ツィイ嬢も金城くんも広東アクセントじゃないからな。

   でもね〜、その後がだんだん話がなんかつまんなくなってくるのだ。展開がお決まりコースで。可笑しかったのは...

   *なぜツィイ嬢はいつも男に露天風呂を作ってもらって湯浴みするのか。爆(グリーンデスティにーでも)でもね、金城くんは途中から覗いちゃうのだ。

   *なぜアンディ・ラウ(劉徳華)は組織から警察に潜伏する役柄が続いているのか。笑 (無間道しかり。今回も)それでいつも一人悩めるかわいそうな人。

   *シーンによってはアンディはやっぱりおっさん入ってて、ロリコンおやじのように見えてしまった。爆 ホント、損な役だわ。あんな泣くなよ〜〜〜。

   *この3人、なかなか死なない。短剣刺さってたって、切られたって、血吐いてたって、雪の中に倒れてたって、こときれない。(最終的にはツィイ嬢はみまかるんですが)

  
   竹林のワイヤーアクションは、バカバカしいとか現実的じゃないとか嫌いな人もあると思うけど、そのシーンだって結構綺麗だし、なかなかのアクションシーンでした。庵主は気に入ってます。だって、あれがなきゃ〜〜〜武侠映画じゃないぜィ。笑

   終わり方が悲しいのと、じゃあ、飛刀門一味の捕獲はどうなったの?って感じですっきりしなぁい。もう一回、視点を変えて観ないといかんかな〜〜。それにしても、アンディ・ラウかわいそう〜〜〜。(T_T) でもでも、ツィイ嬢、あんな二人に命まで掛けて思いを寄せられて、うらやますィですね〜〜。
   
回来。。。為一个人  戻ってきたんだ。。。君のために

現実はなかなかそうはいかない。爆 

ぐたぐた書きましたが、この辺で。  

映画の黄葉のシーンには負けますが、映画館でてイタリー通りの「ゆりのき」並木。ライトアップされてて綺麗でした。 

 

ど〜してこんな暗い天気なのよ。

2004.11.16

    今日は雨模様で曇ってて、一日暗い日でした。(T_T) 夕べ遅くまでいろんなことしてて、おまけに読書にハマって時差ボケです。爆 
    
    目覚めた時から薄暗いというのは、精神的によくないのだ〜〜。あっという間に夕方暗くなっちゃう。ま、北欧に比べれば一応、日中との暗さが違うからマシかァ。

    あさってから毎週一回、4回にわたって特別クリスマス講習をやる予定なんだけど、主催の文化センターから何の連絡がなく、人、集まらなかったのかな。。。(^^ゞ でも、準備は整えなきゃと、あれこれ考えたら、やっぱり揃えた方がいいかなと思えるものもあり、明日は買い物だのなんだのだわ。ギリギリまでぐずぐずしている庵主がイケナイのだ。でもぉ〜〜〜、何か気合が入らなくてダメです。

    冬篭り気味な日々、せめて健康食でもと、お友だちに教わったキノア買ってきました。アンデスの山に生えるというほうれん草なんかのアカザ科の実だそうな。(秋田のホウキギのとんぶりも親戚みたいですよ、きり姐さん・笑)形状が似ているのだ。ちっちゃなつぶつぶ。で、これを白米、玄米、黒米、大麦なんかと混ぜて炊いたのを先日ごちそうになり、いわゆる三穀米っつうやつですな。こういうの好きな庵主は、さっそくBIOのお店で色々購入しました。

    よく噛まないとならないから、ちょっとだけでお腹いっぱいになる。こんなに噛んで食べてなかったぞぉ〜〜〜という感じに、ただひたすらモグモグかみかみ。なんだか一気に健康になったような気分になった庵主。←おいおい、単純すぎるぜィ。(^^ゞ
    で、内容と全く違った写真をば。明日からやっと封切なんだけど、明日、あさっては連荘で丸々一日レッスンだから、すぐには観に行けないかも。でも頑張っちゃおうかな〜〜。話には登場していた金城くんです。イタリー通りのモーリスの広告塔。(一周年クイズ覚えてる人、いるかなぁ〜?笑)
    「十面埋伏」が原題で、日本では張芸謀監督の前作「HERO」に雰囲気合わせて、なぜか「LOVERS」となってましたね。フランスは英語の題名から作ったみたい。それを日本語にすると「飛剣の秘密」みたいな感じになりまァす。フランスの宣伝の仕方を見てると、金城くんがどうやら主役なんだな。それにツィイーがからんで、アンディがまつわりつくというような。アンディは損な役なんだな。ま、いいかっ。笑

 

オリンピックの顔と顔♪

2004.11.15

   今日はめでたい七五三〜♪ といっても、庵主は全く関係ないですがァ。七五三の歌って、そういえばないような気がするけど、ど〜でしょう?
   パリはさぶいですよ〜〜〜。ガス代、今日から3.8%値上げと決定になりました。(T_T) あァ、それぇなのに、それなのにィ♪(かなり古いぞこの歌・笑)こう寒くっちゃ、燃料費かさむぜよ。

   夕方、4時にもなってないのに真っ暗。窓から中庭を見下ろすと地面が濡れてる。雨だ。と傘を持って出かけたら...。雨じゃないの、中庭洗ったらしい。きゃははは〜〜。仕方ないので傘(それも柄が長い傘!)を杖代わりに郵便局とイタリー広場のショッピングセンターへ。もちろん、「LOVERS」のポスターのアンディー版も物色しに。しかし、うちの向かい側のバス停には主役3人揃った映画のポスターがあったけど、広告塔はみんな金城くんだった。じゃんねんでごじゃる。

   ラジオのニュースで2012のオリンピック候補地の話をやっていて、来年7月に決定するみたいだけど、パリは有力候補ということになってます。候補にあがる度にそういってる様な気もするけど。(^^ゞ シャンゼリゼにはその宣伝の幟が。PARISのSと2012の2を合わせて、ハート型にデザインしてあります。
   そして、北京では2008年開催のための突貫工事が始まって、古い石造りの家並みがガァ〜〜〜〜っとつぶされているらしい。古くったって文化財級だってお構いなしらしい。ああ、もうあの街並みは見られないのか〜〜...と写真をごそごそ出してきました。北京の中心部の普通の横丁です。ちょうど今頃の季節、昭和の終わりの11月でした。ずいぶん、前になっちゃったなぁ。

 

シャンゼリゼもクリスマスはそこまで

2004.11.14


    今日はお昼過ぎから俳句会でシャンゼリゼへ。そして夜はT子ちゃんちでお夕飯。ひさびさに夜遅く帰宅しました。すっかり冬篭りムードで、互いに夜あまり出歩かなくなったので、庵主が帰る際に一緒にイタリー広場までぶらぶら出て、カフェに入ってエスプレッソを飲んだりしました。一時期は、しょっちゅう、夜中の12時過ぎにこの辺ウロウロしてたんだけどなぁ。

    夜半になっても気温があまり下がらず、夜の散歩は案外気持ちよかったァ。
 
   
    シャンゼリゼはちょっと閑散としてました。すでにクリスマスのイリュミネーションの準備は済んでいるようで、街路樹に豆電球が取り付けられてました。写真はシャンゼリゼのルイ・ヴィトンのお店の反対側から撮ったもの。逆光なので判りにくいかなぁ。豆電球、みえるかしら?そして、向かって左に、エッフェル塔の頭がのぞいてます。
   
    俳句会が終わった後は、すでに真っ暗で、夜景の凱旋門もパチリ。近々、日記にUPしますね〜。そして、イタリー広場の帰りに、うちのすぐ近くの広告塔に金城武がば〜〜〜〜ん。「十面埋伏」(LOVERS)のポスターでした。アンディー・ラウのじゃなかった。ぐすっ。(T_T)

 

パリは暗いのだ。

2004.11.13


    毎日暗い天気。気分が落ち込む〜〜〜。何も集中してできな〜い。日中の最高気温だって8〜9度だしィ。すぐ暗くなっちゃうし。やれやれ。写真は昨日のアパートの全景。ずっと蔦に覆われています。レンガだか蔦が紅いのか判んないぐらい。

    そいう具合で、今日もなんだか調子っぱずれの一日でした。明日は俳句会で月に一度の恐怖のシャンゼリゼ詣。従って、ついさっきまで、あわてて投句用紙チェックして添削だのしらべもの。国語辞典に漢和辞典に季語辞典3種類。判んないとネットで検索して確認したり。またしても日本で古語辞典買い忘れて後悔。辞書って重いからついつい後回しで忘れちゃうのだ。それより今度、ポケット電子広辞苑買おうかな。ああ、ちかれた。明日はもっと疲れるんだわ。ふ〜〜〜。


    しかアし、今朝方は久しぶりにいい夢を見て、楽しかったんだけどなぁ。昨日、ジャッキー・チェンの「酔拳2」のDVDを見てて、インフェルナル・アフェアーのアンディ・ラウがちょっと出てきたのだ。そのせいだと思うけど、彼とお知りあいになって親しくなる夢をみたのです。るんるんるん。笑 デジカメで写真をいっぱい撮ってくれて、「今度メールで送るから」、なんてストーリーで。「この間映画で見て、すごく姿勢いいから、歩く時とか気をつけないとなんて思ってるの」とか、いっぱいお話しちゃってました。きゃははは〜〜。でもぉ、こういう夢みるの結構珍しいな。
   
    目覚めて現実は...そこにはゾンビのような庵主がはれぼったい目をしていただけ...。(^^ゞ

 

95%は日本向け

2004.11.12

    ボージョレーヌーボーがフランスから出荷されました。ぬァんと!その輸出分の95%が日本向けですって〜〜〜!!!驚き桃の木ぶどうの木。笑

    人間と違って、ただ、飛行機に乗せればいいてもんじゃないのだ。温度湿度その他、いろいろ品質を保つために最大限の手間隙を掛けての輸出。その上、日本は時差の関係で本場フランスより8時間早く飲めるんだからな〜〜。高くつくはずです。
毎年解禁日は11月の第三木曜と決まっているので、今年は18日の木曜日。お味はどうなのかな〜。ま、たいしたワインじゃないんだから、感激するほど美味しいものじゃないんですけどね。あんなもの、と口にしない人もいっぱいいますし。でも、まあ年中行事っていうことで、きっと飲むと思いますが...そのときはまたご報告いたしま〜ス。

    日本は暖かいところが多いみたいですが、こちらは、なんだかぐ〜〜〜んと冷え込みました。朝晩2度ぐらいって天気予報では言ってます。さぶい〜〜〜。夕方、ちょっとお使いに出かけて蔦紅葉を鑑賞していたら、しんしんと冷えました。今日は昨日と代わって、日が差したりしてたからまだいいものの、そうじゃなかったら、本格的に寒いはず。こうやってPCに向かっていても、隙間風がひんやり。ガス代が上がるっていうのにィ。暖房費かさむじゃないか〜〜〜〜っ。(T_T) 

 

今日は何の日

2004.11.11


    日本では乾電池の日だのなんだの、いっぱ〜い記念日みたいですが....

    ヨーロッパでは「第一次世界大戦(1914-18年)終戦記念日」で祭日です。朝からシラク大統領は凱旋門下にある無名戦士の墓に花を手向け、記念式典。元参戦兵がまだ15人存命。昨年は36人だったのが半分近くに減ってしまって、おそらくこの分だと来年は存命者どうかな〜〜〜。105〜109歳ですって。インタビューに答えてる声など、すごくお元気そうです。フランスでは、この第一次大戦に参戦した兵士達を「poilus」(ポワリュ)、つまり毛むくじゃらって呼びます。毛深い人たちが兵隊さんだったわけじゃなくて(笑)、ひげもそれないままに帰還したとかいう逸話が由来らしい。それぐらい大変だったのですね。第一次大戦で初めて大量の機関銃、戦車、戦闘機、潜水艦などの新しい武器が導入されて、弾除けに土豪を作って対戦するという、まさにドロドロ。写真や記録を見ると、ドロだか人だかわかんないほど。ガス兵器だってすでにあったらしい。

    さて、庵主のアパートの入り口には、第二次大戦でですが、地下鉄職員がこの場でお国のために殉職したらしく、碑があります。(フランスはあちこちにあります) そういう碑には必ず金具の輪がついていて、写真のようにトリコロールのリボンのついた花束が挿せるようになっています。これはパリ市長から。役所できちんと管理して、記念日などには必ずお花が。今日は第一次も二次も関係なく、無名戦士を祭るということですね。写真、ぼけちゃった。(^^ゞ

            ********* 

    アラファト氏は予定通り(う〜ん)、夜中に亡くなり、明日の葬式は決定。今日、遺体がカイロへと旅立って行きました。

 

なんてこった。

2004.11.10

   パレスチナのアラファト氏、いよいよ臨終がせまっています。パリ郊外の軍病院に入院して今日で13日目。今の時点では脳の一部と心臓、肺がまだ機能しているということで、イスラム教では安楽死は不可。従って、一応存命中ですが....。これまでに、公式には死亡説は出していないにもかかわらず、後継者の問題は仕方ないにしても、どこで葬式してどこで埋葬するかということが、当然のように毎日ニュースで流れています。数日前には奥さんが「みんな、寄ってたかって主人を生きながらに埋葬する気かァ〜〜〜」とヒスを起こしたほど。それも判らないではないですがね、あんた一人のただの夫じゃないんだ!パレスチナすべての問題なんだ!と喝を入れられて大人しくなりました。(笑)でも、そうじゃなくてもあんまりかな?なんて思ってた庵主。

   なんでこんなことになるかって、イスラエルが首を立てに降らなければ、葬式も出せないし、埋葬許可も降りない。後継者を選出する選挙だって、イスラエルが承認しなきゃできない。だから、そういう問題の解決の兆しが見えないうちは死亡の公式発表だっておいそれとできない訳です。

   で、今朝からやっといろいろ進展があり、まづ葬式はエジプト大統領のご好意で、アラファトの生地であるカイロで金曜に行うことに。日にちまで決まっちゃってる。(笑)これだって、今夜半から明日にかけて亡くなった場合と断りが入ってますが....。明日はね、ちょっとヨーロッパ諸国は都合悪いんですよ。第一次大戦の終戦記念日なのだ。(笑)だからあさっての金曜日ってことかなぁ? 
   埋葬はパレスチナ地区のラマラという所に落着いたようです。なんでカイロで葬式って、パレスチナでやるとなると、各国首脳人が参列の際には、いちいちイスラエルを通らなきゃならないのが問題な場合もあるのですね〜。ベルリンの壁のように、パレスチナ地区をぐるりと包囲しているイスエル。
   
   もう、この問題は昨日今日のことじゃなく、紀元前にまで遡るんですから、我々には関与できません。複雑なのだ。
  
   フランスは、2,3日前から、コートジヴォワール(象牙海岸・元植民地)で暴動が起きて、現地に滞在しているフランス人へ帰国を促して、今夜その第一便がフランスに戻ってきたところ。

   もうこの二つのニュースでいっぱいです。

   外はすっかり寂しい冬景色。昔ガス工場だったショワジーの公園の隅っこに結構大きなイチョウが。黄葉して目だってたので、今日、初めて気付きました。   

 

あれからもう15年!

2004.11.09

   ベルリンの壁が崩壊されて早15年。1989年の11月9日でした。

   社会主義だった国はどこも皆、似たような話を聞きますが、15年経って生活が改善、向上されたかというと、一概にそうとは言い切れない様子。と、いうのは、社会主義の頃は、言われたとおりのこを黙ってやってさえいれば、仕事も家も食べ物もすべてが保証されていたわけ。ところが、資本主義だなんだはそうは行かない。西に憧れて歓喜はしたものの、蓋を開けてみたら...ということなのだ。


   庵主は今から25年ぐらい前に、10日近く毎日西から東ベルリンに行ったことがありました。親戚の大学教授が東のフンボルト大学に招待されていて、ついて行ったのですが、本人以外は東に滞在できないので西に宿をとって、毎日ゲートを通っていたんです。それはいい機会と、行く二ヶ月前には速習でドイツ語を勉強して、読み書きはともかく、普通の簡単なことはしゃべれるようにして行ったのだ。親戚のおじ様はこの世に存在する主だった言葉はしゃべれる上に、古代語なんかにも通じていてスーパーマンだったので、「ドイツ語いっこも判らん状態」で行動を共にするのはマズイと思ったのでした。「おお、ドイツ語もはなせるのか!」と誉めてくれたから密かな計画は大成功。が、今はすっかり忘れている。(^^ゞ 

   さて、そのおじ様は東ベルリンのことはよく知っていて、西の駅の両替所で闇レートで東マルクにできることとか、おいしい情報をいっぱいくれた。(^_^)v 革製品だのなんだのそれなりの物を売っているお店も教えてくれたし。彼が宿泊していたのは大学側が用意しただだっ広いアパートで、一人ではもったいなかった。そこの一階は昔は洗濯屋さんだったらしく、看板が残ってたけど店舗はシャッター下りたまま。そこら中、機関銃の跡だらけ。第二次大戦の傷跡そのままがいたるところにむき出し状態でした。そんな中、いきなりシャキ〜ン!とすごいビルがあると、大概それらは日本のゼネコンが建てたとかいうのだったりして。

   本当は入っちゃいけない大学構内の研究室に、そっと忍び込んだのだ。その時間、わずか5分ぐらい。笑 受付のオバサンに西ベルリンのデパートで買った「パンスト」や「インスタントコーヒー」を袖の下に、入れてもらったのでした。見つかると彼女の首が飛ぶんです。 女性に一番喜ばれるのが「パンスト」、男性は「インスタントコーヒー」というおじ様情報に、せっせと毎日運んだのだ。(笑)
   そんなお国でもね、ナンパは立派に(爆)あるんです。大学の門で待ち合わせいていたので立っていたら、そこの大学生なのかなぁ、3,4人が、珍しかったんでしょうね、東洋人の若い(まだ若かったのよ〜〜本当に)女の子なんか。誰が声を掛けるか長いこと相談してて、ついに一人が寄ってきて「何してるの?」だって〜〜。「ここの客員教授のおじとその助手を待っているのだ」と言ったら、「あ、失礼しました〜」だって。しっかし、よくそんなことぺらぺら言えたもんだ。自分で関心。笑 もう、そんなこと言えないな〜〜〜。(^^ゞ

   実は怖い思いしたのですぅ。最後の日に東から西に戻るとき、徹底的に調べられて、裸にこそならなかったけど、殆どそういう状態になって真っ青。買い物いっぱいしてた。(>_<) おじ様にはそんな場合は自分の名前出して、僕が替わりに買い物したって言い張るようにと教えられていたので、その通りに頑張った!2ヶ月速習の効果を発揮ィ〜〜。 敵はやみ両替の紙探してたのだ。ホテルに戻ってその紙をもう一度探すと...フランスの滞在許可証の紙の色が同じで、保護色の役目を果たしていて見つからなかったことが判明して心臓が縮まりました。ひょえ〜〜〜〜ッ!!すぐに細かくちぎって灰皿で燃やした。って遅いよ、まったくゥ。ふゥ〜〜〜。

   あの、なんともいえない、真っ暗な閉鎖されてた地下鉄の駅。ノンストップで通過するんだけど、ちゃんと監視員が機関銃もって目を光らしてるのが判るのだ。不気味な世界でした。当時の写真、手持ちがないから残念。あればスキャンできたのにな。と、いうわけでそっと余所から拝借しちゃいました。

   それらがみ〜んな無くなって、ブランデンブルグ門の馬車の向きが西に向き直って、15年。

 

雨だ〜〜〜。さぶい。

2004.11.08

    今年はそんなに寒くないかな〜なんて話していたら、とたんに気温が下がって、今日は雨。しとしと時雨です。最高気温が8度だってぇ。(>_<)

    昨日の日記で触れた中世美術館(クリュニー美術館)のサイトが結構充実していてきれいなのを発見。最後に行ったのはかれこれ10年ぐらい前だと思います。ひょっとするともっとかも。前はよく通る機会があるのだけどな。ま、ルーヴルだって最近は行ってないし。一時期、修復工事したりして閉鎖していたし、中世美術館という名前に替わったのはごく最近のこと。なんでも最近、あたらしい写本を入手したとかでサイト内で写真付きで紹介してたから、今度行ってみようかな。

   で、せっかくなので、ここですごく有名な「一角獣と美女」(日本ではなんていってるのかなぁ?)のタピスリーのことをちょっとご紹介します。

   英語ではタペストリーでタピスリーはフランス語です。じゅうたんなんだけど、床に敷くのではなくて、壁に掛けるものです。無味乾燥な石の壁の装飾と保温をかねています。保温になってるのかは???ですが、ま、石の冷たい感じはこれで隠せるのだ。フランスではパリのゴブラン織りが有名ですが、他にタピスリーといえばフランドル。ベルギーの北部やオランダ南部がフランドルです。

   この一角獣のタピスリーもフランドル産。15世紀末のもので毛織と絹をあわせています。シリーズもので全部で6枚あり、人間の五感を表す5枚プラス「私の唯一の欲望」という6枚目。1841年にあるお城で発見され、ジョルジュ・サンドがこれを題材に物語かなにかを書いて、一気に世間の評判となったとか。

   写真はその6枚目ですが、これはちょっと謎めいたいて、これを第六感とするのか、他の5枚のプロローグなのか、はたまたエピローグなのか、詳細は不明のようです。テントの上に「私の唯一の欲望」と書いてあり、召使が差し出す箱に宝石を閉まっているような姿が描かれています。向かって右にいる動物が一角獣。6枚とも必ずこの一角獣がいるので、それがこのタピスリーの題名になっています。フランドルのタピスリーは絵画同様、草花の装飾画細かくてびっしり。その合間にウサギなどの小動物が遊んでいます。色の数はすごく少ないのですが、その組み合わせの絶妙さが特徴となっています。大きさがサイトに載ってないなぁ。手持ちの資料にもないなぁ。壁の上のほうから下まで掛けるから、3m四方以上は絶対ある、う〜〜ん。判んない。(^^ゞ とにかく大きいです。(なんちゅう言い方じゃ!笑)

http://www.musee-moyenage.fr/ang/homes/home_id20392_u1l2.htm

↑これがそのタピスリーの英語版のページです。下のほうの三角印をクリックしてゆくと、順番に6枚見られて、部分の拡大なんかもあります。是非、みてください!

   

     

 

立冬

2004.11.07

    今日は暦の上では立冬です。日本は場所によっては結構暖かいみたいですが、こちらも、平年に比べて寒さはそれ程でも。でも、さっき聞いた明日の天気予報はだんだん気温が下がっていくみたいで、10度前後だとか。

    ちょうど今頃の時期は帆立貝がシーズンで、魚屋さんには殻ごと山積み。おおお、刺身にして〜〜〜なんて思っていたら、昨日のニュースでノルマンディー産の帆立貝はしばらく食べちゃいけないって言うではないか!販売停止になったらしい。なんでも、殻についている海草に毒性があり、加熱しても冷凍してもダメなんだと。ありゃりゃ〜〜〜。殻をはずせばいいらしいのですが、海から上げて殻をはずす作業の手間隙を考えると、売っても商売にならないと業者の説。従って、しばらくは産地を確認して注意して買わないといけないのだ。今朝も朝市でいっぱい見かけたけどなぁ…買わなかった。(T_T)

    夜は日本から来ているお友達ご夫妻と夕食。コック・オー・ヴァンという鶏の赤ワイン煮込みを是非食べたいということで、日曜日はね、マシなレストランはお休みだからちょっとてこずったけど、無事、おなかに納まりました。

    メトロの写真って案外撮ってないかなァ、と帰りに電車を待っている間にパチリ。ここは、クリュニー・ソルボンヌという駅。他の駅とちょっと駅名の表示や内装が違っています。長いこと閉鎖して、郊外線が乗り入れて改装されたのですが、それだって、もう随分前のことだな。以前はただ「クリュニー」という駅名でした。ここは名前の通り、パリ大学のソルボンヌ校舎の最寄の駅で、メトロから出たところにクリュニー美術館というのがあります。あ、最近名称が変更されて中世美術館とかいうのになったのかな? もともとクリュニー派修道院だったところですが、そのずっと前の、ローマ時代の公衆浴場跡があります。ちょうど交差点の角なのでいつでも見られます。美術館内は中世美術を中心に、なかなか中身の濃い美術館。有名な「一角獣」シリーズのタペストリーがあります。他にシルクロードものっぽい布がた〜くさんあって、引き出しのケースの中にぎっしり。そして、中世の綺麗な装飾のある写本も展示されています。羊皮紙に細かく字や細密画が施されていて、初めてここでその写本を見た時に、後々、自分がそれの真似事ができるようになるなんて、想像もしていなかったですね〜。
    
     ま、そんな場所柄、駅名がお決まりの青地に白抜きでなく、カリグラフィーの書体になっています。
    

    

 

びゅ〜んとひとっ飛び

2004.11.06


    光陰矢のごとし。ユーロスターが開通して、来週でもう10年だそうな。うへ〜〜〜。こっちも年取るの当たり前か。。。あっはは〜〜。(^^ゞ

    ユーロスターはパリ(最近はブリュッセルからも)−ロンドン間を走る新幹線です。ドーバー海峡の海底トンネルを突っ走るのだ。トム・クルーズの「インポッシブル・ミッション」のVOL.1で、このトンネルでのアクションがありましたねぇ。実際には大きな事故は幸いないままですが、ま、電気回路系統で時々不都合がないわけでも。仕方ありません。今のところ、パリ−ロンドン間は約2時間半、この経路の移動手段の市場の66%を占めているとか。飛行機だと1時間半弱だけど、飛行場への移動などを考えると、街の真ん中にある普通の駅から出る電車に乗ればいいんだから、ずっとラクチンです。改札は出発の20分前。他の国際列車との違いは、パリ(北駅)やロンドンの駅(ウォータールー)で、荷物やパスポート検査があります。ロンドンは荷物検査だけだったかな。他の列車だと国境で停車して旅券を調べに官吏官が乗ってきたり、夜行だと、車掌さんが寝る前に旅券集めに来て、翌朝返してくれるシステム。とにかく簡単。あ、全席指定です。

    最高時速は何キロだったかなぁ。300km/hかな。日本の新幹線より早いです。でも、それはほんの一瞬のこと。社内アナウンスで、これから最高速度になります、と言うと、車内から「おお〜〜」なんていう声がもれましたが、今じゃそんあことないだろ〜なぁ。イギリス国内はほとんどゆっくり走っていて、それは線路のせいなのだ。少しづつ改良していて2007年ぐらいまでにはもっとスピーディーになるらしいです。開通当初はたったの一日2往復だったのが、いまや16往復だそうな。

    このユーロスターができるまでは、飛行機じゃなければ、電車とフェリーの組み合わせ。つまり。電車の切符を買うと自然にフェリーも含まれてました。ドーバー海峡って波が荒いんだわ、これが。船酔いする庵主は、非常に恐ろしかったですよぉ。明け方、反対側の港に着くと甲板はすごいことになってた。(笑) 一度はお天気も悪くて最悪で、席だってカフェバーみたいなラウンジしかなくて、そこの長いすの席に荷物を枕に必死になって寝てました。テーブルの上のものなんか落ちちゃうし、丸窓に波がじゃぼじゃぼかかって。当然、翌朝は乗客全員ゾンビと化しておりました。倒れるように電車に乗り込んでまたグーグー。そこに、容赦なく「乗車券拝見」にたたき起こされて、車掌さんに悪態ついたり。(笑)若かったな〜〜〜。若くなきゃできないですよね、こんなことぉ。
    
     写真はロンドンのウォータールー駅でエリザベス女王とユーロスター。

 

ピレネーの熊さん絶滅の危機

2004.11.05

数日前にスペインとの国境にあるピレネー山脈で、メスの熊が射殺されるという事件が。フランスではこの山間にしか、もう野生の熊は生息しておらず、絶滅の危機にさらされています。この雌は実は正統なピレネー種(というのかな?)だったのです。今は狩猟の時期で、猟師が猪狩の途中で襲われそうになって射殺したとのこと。正当防衛を主張しているらしいけれど、だいたい保護動物が生息する区域で狩猟するってことが間違っているのだ。なんかフランスの制度って中途半端だな〜。もともと、このあたりの熊が絶滅寸前になったのは、山間の農家の家畜を襲うというので、どんどん殺されちゃったのが原因。保護されるようになってからも、この10年の間に、94年にクロード、97年にメルバが同様の事故で射殺されています。

現在生息が確認されているのは、この殺されちゃったカネル(シナモン)とその小熊、他にピレネー種のオスとスロヴェニアから連れてきたオスだけなんです。この事態に、緊急によそからメスの熊さんを連れてこないと...政府はこれを機に、カネルの小熊ちゃんが出没していたあたり一帯を狩猟禁止区域に。ま、暫定処置だけど、遅いよな〜〜。

15年ぐらい前に、フランスのジャン・ジャック・アノーという監督が、この熊さんたちの映画を撮りました。邦題は多分「小熊物語」だったと思います。やっぱりお母さんが殺されちゃって、小熊が頑張って成長してゆく話。

   日本では民家の台所で林檎をごそごそ食べたたりとか、あちこち出没していますが。。。。いつだったか森を散歩しながらフランス人の友人に、日本はキノコ狩とか、森の散歩とかしないの?山もいぱいあるでしょ?と聞かれて、しばし、う〜〜〜ん。山間に住んでる人とかなら行ったりするけど、こんな具合の森じゃ、熊が出てるわよと言ったら、たいそう驚かれたことありましたっけ。

 

厳しい冬になるのやら

2004.11.04

   アメリカの大統領選が済んだ途端に、パレスチナのアラファト議長が昏睡状態で危篤。まるではかったようだと思うのは庵主だけではないと思うけどぉ...。1週間ぐらい前から、パリ郊外の軍事病院に入院してます。白血病だの、風邪をこじらせたの、血液関係の病気で癌なんじゃないかとか、いろいろ言われていたんだけど、結局病名ははっきりしないまま。夕べからまた急に具合が悪化して、ついに昏睡、脳死ということらしい。これからパレスチナ問題はどんな方向に向かっていくのかが最大の関心事になって、当分、ニュースはそれ一色だろうな〜。しかし、よく暗殺されずに(何度もされかかってるだろうけど)今まで頑張ったと思います。実は、今回も当然毒殺説が出ているのだ。歴史が一つ終わるんだろうなァ。パレスチナ問題、本当にこれからどうなるのかしら・・・・。(日本で普通の生活してるぶんには殆ど関係ないか。。。)


            ************

    石油の高騰で電気ガス料金があがるというので、冬になって暖房費が嵩むというのに、それはないだろ〜と思っていたら、電気は3月までその理由で据え置きに。だけど、ガスは自国で供給していないからどうしてもそうはいかないと、今月分から8%上げるという提案。そこで大蔵大臣が待ったをかけたのだ。だけど、首相は首を立てに振らない。うぇ〜〜〜ん。どうするんだよ〜〜ん。庵主のうちはお湯も暖房も台所、全部ガスなんですよぉ〜〜。無い者から搾ってくれるなよな〜〜〜ったくゥ。(T_T)
やっぱり厳しい冬がくるのだろうか・・・・ァ。 

    写真は昨日のと反対側の景色で、国立図書館の中庭。奥の方の建物が白くなっているのは、日が当たっているからです。   

 

暗い冬の夜長には〜

2004.11.03

   日本は祭日だったんですよね。「文化の日」。この日は統計的には好天に恵まれる確立が高いと以前は言ってましたが、今年もどうやらそうだった様子。気温も高いようだし。小さい頃はもう今頃は朝晩すごく寒くて、コタツに火鉢に、石油ストーブ。それでもすきま風だのなんだのでひんやりしてました。やっぱり地球温暖化だなァ。

   巴里だって、庵主が来た頃に比べると、平均気温が上がっていると思います。冬は本当に寒かったし、真夏といわれる時期でも、夜は冷え込むのでおしゃれしてお出かけの女性は、殆ど裸同然のドレスの上に毛皮を羽織ってたりしてたからな。しっかし、ここ数年で随分変わりました。

   昨日から、まるで自国の選挙かっていうぐらい、アメリカの大統領選挙のことばかり。そういう庵主も、自国の政策よりも親身になってラジオをずっと聞いてああだ、こうだ。


   今日は、文さんから「棚卸在庫処分」のような感じで放出されたDVDが無事到着。\(^o^)/ へっへっへ。冬時間になっていきなり夜は長いしィ。 1時間の違いってすごく大きいんです。特に夕方すぐ暗くなっちゃう。あせります。ついこの間まで、夕方4時半でもまだまだ明るかったのにィ〜〜。

   写真は先週、国立図書館脇の映画館の中から撮った景色。結構雲が多かったけど、お日様がのぞいていて夕方のきれいな光を放っていました。  

   

 

庵主、帽子屋になるの巻

2004.11.02

   今朝はまだ薄暗いうちから病院へ定期検査に。遅れちゃいけないと頑張って出かけたら、まだ看護婦さんが来ていなかった。(^^ゞ 今日の看護婦さんは初めてみる新米さん。「採血はいつもどちらの腕ですか?」のお決まりの質問。「あの〜〜〜、左ですけど、それよりも、血管見えるところで...」と庵主。ニコニコ顔のレスリー嬢(あはは、レスリーだって。)は、判ってます、その件、伝わってますョ、だってぇ〜〜〜〜。やっぱり、そんなに特異体質なんだろ〜か、庵主の血管は欠陥?なぁ〜〜んちゃって。(おおさむい)ま、そういうことでしたが、血管痛かったなぁ、あんな痛いの初めてでした。(>_<)でも、内出血もなく紫に腫上がらなかったから、良しということに。
  
   インターンのオニイサンはなかなかいい感じですた。ふふふ。僕の手を強く握ってください、なんて言われちゃってドキドキ。(簡単な握力検査でした。爆)どうもね、インターンの女性はいやなんだ。張り切りすぎてて。一般的に女医さんも苦手な庵主です。

   いっぱい血を採られちゃって、午後は家で力なく過ごし、ミーコちゃん用の毛糸の帽子を編み編み。うちのミーコ達とおよそのミーコちゃん達のをせっせと編みました。うちの子達は可愛そうに洋服は夏のまんまで...間に合わせの毛糸もの(爆)を撮影用に巻きつけてあります。ちょっと帽子屋さんになった気分。自分でも被りたくなった〜〜。笑

   

 

フランス人はお墓参り

2004.11.01


   今日はお話したように諸聖人の祝日で祭日。TOUSSAINTSトゥサンといいます。ALL SAINTSの意味。カトリックの国では毎日誰かしら聖人の祝日で、たとえばバレンタイン・デーだって、聖バレンタインの祝日なんです。でも、365人以上聖人がなんだかんだといるうえに、今のパパ様は目いっぱい列聖(れっせい:聖人に認定すること)しているので増える一方なのだ。従って、あぶれちゃった聖人(笑)も含めてすべての聖人のお祝い日が設けられています。いつからなのかは不明。ハロウィンはその前夜祭にあたる風習もあるから、かなり昔からなんだと思います。今まで考えたことなかった。今度機会があれば調べよう。( ..)φメモメモ

   で、この日にフランス人はお墓参りします。日本人がお彼岸だのお盆にご先祖様のお墓参りするのと似たようなもんですな。この時期になると、お花屋さんにはこれでもかというぐらい菊の花が溢れます。そう、フランス人もお墓の花はなぜか菊なんです。(笑)日本だってそうなんですが、菊は日持ちがいい。だからお墓の花としては最適なのでしょう。それにこちらは季節的にちょうどいい時期だし。日本では菊の花は抹香臭いだけの花じゃないですが、フランスでは、墓参り=菊なので、人に花束をプレゼントする時は菊はタブーです。

   何年か前に帰国した際に、名古屋城で菊花コンクールが催されていて、厚もののすごい大輪がいっぱい展示されていました。久しぶりにそんな菊をみて、ため息がでちゃった庵主。同時に菊人形展もやっていて、これまた久しぶり〜。チープというかシュールというか...かなり笑えるものでありました。菊人形っていうと、犬神家をすぐに想像しちゃうのって庵主だけ?(じゃないと思う!確信を持っているのだ・笑)

   で、なぜかTOUSSAINTSって、お天気悪いんです。暗くて寒くって雨。今日も絵に描いたようにそんな天気で、冬です。うちのすぐ近所のお花屋さんは昨日まで歩道いっぱいに菊の鉢をだしてたので、その写真をと思ったら、ありゃ〜〜。雨でかたづけられてました。(>_<) 脇にちょっと出してたのをちょこっと。

 


build by phk-imgdiary Ver.1.11


 

 

 

Home