「十一代目海老蔵襲名巴里公演」に行ってまいりました〜。\(^o^)/巴里はトロカデロにあるシャイヨ劇場です。河挟んでエッフェル塔の真向かい。
今日は一般の初日です。朝からすごい雨で、着物はあきらめた庵主。夕方には止んだものの、また降ると面倒だなァ、と中振袖の羽織(ハワイの古物市のお土産に貰ったのだ)を上着に羽織って済ませました。(^^ゞ 昨今、こういうカッコはちっともめずらしくないからね〜。でも、劇場に着いたら、日本から来た人たちも含めて、お召し物のご婦人方が結構いらっしゃいました。あ、やっぱり、おべべにすりゃ良かったかなァなんて思ったり、中には靴にモダンな着物というスタイルの人もいて、はは〜ん、こういう風だとリフォームしてラクだな、なんて思ったりした庵主でした。(笑)ま、庵主自身も含めて、フランス人たちにはジロジロ見られてはおりました。悪い気はしないのだ。(笑)
こういう所に来ると、会いたい会いたくないに関わらず、必ず知るべに遭遇するのだ。案の定、劇場についてすぐに肩は叩かれるは、声はかけられるは、席につけばすぐ近くに友だちは居るは。仕方にゃいな〜〜。10年だ15年ぶりだなんて人も中にはいるし。(^^ゞ
さて、本日の演目は残念ながら成田屋さんの歌舞伎十八番じゃないのだ。ま、舞台などのいろんな都合でしょう。まづ「鳥辺山心中(とりべやましんじゅう)」で海老蔵と菊之助。菊之助、キレイ。若手女形、いいぞッ!。お父さんにも似てるけど、お姉さんのしのぶさんにもよく似ているのだ。そこに持ってくると、主役の海老さまね、お父さんみたいに声質はひどくないですが、細かな台詞回しがイカンな〜〜〜。太くて大きな声はきれいによく通るんだけど、そうじゃないと...。大河ドラマじゃないんだぜ、ニイサン。(笑)
二つ目は「口上(こうじょう)」。本来はご一門勢ぞろいなんですが、そうは行くまいて、今回来ている主な5名でご本人と団十郎、菊之助、片岡市蔵、市川右之助。各々、出だしはフランス語、みんな必死になって覚えたんだろうな〜〜。もちろん観客に向かっては字幕付ですけどね、でも、さすがにハキハキとした物言いで感心。なかでも菊之助は(暁○出身かな?お祖父さんはそうだったけど)、すらすらと上手だった。発音も区切り方も、ありゃフランス語勉強したことある感じ。(^_^)v そして襲名の口上でのお決まりの「にらみ」。団十郎が、これを見ると一年間無病息災との説明、フランス人にかなり受けてました。「にらみ」もなぁ、お父さんが海老蔵襲名した時の方が良かったぜィ。
三つ目は「鏡獅子(かがみじし)」。これがおかしかった〜。これは御殿女中の弥生に獅子の霊が乗り移って舞うという踊り中心の出し物ですが、獅子には胡蝶(こちょう)が付き物。二人でてくるのですが、本来は小学生なんかの子供がやるんです。その可愛いはずの胡蝶が。。。。大人がやりまして。。。。モスラか、こりゃ。(爆)一歩間違うと、温泉町のゲイバーの余興みたいです。(そんなもんあるか?爆) 笑いが止まらなくって困った庵主。ぶぶぶぶ〜〜〜。
で、最後にカーテンコールですが、お獅子とモスラ(爆)以外はみなさん、もう化粧落として着替えちゃってるだろうから、この3人と長唄連中だけで何度も何度も。これもなんか間が抜けてておかしいのだ。しまいに、海老様が自分で幕引いてました〜。これはご愛嬌で受けてた。 いつも巴里で歌舞伎公演観て思うんですが、海外公演だと、○×屋〜!!とか声かける人がいない。今回は松竹さんが連れてくるかと期待してましたが、さにあらず。(>_<)「鳥辺山」でうッと思った庵主。ここってとこで一瞬間があいちゃうのだ。でも最後に女性が「成田屋!」ってかけたのですよ〜〜。いつもはかけてない人の口調。おおおお。じゃ、次はやっちゃおうかな〜〜と。で、幕間に友だちとその話をして、庵主が「にらみ」の時に絶対かける!と張り切ったのですが....拍手喝采で間が持てたからかける必要なかった。「鏡獅子」でも同様で、かけずとも何とかなってしまった。と、いうことで、一度でいいからやってみたいことの「ひとつ」は、また果たされないままでございました〜〜。(爆)
思えば遠きことながら、今を去ること30数年前ですかね、今の団十郎が海老蔵襲名したの。庵主はテレビで観ましたが、姉は歌舞伎座に観に行って、テレビ放映はテープに録音(リール式でんがな。それに録画じゃなくて録音デシ)して、勧進帳だの助六だのずゥ〜〜っと聞きながら宿題だのお勉強だのしたの思い出しました。さわりのセリフ書き出して覚えたりとかして。 今日の団十郎、元気そうで何よりです。変な声でも聞けば懐かしい。(笑)
そして本日の収穫。生「緋牡丹お竜」を拝謁。地味だけどなんかすってきなお着物で、お化粧も控えめな(もとがいいんですね。はい)、思ったより小柄で顔が小さかった。って、これが今日の収穫ゥ??うんにゃァ、今日のところはお竜姐さん、菊之助母子に軍配だにゃ〜〜〜。←そりゃァないぜェ、ぴー姐さん。(←おいおい、自分でそんなこと言って〜〜爆)
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