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2003年07月の鵞毛庵日記

明日からしばらく不在です。

2003.07.27

なんか涼しい。昨日は雨がいっぱい降りました。急にこういうことになると調子狂いますね〜。ぶりぶり。20度切ってるみたいです。極端でしょ?パリ・プラージュなんかどうなってるんだろう? もう、これで夏は終わったのだと思います。そうなると、なんか寂しいけど、フランスにしては今まで目いっぱい頑張っちゃったからな〜。

今日は自転車のトゥール・ド・フランスの最終日。シャンゼリゼがゴールです。早いなあ、ついこの間今年は100周年とかいって日記に書いたばかりの気がするんだけど。

そして、今日の午後から庵主はしばらく不在となりますので、日記等はお休みとなります。あしからず。

明日から1週間、ノルマンディーでカリグラフィーのワークショップに参加します。今回のテーマは草書体というか行書というか、とにかく字を崩して書くというもの。さて、どんなことになるかは、1週間後をお楽しみにぃ。

ノルマンディーはパリよりもちょっと涼しいので身支度はほとんど秋だわぁ。

 

赤いちゃんちゃんこのミックを想像しつつ、小雨の巴里で越南サンドを頬張るの巻

2003.07.26

  今日は朝から雨が降ったりやんだり。気温も22〜3度と涼しい。東京辺りはこんな感じかな?
と、いうことで扇風機も団扇も風鈴も完全休業。

  小降りだったので近所にお使いに。明日からノルマンディーにカリグラフィーのワークショップでしばらく出かけるので、おやつのおせんべを買って来ました。
その後、ベトナムのサンドイッチを購入。これ、バンミィといいます。フランスパンに酢漬けのニンジンやキュウリ、お肉、香菜、ニョクマム、好みで唐辛子ソースを挟んであります。お肉は今日のは鶏。他に叉焼、ベトナムのソーセージ、牛肉(これはレモングラス風味でちょっとタイ風)、ミックスもあります。お値段は2ユーロ前後だから¥270弱。普通のハムやチーズのサンドイッチなんかよりもずゥ〜っとお安いです。お野菜もたっぷりだし。一度食べると結構病み付きになるシロモノですよ〜。評判のいいお店では時間によっては行列ができてます。これはその評判のお店の支店の。ニンジン沢山つまってるでしょ?

  今日のラジオのニュースではやはり東北の地震を取り上げてますが、二言ぐらいのコメントでおわり。もっと取り上げてるのがミック・ジャガーの還暦。←こう書くと重〜い。60歳のじいちゃんですよっ〜。(爆)今日はプラハで誕生日を迎えているということです。ミックはフランス語できるんですよ。インタビューなんかこちらだとよくフランス語でやってて、きちんとした話もできるの。彼の話はなかなか面白い。ボウイはフランス語全然できましぇん。今度のコンサートの前座をやるミュージシャンがこの間TVに出てたんだけど、イケメンの男の子でした。楽しみだな〜。

 

女に生まれて得することもあるフランスの制度

2003.07.25

午後、「会社設立のための説明会」というのに職安みたいなところに行ってきました。別に会社は設立したくないんだけど、自由業の情報も得られるからということで参加することに。ま、確かにいろいろと情報はくれたし、時間の無駄ではなかったけれど、疲れた。それにしても今はどの機関でもサイトがあって、それぞれに出向いたり、電話でたらい回しに会うこともなく情報が得られるようになっている。でもネットが利用できない人はどうしたらいいのか?ね〜。若い人はまあだいたいクリアだろうけど、年配の人はど〜なんでしょうねェ。説明してくれた人もそういってたけど。ま、そういう人にはコンピューターの講習会とか職業訓練が受けられる制度があります。

今日の収穫は女性には特別の機関があることを知ったこと。資金のことからその他いろいろな面で女性を援助してくれる期間があるのです。だって、子供がいたり、産休っていう場合には女性でワンマン会社の社長のケースでは男性よりも支障が起る場合もあるし。そういうところは、フランスって悪くないな。それに文句を言う男性はいませんでした。(笑)

 

外は久方ぶりの雨なのにうちの中は断水の巻

2003.07.24

  今朝いきなり断水。ぬぬっ!!そんなこと聞いてないよ〜。顔洗えな〜い。とりあえず浄化してあった水を沸かしてお茶を飲み、ヨーグルトとセレアル(英語はシリアル...よね?)を食べた庵主は、いきなりこういうことになると、何もできないことに愕然。

  しばらくしてからゴミを降ろしに行って、管理人に尋ねようと思いきや、下の扉に張り紙がありましたね。「水漏れにつき2時間ぐらい断水」だって。この2時間ぐらいというのはひっじょーにアヤシイ。(笑)

  案の定2時間じゃすまなかった。お昼どうしようかな〜、顔も洗ってないし、コンタクトも入れられないし、もう起きたまんまの状態だから外出ははばかられる、なんて思ってて、さぁ困ったべ。PCでもいじくってるかとグダグダしていたら、変な音が水道管の方面からしてきました。そそくさと台所の蛇口をひねると、ボコっ、ボコボコっ、じゃ〜。あ〜よかった。

  というわけで、今日は一日のスタートに予期せぬケチが付いてしまい、予定がずれて結局たいしたことしないまま夜を迎えてしまいました。TVも面白いのやってないし。いっつも夜中になんか興味ある感じの番組やってるんですよね。夕べはモンゴルの音楽のことやってて寝たのすっごく遅いし、今夜は2時過ぎから四国を取り上げたドキュメンタリーがあるみたい。残念だけど今日は見ないで寝ます。

キントトたち、何ヒソヒソやってんの?

 

エッフェル塔は燃えているか?

2003.07.23

いやぁ〜、夕べはニュースを見逃してましたね〜。日本の皆さんのほうが詳しいかもしれません。(笑)
そうなんです。皆さんに愛されるエッフェル塔が煙を吐いてしまったのでありました。なんでも電気回路系統の機械室のショートか何かが原因で出火したそうですが、幸い観光客にパニックも起こらず、けが人もなく、今朝はいつもどおりに見学が再開されました。ご心配おかけしました....って庵主が言ってもしょうがないか。3000人近くの観光客が塔内にいて、そのうち200人ほどが最上階にいたっていうんですから、惨事にならなくて良かったです。

エッフェル塔は有料の観光モニュメントとしては世界で一番たくさん観光客が訪れるところだそうで、年間およそ600万人が足を運ぶとか。今年で114歳の鉄の老婦人です。(タワーのフランス語は女性名詞)パリのシンボルであり、一年中無休で見学できます。1993年のシャンドマルス公園(塔の真下の公園)の100年祭には1億5千人目の訪問者を迎えたとか。この塔は、ご存知と思いますが1889年の万博でフランス革命100年を記念して、近代化の象徴として2年の時間を費やして建設され、ニューヨークのクライスラー・ビルディングが建設されるまでは(何年だろう?)世界一高い建造物で、当時はてっぺんのトリコロールの国旗を含めて全長312m、鉄の総量は1万トン。現在はTVやラジオ用のアンテナの高さが加わって高さ324mなうえ、20年ぐらい前に化粧直しして老婦人は1000トンダイエットに成功。証明装置は最近また改良されたらしいです。リフティングにライトアップでハリウッドの女優さん状態。(笑)

  高校時代に使っていたフランス語の教科書にエッフェル塔のことが載っていて、版によって高さが違うので不思議に思ったのですが、それはアンテナの長さの関係でした。鉄だから暑さ寒さで伸び縮みするのかと思った...わけないか。(笑)

  エッフェル塔は夜登るときれいですよォ。パリ市内の夜景が一望できるのです。昼間だとお天気でも霞んでたりスモッグだったりで見渡し利かないことが多いから、今度お試しを。

  ↓なんかゴジラが煙はいてるみたいな気がするんですが....ゴジラだったら「皆様に愛された東京タワーが...あ〜あ〜、皆様それではごきげんよう、さようなら〜」
だわ。(笑)
 ちなみにこれは庵主が現場で撮った写真ではありません。念のため。

 

セーヌ岸に砂浜現るの巻

2003.07.22

20日からセーヌ河岸は人口の砂浜が敷かれて、PARIS PLAGEパリ・プラージュ、つまりパリ浜辺になっております。昨年から始まったこのイベントは一ヶ月続き、今年は砂浜の面積も河沿いにぐっと3kmに渡り、3000トンの砂が運び込まれ、椰子の木なんかも植えられました。なんでも建設関係のスポンサー(パリ市ではあくまでも協賛と言ってるそうです)がついたらしく、貸し自転車と売店のサンドイッチ以外はすべて無料でこれにかかるパリ市の予算は150万ユーロ。っていくらだ?え〜と、約150万$だからざっと2億円の予算。計算あってるわよね〜?うん?

無料の貸し本屋、子供向けの岩登りとか、太極拳だとか盛りだくさんらしい。ピクニック用のスペースも用意されていて、椅子やハンモック、水遊びのスペースなんかも去年よりぐっと数量を増やしたとか。ただし、セーヌで泳ぐのはダメ。汚いとかじゃなくて、水上交通のせいだと思います。遊覧船だけでなく、ペニッシュと呼ばれるもとは石炭船で、今は他にいろんなものを運搬している船の往来が頻繁にあるのです。目の前で泳げない代わりにプールの設置が望まれているけど、それはただいま検討中だと。予算だけじゃなくて安全基準とかいろいろありますからね〜。でもそのうちどうにかしたいと市長は語っておりました。実は以前、エッフェル塔の近くに河に浮かんだプールがあったんですが、古くなって沈没しちゃいました。あそこに行くには高級車でカッコイイボディと高級水着(でもほとんど外してしまう)でないと恥ずかしくて...ということでしたがねェ...。

去年パリ・プラージュは見にも行かずでしたが、今年は覗いてみようかな。24時間ずっと入れるらしいので、朝早くから場所取りなんてごめんこうむる代わりに、夕涼みというか夜の散歩なんかどうかと...。誰を誘おうかしら...ふふふ。写真はもし自分で行ったら撮ってみようかと思ってますが、とりあえず、こちらのネットの記事からまたまた拝借しました。ま、こんな感じです。ニース?カンヌ?ドーヴィル?

で、今年からこれを参考に海の無い地方都市やブダペスト、ベルリンなんかでも適用されるらしいです。

東京には海だって山だってあるんだぞ〜と言うと、たいがいのフランス人の目がまあるくなる。最近はお台場のほうにちゃんと浜辺まであるもんね〜。フランス人にとって海岸というのはリゾートの印象が一般的なのかな。だいたいそうですもんね。お台場=リゾート、いかがです?

 

空も空気も重たい巴里の空の下、庵主はノビても麦酒を放さない。

2003.07.21

  毎日暑くてノビ気味の庵主はどうも力が入りません。昨日なんか前日の吟行の疲れか、まったく使い物にならない状態で困ったもの。それでも今日はやっとこさ数日前からやろうと思ってたことができました。でもちょっとだけ。テーブルセンターかランチョンマット用の布に字を書いてみました。布巾にも使えるかなぁ。

    HIVER DE PLUIE, ETE DE POISSONS BLEUS

  冬の雨は夏に青い魚をもたらすというような意味。南仏の漁師の言い伝えだそうです。

  今日は曇りがちなんだけれども、それでも30度ぐらいあって、何をするにも重た〜い感じ。「けんかえれじい」観に行こう
かと思ってたけどシンドイよ〜。もう近くのスーパーにお使いがせいぜいかなぁ。情けないことだわ。日本だと夕方から少しは気温が下がり始めるけど、こちらは緯度や夏時間のせいか、夕方5時、6時からすごく気温が上がってくることが多くて、そうなると、また冷えたビールって...
あったかな?.........

ありました!!冷蔵庫に冷えてます。うひひ。

 

無粋な仏蘭西人には理解不可能な夏の音あれやこれや

2003.07.20


巴里の風江戸風鈴を鳴らしけり

 今年の夏は1945年ぶりとかなんとか、とにかく珍しく暑さが続いて、団扇、扇風機が連日大活躍な上に、風鈴も空気に馴染んでいる。こんなのパリに住んで初めてのこと。さらに、自分が持っているガラスのまあるい江戸風鈴が、今では後継者が一軒のみということを最近知ったばかりなので、そのオマージュに一句ひねった次第。普段はうちの中に吊るしてますが、この日記のためにバルコニーに吊るして特別写真撮影。その間も風に揺れてちりんちりんと軽やかな音を立ててくれました。

 その昔、庵主はカワイイ高校生でした。(笑)夏休みにフランス人を連れて浅草に遊びに行ったところ、仲見世は風鈴のオンパレード。それを見て(聞いてかな?)「あれは何だ?」と当然反応。あれは夏の風物で、昔はクーラーや扇風機がなかったから、あの音を聞いて涼しい風を感じてすごしたのだと説明しても、ちっとも判ってもらえなかった。ぶりぶり。でも、仕方ないのね、今でもクーラーや扇風機は必需品ではないお国柄、ましてや2×年前のこと、判るわけねーよな〜ぁ。フランス人の耳にはうるさいものでしかないのです。

 うるさいものというと、セミ。パリは緯度が高いからセミは生息していませんが、南仏に行くといるは、いるは。じィ〜じィ〜っとか、ミ〜ンミンミンミンっ。暑い時は暑苦しいけどこれがなきゃねェ、夏じゃない!! セミさんだって暑いのだ! しかぁし、これもフランス人にとってはうるさいヤツでしかない。情緒もへったくれもないのだ。それに、日本ではイソップで有名な「蟻とキリギリス」はフランス版ではラ・フォンテーヌの寓話で「セミと蟻」になっていて、あんまりいい印象はないのです。小さい頃はよく蝉取りしたり、抜け殻を集めたりして遊んだ庵主としてはちょっと寂しい。捕まえようとしておしっこ引っ掛けられたりもしたしね〜。だから暑〜い日が来ると、セミの声を聞きたくなるもの。そこで、数年前に夏の詩という、虫やカエルの声の入ったCDを買いました。蛙の声もこんな都会にいちゃ聞けないなあ。

ほーしィツクツク、ほーしィツクツク...じィー。

かなかなかなかな.....

風鈴がちりんちりん。

蚊がぷ〜ん。←パリは蚊が少なくて大助かり。庵主は100人に囲まれても一番に刺される人デシ。

 

きつねさんはいなかった麦畑を抜けてしゃんしゃん手拍子の森の木陰へ

2003.07.19

夕べは本当に暑かった。
遅く帰ってお弁当を用意して、汗たらたら。夜中の2時でっせ。いったいどーなってんでしょう。

さて、今朝は予定の9時がちょっと遅れて出発。朝からすでに太陽が照り付けておりました。う〜ん。異常じゃっ。 
 車でパリの北西、行き先はジゾールGISORSというところ。1時間ちょっとの道のりです。途中麦畑がず〜っと続いており、「星の王子さま」に出てくるキツネのエピソードを思い浮かべつつ無事目的地に到着。他の人たちと合流して総勢8人。それから近くの森にドライブして、そこでちょっと散策とピクニック。この森は主に水楢と柏系の木が多い森です。(人の受け売り!)やっぱり森の木陰でどんじゃらほいっ...じゃなくて、木陰は涼し〜い。そしてみんなで持ち寄ってのピクニックは楽しいもんですな。

帰途はまた一面の麦畑。

 

鮭のカマ焼きをつつきながら、コルシカの蛆虫チーズの話にブルゴーニの白ワインをかたむけるの巻

2003.07.18

暑さが戻ってうひぇ〜っ。
しばらく日本に帰国する友達と、フランス人のBくんと3人で夜、お寿司を食べに行きました。

夜はきっと遅くなると思い、昼間から明日のピクニックのお弁当の下準備。そう、明日は俳句の吟行なのだ。

おすし屋さんではコルシカの話で盛り上がる。と、いうのはそこの店長夫妻が夏休みにコルシカに行く予定で、Bくんはコルシカの人。そこにいた常連のお客さんもコルシカ出身だったのです。これはもう土地の話からワインから特産のハム類やら、チーズ(蛆虫が中でわいているのです!!!)のことで盛り上がる。それもおすし屋さんで。ここはどこなんだ?!(笑)

案の定、夜は長引く。近くのレ・アールというところのレストランでベトナム人のTくんが待っているというので、おすし屋さんの後にそっちに合流。また飲み始めてしまった...。もう12時も回ろうというのに、暑いことといったらありゃしない。そうそう、Tくんには例のボウイのチケットの予約を頼んであったので、どうなったか聞いたら、

 「え?それって君が予約すんじゃなかったけ?」
と、得意のオトボケ顔。

 「え〜〜〜〜〜!!違うってばぁ、だって、他に誘いたい人がいるって言ってたじゃん!何人連れてくのよォ?」
と、庵主。「どーすんのよっ!!」

 「へへへ、ちゃんと予約したよォ〜。」
だって。やれやれ。あ〜よかったわ。汗がどっと出ちゃいましたね〜。

 さて、明日朝早いし、お弁当も作んなきゃならないので、お先に失礼して家に戻って真夜中にお弁当用意して寝ました。

あっじぃ〜。

 

庵主 霞を食うぷーたろーになる の 巻

2003.07.17

  今日から二足のわらじが一足に。
 ぴーたろーが完璧なぷーたろーになりました。(笑)これからは一心不乱にカリグラフィーに専念せねば。やるぞ〜っ!!    どてっ。

  う〜ん、しかし、それにはいろいろと各機関に手続きをせねばならず、朝からあちこち歩き回ってちかれたび〜。用事の最後は郵便局。国際為替を送ろうと思ったら、為替を送る時はカードはダメで現金だといわれ、ガ〜ン。現金を普段あまり持たない庵主は
そこでまたどっと疲れてしまったのでした。トホホ。

  お天気はあんまり良くなくて涼しい。あの暑さはいったいなんだったの?

  うっ。久しぶりに○十肩っぽい。時々右腕上げると痛いな、な、な。大丈夫かな? 新たな門出はぎくしゃくしております。


  この間の布に書いたのは洗ってもまったく問題なく、新たに他の作品に挑戦しようと材料買ったのだけど、他の用事で時間がつぶれちゃいました。明日、やってみよ〜。
            *****************************

  そういえば、昨日友人が私の出先に電話してきて、うちの電話が通じないとのこと。おかしいな。ネットは問題ないし、電話もかけられてたんだけど。そして、今日は他の人が、やはり電話が通じなかったと言ってきたけど、その人によると、どうやらいきなりの雷とすごい雨でパリ市内の一部で電話が普通になったらしい。

何が原因か良く判らないままに、今のところ、電話は正常です。

 

乾燥しきっているヨーロッパ 心は渇かないようにハバナの歌に酔う

2003.07.16

夕べはフランスの西側はものすごい集中豪雨にあって死者まで出ました。もう極端きわまりない。パリもちょっとだけ雷に大粒の雨が。でもほんのおしるし。余計に蒸し暑くなって寝苦しいことといったらありゃしなかった。やれやれ。
そして今日は朝から雨模様。でも降らない。気温はこれまた一揆に10度近く下がる。そして夕方いきなりすっごい雨が10分ぐらい降ってほとんどおしまい。なんだろーねェ。ほんとに。夜はすごく涼しい。あ〜あ、今夜はゆっくり休めるだろーか?

聞くところによると、南イタリアでは3ヶ月以上、雨が一滴も降っていないとか。水位も7m近く下がって水力発電に支障をきたしてるし、野菜も不足して値が上がって困ると市場のオヤジがぼやいてました。

さて、今日、気になったこと。
朝日新聞にシベリア抑留者の労働賃金未払い云々の件。金額が問題なんじゃなくて、戦後半世紀以上たってもそこのところをきちんと解決できない日本政府のやり方、こんな国、日本だけだって。で、一部の元抑留者が政府に訴えてるという。政府は数年前に補償金を出してそれで解決したと言って態度を譲らない。庵主の父は元シベリア抑留者です。恩給も補償金も貰っている。シベリアの話は聞いて面白かったりためになるようなことはよくしてくれましたが、人それぞれだって。そうなのよね。もう一度行きたいと以前は言ってたけどビザがおりなかったり(ソ連時代だったし)、年取ったりで結局あきらめました。行くなら私も同行する予定だったので、いつも飛行機で上空を行き来して、ああこの辺りだろうなぁなんて思ったりしてます。だからちょっと気になって目に留まったまで。

今夜はドイツ系のTV局arteで「ブエナ・ヴィスタ・ソシアル・クラブ」をコンパイ・セグンドを偲んで放映。今、ちょうど観てますよ〜。去年、パリでも公演したのよね。聞きに行けばよかったと後悔。まっしいさんも彼の日記に同じようなこと書いてたわね〜。(あの世に行った際にご一緒しましょう!笑)
そうそう、長生きの秘訣はやっぱり葉巻、おんな、そして花だって〜。美味しいものはちょっとだけ。そうすれば楽しみが長続きする。恋もいっしょ。女性もいっしょ。そう、なにごとも腹八分目なのだ。
  しかし、このスーパーじーさんやばーさん達は本当に楽しそうに情緒たっぷりに歌っている。スゴイ。

 

今日は天国に行くと最高の音楽が聴ける

2003.07.15

ジャズのベニー・カーターとキューバ音楽のコンパイ・セグンドが亡くなった。二人とも95歳、その生涯、音楽をこよなく愛し続けた人たちであり、生きながらにしてすでに伝説の人物ってとこが、常人じゃありませんな。

コンパイ・セグンドはヴィム・ヴェンダースの映画「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」で晩年の5年間は一躍世界的に有名になったキューバの歌手。14歳の時から毎日欠かさず「一杯のラム酒とハバナ一本」(バナナじゃないですよ!)が健康の秘訣だよとソフトに笑い、長生きの秘訣は?と問うと、「美しい人と出会ったら、必ず一日置いてから会いに行くこと」ですって。はは〜ん。まるで若者のように惚れたの捨てられたのって、魅力たっぷりな歌い方はこういうことだったのね。

今日のフランスの新聞フィガロ紙に、「彼はなんだか我々に全てを教えてくれたような気がする。まづ、葉巻は必ずしも死ぬほどに健康を害するとは限らない。運と向き合うには忍耐を欠いてはならない。そして、人生とはとてつもなく長いこと。」
一日一本のハバナを14歳から95歳までですもんねェ。 運に対する忍耐。貧困な環境に生まれ育ち、職を転々。葉巻工場で葉巻巻き巻きもしてた。でも音楽はいつも一緒。女性に会うにも一日じっと我慢の子。そして長生き。(...先は長いな...)

実をいうと、庵主の家系は結構長寿体質で、先の道のりはなが〜い確立が高い。(考えただけで腰が曲がりそう)

50年ぐらい経って、庵主さん、健康と長生きの秘訣は?と聞かれたら、
「一日いっぱいの渋茶とバナナ」「イケメンの子にタバコをねだられたらにこやかに応対する」ってなとこだろ〜かぁ〜?

 

♪巴里の明け方は巴里の外町じゃ...きょうび、暑くてたまらない

2003.07.14

 今日はフランスは革命記念日。正式にはFETE NATIONALEフェット・ナシオナルでナショナル・デイの意味。通称14 JUILLET キャトルズ・ジュイエ、つまり7月14日といいます。日本で知られている「パリ祭」というのは、ルネ・クレールの1932年制作の「le 14 juillet」という映画が日本で公開された時の邦題から。随分昔に、東京のアテネ・フランセというフランス語の学校で、日本での公開当時は7月14日では判りにくいし、革命という言葉はその頃の風潮から望ましくないということで、練りに練って「巴里祭」という訳になったと日本人の先生から聞きました。この訳、すごい!!日本ではもちろんこの映画とその主題曲である「巴里祭」(巴里恋しや)の歌も当時流行ってすっかり定着し、シャンソンのコンサートなんかも年中行事のようになってます。

 では、本場では何をするか? まづ、朝から大統領が凱旋門の真下にある無名戦士の墓に献花してからシャンゼリゼで軍隊行進。これはTVで全国生中継です。去年は実は大統領が極右の青年に狙撃されかかって、今年は警戒が超厳重らしい。戦闘機(シャンゼリゼ上空をかっ飛びます)から戦車から大統領の騎馬衛兵から延々と。TVの写真とってみました。比較的撮影に成功したのは騎馬衛兵。行進が終わると大統領の演説が放映されて(見なかったなぁ)、その後、大統領宮で園遊会。(これは...選ばれた人だけ。)夜はエッフェル塔界隈で花火。人がすごいからほとんど行くことなし。13,14日両日とも夜は各地区の消防署が主催するダンス・パーティーも。まさに映画「巴里祭」に出てくるアレです。映画を知ってる方はうんうんと頷いてください!!他にはバスティーユ広場でコンサートがあったりなんたり、爆竹パンパンやるし。花火は全国各地で行われるんだけど、今年は1945年以来の異常な暑さで日照り続きのため、場所によっては飛び火して大事になっちゃいけないと中止になったところもあります。今の時期になると南仏のほうは毎年山火事(森火事)が発生して危ないのです。

 それにしても暑い〜。32〜3度は絶対あるぞ〜。今日はずっと鎧戸閉めっぱなし。さっき、炎天下に日傘を差してちょっと出かけたら、さすがね、中華街はお店開いてるわ〜。ビールとお豆腐買ってきました。スイカも。やれやれ、ぐったり。でも、一応、
  VIVE LA FRANCE!!

 

パリのメトロでイケ面にナンパ....じゃなくってタバコをねだられるの巻

2003.07.13

 暑くって昼間はとっても出かける気にならない。うちの中の方が涼しいし。と、グダグダしていたら、リヤンから電話があってレスリー・チャンの映画を観に行こうとのお誘い。行くう〜。でもって、オデオンで待ち合わせして夜8時からの回に行ってきました。また「HAPPY TOGETHER」だったんだけど、劇場で観たことなかったし、字幕はフランス語。DVDは中国語と英語の字幕だけ。海賊版っぽいのね。画像も悪いし。もう、何度観ても泣けてきちゃう。せつないよ〜。レスリーが毛布抱えて泣いてるよ〜。トニー・レオンもすごくいいよ〜。この映画には主人公二人以外にもう一人台湾人の男の子が出てくるんだけど、彼もなかなかいいキャラしてて面白い。大きい画面で観てよかったあ。

 映画の後は近くの海老のワンタンメンが評判の中華レストランに行ったのだけど、当然のごとく「両杯雲呑麺」(ワンタンメン二杯)としかいわなかったら、本当にお肉のワンタンメンが出てきてしまった....。
気が利かない店員やな〜。でも美味しかったけどね。
青島ビール、あんまり冷えてなかった...。


 帰りのメトロ。そうそう、まづ行きのメトロで聞いた構内放送に???日本語やないか〜。懐中物にご注意という内容を、仏、スペイン、英、日でやっている。おおお。ってことは被害者に日本人観光客が多いってことですな。デパートの宣伝とかはありますが、初めてだわこんなの。もしどなたかこちらにお出での際は、絶対安全なところはないというぐらいに緊張して懐中物に気を配ってください。でも、緊張してる様が敵のねらいどころですが。

 で、帰りのメトロのホームで電車を待っていたら、男の人がちょっといい気分になっててタバコをねだって歩いていました。めんどくさいな〜。私のすぐ近くに中国人男性が中国語の新聞を読んでいて、さっそく「ねえ、ねえ、中国人のおやじさん、タバコおくれよ〜」ってやってる。ヤバイな。順番だと次はこっちだな。読書に没頭するフリをする庵主。「○△X%&?」無視する庵主。(だって、フランス語じゃないし何語か判らんもの)「ね〜ってばぁ」と手を振る。「ウイ?」と返事するも本から目を離さない。また手を振ってる。チラッと見たら、フフフ。結構イケ面の若い男の子じゃぁないですか。(笑)「何?」とニコヤカニ答えているのは誰? 「たばこなぁい?」「ないよ」「やっぱりィ?」「禁煙してる人増えたからね、持ってる人は減る一方よ。もらえる望みは薄いから君もこの機会にやめればぁ?」とさらにニコヤカに相手になっているアタシ。「へらへらへら、うん、でももうちょっと聞いてみるよ〜」って行っちゃった。

普段、こういう時に絶対口を利かない庵主なのでありますが...ラテン系のなかなかカワユイ男の子でありました。

 

暑い暑いと文句を言えど、麦酒、枝豆、冷奴。これは寒くちゃ美味くない。

2003.07.12

またしても暑くなったパリ。おんぼろ扇風機も大活躍です。こんなに使ったら力尽きちゃうかも。「いっとる芸者ガ〜ル」も働きすぎてお疲れですよ、王様! 午前中ちょっと出かけたら暑くてふーふー言って帰ってきた庵主は、昨日実家から届いた稲庭うどんを冷たくしてつるつる。あ〜、夏っ!!

 今年は巨人は豪快に負けが込んでいるとのことで、お嘆きの方も多いようですな。庵主は応援するなら巨人ですが、それは母親の影響。母は年季入ってますよ〜。携帯だってジャビットくんの限定版です。なにしろ野球観る為にテレビを誰よりもいち早く買ったっていうんだから。従って、夏休み中はとにかくナイター、ほかに見たいものがあってもナイターでした。あの頃は強かったなぁ〜。なんたって巨人、大鵬、卵焼きの時代ですからね〜。
今頃、庵主の母は連日の負け試合でどんな顔してるんでしょうか?(おそろし〜)

 さて、今日は日本で買った「布描きえのぐ」を使って布巾に試作。5月の個展で帯と袱紗に字を書いたのが結構評判だったので、これからも布にも書いてみようと吉祥寺のユザワヤ(画材から手工芸雑貨なんでもありのほとんどデパート状のお店)に行って染料を物色。ありましたねェ。ぺ○てる製。普通の絵の具みたいで日本の伝統色というので、この色彩は日本だけじゃ〜と即買い求めたのでした。

 お試しなので失敗しても大丈夫なように大安売りの布巾を用意。白地がROSE薔薇、ブルーのはHORTENCIA紫陽花、グリーンのがOLIVEオリーヴです。字も絵も全て一本の同じ平筆でかいてあります。字は「書く」で絵は「描く」なのだ。書体は薔薇がリュスティカ(古代ローマの頃の書体)、紫陽花はゴチックのフラクトゥール、オリーヴは自由書体。
洗っても本当に大丈夫なようなら、もう少し大き目の布巾にもっと字をいっぱい書いてみようっと。

 それにしても触るものみな生暖かく、絵の具なんかあっという間にお皿の上で乾いちゃうし、暑い暑い。こりゃ、やっぱり枝豆にビールに冷奴。あります。冷蔵庫にどーんと腰を据えてお声がかかるのを待っております。異国に居ながらにして、すててこ節と江戸風鈴の音色を楽しみながら、贅沢きわまりない。野球は...やってないな...。(笑)

 

アヴィニョンの橋で踊ろうよ踊ろうよ アヴィニョンの橋で輪になって・・・しかし今日はこぶしを振り上げる

2003.07.11

 アヴィニョンのフェスティヴァルが開催できないことが日本でもニュースになっていると聞きました。

 前代未聞です。この間の公共機関のストは夏休みシーズンになって立ち消え。まづはみんな夏のヴァカンスを楽しんで、秋になったらまた再開といったところか。

 そして今度は舞台関係者です。

 常勤の仕事に就きにくい舞台関係者のための特別の失業補償制度が行き詰まって政府が改革に着手したのがきっかけ。これに限らず何でも行き詰まってるぞ〜! 定番の「打開のめどは立っていない」で、このままでは、夏のフェスティヴァルに毎年世界各地から来る訪問者も減って観光収入の大幅減にも繋がるというもの。
 まづ最初にモンペリエでのダンス・フェスティバルが中止になり、エクサンプロヴァンス相次いで中止などが決まった。そして8日開幕のアビニョン演劇祭、1947年開始で68年だって中止にならなかったというのに、57回目の今年はついに中止決定に。本当に全部中止しちゃうのかいな〜?

 ストに突入したのは、常勤でない俳優、舞台技術者などなど。シーズンオフで仕事がなくなる期間も収入を保証する特別の仕組みがあり、多くがそれで生活を支えている。だから仕事のないときは失業手当がもらえて、普段より収入がいいなんて友人もいたほど。これだから焦げ付いちゃうのよね。これは68年の5月革命のたまものです。 ところが、昨今芸術祭が急増したそうな。そういわれれば、そうだわ。仏全体で年間600以上にもなるんだって。なんだかんだでフリーの舞台関係者は増える一方。聞くところによるよ約6億ユーロ(ざっと6億ドル)に赤字が膨れ上がったとか。こりゃなんとかせなあかんです。で、政府がない知恵を絞って出した案が補償期間の短縮。安易だなと思うのは庵主だけか?でも、他にどうするってねェ。こりゃ、死活問題で、みんな爆発するわな〜。フランスの労働組合はパワフルですからね〜。
 労組側は、非常勤でやりくりしようとするテレビ局や劇場などの責任が大きいと指摘して、自分たちにしわ寄せが来るのはたまらないということです。これも一理ある。すでに販売したチケットに対してはすべて払い戻しするそうで、経済的な損失は膨大ですよねェ。観光業者も戦争だSARSだって閑古鳥だったのがやっと、と思ったらまただもんね。

 なんか今年の夏はケチがついた感じです。

 すごいでしょ、この女性!!↓

 

一日動かず夜は食べすぎ の 巻

2003.07.10

今日は一日家で仕事をしてました。といっても、まとまった作品とかではなくて、いろんなデザインしたりお試ししたり。今月末のバリエーションのワークショップにも関連するから、ちょっと下準備も兼ねました。ワークショップではいろんな人の意見も聞けるし、それぞれ個性がでるから、自分もそれなりに特徴ださないと何の勉強にもなりません。明日も多分この続き。

パリはやっぱり年々湿度があがってると、誰しもが言ってます。今日も外はかなり蒸してて、といっても日本ほどじゃないけどね。扇風機が活動を再開しました。昨日の団扇は「いっとる芸者ガール」といいます。彼女ももちろん活躍。ごくろーさま!!

夜は友達3人と、以前に日記にも登場した朝鮮料理屋さんに行って来ました。食べたぁ〜。お腹いっぱいじゃ〜。今夜は飲みねェというより、例のオヤジは食いねェのほうが多くて、すっかりその気にさせられた庵主。夏料理だという「鶏のスープ」があると言うのです。それも毎日はない料理。もう、食べるっきゃないね〜。でもその前に牛タン、お豆腐、お好み焼き。牛タンはねぎと味噌とにんにくのしょうゆ漬けを巻いて食べるのだと、オヤジのデモンストレーション。お次は特性豚の漬焼き、焼肉、そしてお勧めの鶏のスープ。若鶏の小さいのにもち米、にんにく、棗、そして朝鮮人参を詰め込んで3日間ぐらい煮込んであるもの。お味はそれぞれの出汁のみで、食べる時に塩コショウを好みで。そんなもんいらんよ〜。そのものの味で充分オイチィ〜。オヤジは時々チェックして、みんな食べるんだよを繰り返す。その度にうなずく庵主。鶏だの魚だの上手に食べるのが得意なのら〜。おどろくなよ、オヤジっ。もう必死に食べてしまいました。お皿に乗った鶏の残骸、空っぽの小鍋。
「おおおおっ、よく食ったね〜。うまかったろ〜。」ってすっごくうれしそうなオヤジの顔。庵主もそれを見てすっごくうれしかったですよォ。

さて、今日は男が一人いるので酒の大盤振る舞いがないのか、と案じる友達。いやいやそんなことはありましぇん。ここはイタリアンじゃあないのだ。っと、オヤジ何か持ってる。???朝鮮人参酒だあ〜〜〜〜。ちっちゃいグラスになみなみ注いで、さあ、それに火をつけた!青い炎がちらちらゆらゆら。で、その炎と一緒に一揆に飲めという。えええっ?!どうやって〜?

すると、オヤジ。「こうやるんだ」と言ったか言わずかの間にひょいっと口の中に放り込んでしまいました。なあ〜んだ。自分が飲みたかったんじゃないのさ。しかし、すぐに注ぎなおしてまた火をつける。飲みねェ飲みねェ。誰がぁ?そりゃ、まづ殿方からっていうことで、口ひげに注意しながら、おっ!。やりましたねェ。でもちょっぴりひげが焦げた匂いが...。で、次に庵主に注ごうとするので、かたくなに断って、別のグラスに注いでもらいました。ほ〜っ。

これは強いから消化を促すためにということで、ワインも飲んでるし、これ以上やると悪酔いするからね、後は沢山水を飲みなさいと、こと細かに説明がありました。いつもおじさん、ありがとう。また行くからね〜。

帰り道、お月さんがよく見えてきれいだったけど半分個の半月、庵主のお腹はまんまるのポンポコリン。

 

福袋、開けてびっくりステテコしゃんしゃん

2003.07.09

向こう横町のお稲荷さんへ  一銭あげて ざっと拝んで お仙の茶屋へ  腰をかけたら 渋茶を出した  渋茶よくよく 横目でみたらば 米の団子か 土の団子か 団子団子で...

これ、すててこ節の一説。明治13年頃、三遊亭圓遊が寄席で踊った時の歌詞で、この唄はすごく流行ったらしい。講座に上がって自分の話の後に「すててこ踊り」を披露していたそうな。あの時代には異端児あつかいだったとか。♪どんぶり鉢ゃ浮いた浮いたすててこしゃんしゃんっていうのも聞いたことありますよね〜。随分まえだけど、故川谷拓三と山城新吾がやってたドンベエのCM。(結構古い!!)

何でこんな話を持ち出したかというと、今日、猪やっこさんから届いた王様の王国産‘生!福袋’の中にいろんなもんが入っておりました。そこにテープも何本か入っていて、春光くんお勧めの昔の日本のジャズや歌謡曲と、王様からの「日本開化はやり歌」が。王様のグッズなんかで興奮していた庵主は「爆発だあ〜」状態に。ブハハハハ。

でもって、いきなり冒頭のすててこ節。TVの鬼平で山田五十鈴が「仙台堀のおろく」の中で唄って、競演の浅利香津代が踊ってんですよ。それ以外にもちろん山田五十鈴のおしゃみの聞かせどころもあるんだけど、これビデオを持ってて、見るたびにこの唄覚えたいんだわぁと密かに思っていたのでした。

しかし...。池波正太郎は食べ物をはじめ細部に気をつかって鬼平を書いていたし、ドラマは他の捕物帳みたいに原作がなくなると勝手にシナリオというのを非常に嫌って、本人の意向で著書の中から設定を鬼平に置き換えてTVシリーズの話を増やしていたのです。が、このすててこ節は明治13年頃。う〜ん、鬼平は江戸時代だぞよ。なぁんて考えちゃいました。

さて、「すててこ」の語源知ってます?(またかよ〜なんて)
気になったんですもの。「捨ててこ」?まさか?←これ、あたってたんだ〜。花登筺のドラマ「あかんたれ」に出てくる「股引の膝から下は切って捨てとこ」から「捨てとこ」「すてとこ」「すててこ」になったという説だって。

またちょっと暑さが戻ってきました。王様のうちわ↓

 

平日の朝の買物役立たづ やれやれ

2003.07.08

 朝からちゃんと復活。まづはヨーグルトに日本から持ってきた青汁の粉を混ぜて朝食。抹茶味みたいなもんです。庵主はあんまり青臭いのは気にならない。(虎屋の抹茶アイス、1リットルなのね。いっぱいありマフ。笑)
 
 午前中すぐ近くのスーパーMONOPRIXモノプリへ。平日の朝にスーパーで買い物なんて、なんか落ち着かないなぁ。そうです、今週はかたいっぽの草鞋がfree。来週頭に二日間の後は完璧に草鞋が一足になるのじゃ〜。さてと、電池の充電器のプラグアダプターを買いに行ったのですが、充電器からいきなり二本先っちょが出ていて、私が買ったのはもとのプラグに覆いかぶさるようにするものだったのでダメでした。ドンくさいなぁ。仕方ないので変圧しないでいいんだけど変圧器に差し込んで充電。無事完了。やれやれ。

 今日はやることが二つ。現時点でひとつはほぼ完了。9月に福岡で展示をするための作品の見本(絹にプリントする)を4点ほど書きました。布のアーティストとの共同作業です。これから先方にその写真を送らなきゃ。

 もうひとつは、俳句の投句〆切!!昨日までだったのがまだやっていな〜い。あわてております。この日記書き終えたら推敲してって、まだちゃんとできてないよ〜。困った困った。って言ってる間にさっさと作りなはれ。

 でも、お夕飯の時間だし。ご飯つくんないと。ぶつぶつ。

そうそう、今日はストーンズのパリ公演。今回は行かないの。なんていってる間にご飯作って俳句やって、っていっぱいいろんなことあるのら〜。

それでは、またあした。

 
 

 

笹の葉さ〜らさら 軒端に揺れる

2003.07.07

日本ではもう七日。パリの時間でもあとちょっとで七日。
いまどき七夕さまの飾りが揺れるような軒端というものがあるんだろ〜か。

笹の葉さらさら
軒端に揺れる
お星さまきらきら
きんぎん砂子

五色のたんざく
わたしが書いた
お星さまきらきら
空から見てる

この唄、みなさん、きちんと歌えますか? 一番はずっと覚えてたけど、二番の歌詞はすっかり忘れていて、何年か前にある友人が教えてくれたのでした。それも男の人。

 小さい頃はよく折り紙なんかで飾りを作ったものだわぁ。(遠くを見つめる庵主)現在の暦の7月7日は梅雨の最中でお天気悪くて雨が多いから天の川なんかこの日にお目にかかることは少ないし、ましてや都会は星とは縁が薄いからなあなんて考えているうちに眠くなってきた。

 そう、土曜の宴は楽しかったんですよォ。メニューは和風。冬瓜の蟹くずあんかけ、豆腐サラダ、焼き茄子、ほうれん草の胡麻よごし、スズキの昆布〆薄造り、鴨ねぎ、塩さば、しいたけの串焼き、ウナきゅう巻。デザートはくだものとパリの虎屋の抹茶アイス。飲み物は昨日の日記で書いたからねェ。そして食後の余興に王様の世直しグッズをみんなに披露して、風船を膨らまして遊びました。セメダインみたいなのをストローの先につけてぷ〜っっと膨らます、あれです。昔みたいに臭くないなどと言いながら、必死に膨らましている酔っ払い集団でした。昔はほとんどシンナーみたいだったから、そうだとしたら完璧にラリっちゃうところ。あぶないあぶない。

冬瓜は夏の食べ物なのに冬とはいかに?

中国人はこう答えました。
皮の表面に白く粉がふくので、霜みたいだから。

う〜ん。説得力いまいち。

そこで検索。

「保存に適し、まるごと冷暗所に置いておけば、冬まで貯蔵できる」というのが名前の由来だと。ははぁ〜。リヤンに電話しよう。出題者にはあさって会うのでその時に教えようっと。

ああ、パリも七日に突入。

笹の葉さ〜らさら...

 

宴の後のお疲れにつき

2003.07.06

今日の日記はおやすみ。

6人で日本酒一升と白ワイン3本、そうそう、庵主はビールもちょっと飲んだな...

 

本にいっぱい囲まれて HAPPY TOGETHER

2003.07.05


 この間ネットで注文したソラリスの本が届いたぞよ〜。うっれしいな。やっぱり新しい映画に合わせて表紙の装丁が変わっていてクルーニー。なぁんだ、でも映画が公開された頃は平台に山積みになってなかったじゃない?ま、ちょっと手数料かかったけど、いいでしょう。すぐにも読みたいけど、実は現在本を同時進行で3冊読んでます。メトロ用に「TOKYO ATOMIC」、寝る前に気分によって例の「パリ不思議物語」みたいなの、または内田百フの「第二阿房列車」。そして待ちに待った3個目の荷物もやっと届いたので京極夏彦だのなんだの、母からもらった時代小説とか本はいっぱい。どーしましょ。いつ読もうかな...

 メトロ用の「TOKYO ATOMIC」はフランス人のレズの女性作家が書いた東京を舞台にした女性刑事のハードボイルド3部作の2番目。主人公はアメリカで生まれ育った日系人で、日本の警視庁に派遣されているという設定。もちレズです。(笑)だから新宿のそちら方面のバーのこととか、そこでどうやってひっかけるかというテクなど出てきます。地名から人名から団体名からほとんど実名で、いいんですか?見たいな感じだけど。メトロの中だけで読んでるもんだからなかなか読み終わらない。最近の外国人から見た日本人の話は、読んでて面白い。おそらく日本でも話題になってると思うけど、ベルギー人が書いた自伝的小説「畏れ慄いて」も、自分の体験と合わせてかなり笑えました。西洋では日本というといまだにフジヤマ、ゲイシャのイメージを持った人が多いけど、実際に日本で生活した人が今の時代の話を書くと痛烈なことも書かれてて、うんうん、そうだわ、なんて庵主は共感しているのです。

 今日は本のほかに俳句の月刊誌(庵主は俳人でもアリマス。ウヒっ)と二階庵からある書道会の会報が届きました。俳句は句暦だけは長いけど足抜けしていた時期が長いので道はなが〜い。長いばっかりだわ。用はまだまだということデシ。でも4月にお花見に行った時に作った句など3句入選してました。書道会の会報は実家で入魂にしている書家が主催する会の会報で、私の個展にも来てくださり、その時のことを記事にして掲載して下さったのです。空間に字を配するセンス、字模様とのバランスなど仮名書道をする人たちにも大変参考になるのではないか、とのお褒めの言葉を頂いてしまい恐縮。でも、うれしいです。ホント、今回の東京での個展では日本の書家の声がいくつか聞けてとても参考になりました。(上の写真がその会報とソラリス)

 いろんなものに目を通していたら、まづ買い物が遅くなり、お夕飯も遅くなり...。途中友達から電話あり。でも、やっとゆっくり王家衛の「春光乍洩 Happy Together」(日本ではブエノスアイレスっていうのかな?)を見ました。レスリー・チャンもトニー・レオンもどうしてなの?というぐらい演技が最高!!無言でも背中でも。セリフがなくてもそれだけでなんか胸がキュンと切なくなってしまいました。ふにゃふにゃ。

 さて、そろそろ寝ようかなぁ。昨日の神経痛は登別温泉の素に浸かってよくなりました。肩こり、神経痛、リウマチに効果ありだって。今夜もそうしようかな。明日は朝からおおお大掃除しなくっちゃ。夜、お友達をたくさん呼んでいるのら〜。買出しにもいかんとな〜。

 

 

自転車漕いで土手まで来たが 川にはまって土佐衛門 あ〜こりゃこりゃ

2003.07.04

5日土曜からトゥール・ド・フランス。7月に毎年行われる自転車の競技です。競技というのかな?その年よってコースが違うけれど自転車でフランスをめぐるのです。山あり谷あり街あり。7月末の最終コースはいつもシャンゼリゼと決まっています。写真は今年のコース。そして今年は100周年!。

 はずかしながら庵主は自転車に乗れましェ〜ん。小さいころは父が釣りに行く時に後ろの荷台に乗っかるのがせいぜい。(笑)多摩川のすぐ近くに住んでいたことがあり、父は当時はそこで釣りしてました。あの頃は多摩川にも鮎がいっぱいいたのだ。水面から銀色に背中がキラキラしてました。(遠い遠い記憶)

川といえば、今日、某BBSで荒川にはよく土佐衛門があがるという情報をキャッチ。ここで、ふと、なんでドザエモンというのか疑問に思った庵主は、早速検索。と、次のようなことでした。

いわゆる水死体を「どざえもん」と言い、漁の途中で「どざえもん」を拾ってくると縁起がよいらしい。だから「えびすさん」とかいったりもしたそうな。「どざえもん」の呼び名の由来は、江戸時代にいた成瀬川土佐衛門というお相撲さんで、膨れ上がってぶよぶよした水死体がこのお相撲さんにそっくりだったことからくるらしい。

これって、本人が生きてた頃から言われてたのかなぁ。後世まで名前が残ったのはすごい(か?)けど、なんだか気の毒だわ。時代劇だと、大川端あたりですぐ「なんでィ、なんでィ」「どざえもんだぁ!てェへんだぁ、どざえもんがあがったぁ」とか下っ引が親分のところに突っ走るってなちょうしですな。

よく耳にしたのは、女の「どざえもん」は仰向けで、男はうつ伏しているというのだけど、その理由は女性のお胸が浮き袋の役割、男性は○×がおもりになってるからというもので、でも塩せんべいに干しぶどうタイプの女性だとそうは行かないと思うのよね。お尻が重石になるのかな?(笑)ま、真偽のほどは疑わしい。だって、いつだったかTVで見た「どざえもん」はそうじゃなかったのだ。

庵主もパリで「どざえもん」を見たことがありマフ。あれは雨の日でルーヴル美術館の宮殿の端っこでほとんどテュイルリー公園にならんとするところの橋の上からでした。下の河岸でわさわさしている。???おまわりさんが雨合羽で何人も。おおおおおっ!何やら人型のもの。おおおおおっ!!ど、ど、どざえもんだぁ〜。てェへんだぁ、親分!というわけはないが(笑)、まさに気分は大川端。ずぶ濡れになった警官が必死になって雨で茶色になったセーヌ河より岸にひっぱり上げておりました。

検索ついでに判明したのが、登山用語では山で遭難した死体は「おろく」っていうそーな。「南無阿弥陀仏」の六字でホトケを指す「おろくじ」からきているというのと、死んだら楽になるから「お楽」というのがなまって「おろく」という説もあるとか。「どざえもん」は男名前だから、逆に女名前にしたのかな?それに昔っから「山ノ神」は女性ですもんね。ふふふ。どちらも成仏してくだされ。合掌。

 

半夏生なのだ。

2003.07.03

今日、といっても日本では昨日だけど、月の第一水曜日。お昼の12時と12時10分にフランス中でサイレンが鳴ります。これは警報の訓練。いざっていう時に鳴らなかったら困るからって聞いたことがあるけれど、真偽のほどは...。パリだと天災はまづ無いけど、ほかの非常事態は何かあるかもしれません。たとえば空襲警報とか。ありえないとは決していえません。ま、常日頃から準備や訓練を怠らないということです。サイレンが聞こえると、ああ、今日は第一水曜日なんだなぁと思うわけ。逆に違う日にサイレンが聞こえたら大事ということです。幸いそういう経験は一度もありません。

 今日の流れ星さんのサイトで半夏生のことが書かれてました。そう、今日は日本の暦の上では「半夏生」、はんげしょうと読みます。だいたい夏至から10日過ぎた日より5日間ぐらいを半夏生といって、農作業にとっては大事な節目の日。この日雨が降ると、必ず大雨になると伝えられて、この季節に降る豪雨のことを半夏雨といいます。サトイモ科の半夏(はんげ)、漢名は烏柄杓、が生じるのでこういわれるとも。一般的にはハンゲショウというとどくだみ科の花です。写真がそのハンゲショウ。昔はだいたいこの日までに田植え作業を終えるとされていたそうです。ほかにいろんな禁忌があって物忌みをする風習もあったそうな。どんなことしてたのかな?おそらく農地における作物や豊作に関することだと思います。だいたい以上のことは俳句の歳時記なんかの受け売りでェす。

 今日のパリはにわか雨があるとされていたけど、結局昼間は晴れていて、夜半になって雷雨。そうか、今日雨が降ると大雨なんだな。結構雨脚がはげしい。気温もまたどんどん下がってます。明日なんかすっごく涼しいらしい。いったいどーなってんだぁ〜。

 もうひとつ、水曜日はフランスでは毎週新しい映画が公開される日。今日は例の「超人ハルク」。この間この監督があのアン・リーだと判ってのけぞった庵主ですが、TVで宣伝を見てモットのけぞってしまいました!!だって、なんだかムキムキを通り越して変なんですもん。それで緑色でしょ?なんかいただけないなぁ〜。

おっ?TVのチャンネルを変えていたら、「雨あがる」だわ。Arteというドイツ系の局。面白いルポやドキュメントや映画をいっぱいやっている局です。外も雨、TVも雨。こりゃ、本当に半夏雨。
 

 

 

惑星ソラリスよりスターダスト・ジギーによって噂の真相が届くの巻き

2003.07.02

涼しい巴里からこんにちは。

まづはとある巷の噂から。(爆)←いきなりィ!!
 
 某HPで、はすぴーさんが(全然「某」じゃないぞ)「昭和のつっぱり君」をPatty姐さんの昔語りなんかも大いに参考にしてUPしたのです。

http://www.geocities.jp/hasu58/sepia/tuppari/tuppari.html

これ、面白い。(いつも話題が面白くてうなづくばかりの庵主です。)でもって、うなづきついでにBBSに懐かしく思い出したことを書き込んだとみねぇ。(おっ、ちょいと落語調)そいつぁ、こんな塩梅でしてね、

「そういやぁ、新宿西口ではガンをつけられて逃げ回るのは日常茶飯事でした。カバンは私でも熱湯かけて薄くしてたわぁ。」

とか、

「眉毛がほとんどなかったのと、カバンが薄かっただけですゥ。当時のパスポートの写真見ると、目も悪いしかなり怖い顔です。」

とある。

と、どうやら庵主はツッパリの怖いお姐さんだったんだといろんな人が夢を膨らませているのです。おー怖い。って自分で怖がってどーするどーする。(笑)
コレは皆さんの偶像です。ここで真相を発表致しましょう!!

眉毛極細: 当時流行であった。みんながそうだったノダ。庵主の姉の二階庵は思いっきり細くして、しまいには半分ぐらい再生しなくなった。庵主はそれを真似て極細のお手入れを怠らなかった。私の場合、再生は無事だが、細くするとご幼少のみぎりの水疱瘡の後で眉毛の途中が切れてしまう。

薄いカバン :学校のそろいのカバンはなぜかダサかった。庵主は二階庵のお下がりの皮のかっちょいい学生カバンを頂戴しダサいのは使っていなかった。それに熱湯をぶっかけて、長い針と黒い糸で目立たぬように縫って止めて型崩れを防止していた。(これだと殆ど何もはいらないので、スヌーピーの布袋を持っていた、最後の方はスヌーピーのだけになっていたような気もする)

新宿西口 : 庵主は別に新宿で降りる必要はなかったが、紀伊国屋書店に行くというモットモラシイ理由をつけて友人達とあの辺をうろうろし、ソフトクリームなんか(本当はいけないんです)食べたりすることがままあったのだ。そのたびに、本当にこわ〜いお姐さんたちがいて、ガンを飛ばされたりしたのだった。庵主は飛ばすんじゃなくて飛ばされて逃げ惑う方専門。これには、Patty姐さんがガンつけたのは私だったと自白謝罪している。(爆)

パスポートの写真 :最初のパスポート。高校三年生の制服を着てお下げ髪の可憐な乙女のはずが、眉毛が極細な上に近視で目つきが悪いときている。コレを見せるとかなりの率で人はのけぞる。よくこれで無事通関できたもんだ。(笑)

以上、噂の真相でした。

さて、次に参ります。

散財ボーイズの一人であるまっしいさんが「ソラリス」の原作をゲットして読んでいるらしい。思ったより複雑でなく面白いと久しぶりの彼の日記に書いてありました。映画の新バージョンは日本ではこれから公開だったのね。パリはとっくに上映してしまいました。でも見逃しちゃった。偶然にも昨年暮にタルコフスキーの「惑星ソラリス」のビデオを朝市で購入してて、これだって長年見る機会を逃していたのでした。タルコフスキーの映画では、原作にない話が冒頭に織り込まれていて、未来都市を車で走るシーンは、東京の高速道路で撮影されています。このビデオを見て原作がすごく読みたくなり、あの「ER」のDr.ROSSが主演の新しいバージョンが出ると知って本屋さんに行ったけど、フランス人には馴染みがあんまりないのかなぁ。見つからず。先日散財したFnacのネットで検索したら文庫はある様子。なぜか注文せず、日本で日本語の買おうかなと思ったまんますっかり忘れちゃってました。だから、今日こそは!とFnacのサイトで注文。直ぐ送ってくれるみたいで楽しみィ〜。でも、日本からも本は結構持ってきて、先日Fnacですでに散財したり、まただわ。いつ読むのよォ?(笑)

 実は今日はあわや散財の日でした。(ヨモノスケ〜お助けをォ)と、いうのは、夕べ、TVでこの秋にデイヴィッド・ボウイがフランスでツアーするという宣伝を見てしまい、おおおおっ、行かなきゃ〜って庵主は興奮したのでした。だって、去年彼の特集番組を見たり、改めてCDを買い、やっぱりスゴイんだもん、カッコイイんだもん。歌を聞いて心臓がバクバクしちゃったりもしましたよォ。 さて、Fnacはレコード屋でもあり、ご存知のようにプレイガイドでもありまして...。サイトの1ページ目にこれ見よがしに載っているのです。ど、ど、どーしよーかなぁ。ルンルンルン。お値段は51ユーロと68ユーロぐらい。¥7〜8000ってとこ。ストーンズは今回やめちゃったしなぁ。でも、まだ時間あるし今日はとにかくよしておこうかと、なんとかソラリスだけで止めたのでした。 デイヴィッド・ボウイは今、ミネラルウォーターVittelのコマーシャルに出てるのです。日本でやってる? 現在のボウイが家の中のあちこちで過去の自分を見かけるというもの。画面がどんどん変るので昔の映像からCGにしてるんだとは思うんだけど、ちょっと不明。ジギーだったり半分動物になってたり道化師のカッコだったり。前に特集番組を見たとき、時分の過去の経過に対して、「そういえばそんな人いたね。誰だったんだろうねエ」なんてケラケラ笑ってたけど、その感じがそのままCMになっているみたいで面白い。本当にさまざまなことを潜り抜けて達観しているというか、まだまだ終わらないというか。
 
これがツアーのポスター
      →
 

 

雷様はなぜトラの皮のパンツを穿いているのか?

2003.07.01

今朝、雷の音で目が覚めた庵主は、思わずオヘソを庇ってしまいました。(笑)昨日まで「あっじィ〜」を連発していましたが、予想通り涼しくなったぁ〜。これが、パリの気候なのです。今日は朝から雷雨に見舞われ、気温はいきなり15〜6度っぽい。肌寒〜い。前にもお話したように、こんな時はフランス人は決まって傘を持っていない人がほとんど。雨に濡れてカッコヨク(フフフ)歩くのです。私は傘を持ってたけどささずじまい。うちからメトロまではほんの数歩なのでわざわざさすのが面倒くさかったというのが本音。そして雨は長く続かないと言ったとおり、午後からは晴れ間もありました。だから結局傘はささずに終わり。今週はずっとこんなお天気みたい。気温もパリは20度あればいいほうらしい。朝晩はもっと涼しくなるので、オヘソ出して寝るとポンポンが冷えてしまい、調子が悪くなる人が絶対増えるはず。気をつけなくっちゃ。

せっかく用意した枝豆もスイカも焼きなすにしようと思った茄子も、そして冷奴になるべく鎮座していたお豆腐もなんとなく居心地悪そうに冷蔵庫に納まっています。昨日まで忙しく働いていた扇風機も呆けています。こんなに活躍したの久しぶりだったなぁなんて労ったりして。

今日はもうじき生活の糧の二足のわらじが一足になるので、はき捨てるほうのわらじのお掃除をしてました。古い書類から何から、とにかくホコリだらけ。掃除しながらもあちこち電話をかけたりする用件もあって、まづはあるフィレンツェの業者。イタリア語はしばらくぶりで、それも電話でだったのでちょっと緊張。だいたい向こうはフランス語できるかな?なんて思ったら、誰もできなかった。「?!%*@○▽%?....」「ちょちょちょっと待ってくださぁい。私イタリア語そんなに上手じゃないのよォ〜」「はいはい、じゃぁ、今、担当者と変わりますから」と、電話を代わった人はまたこりゃひっでェイタリア訛りの英語。これだったらイタリア語で頑張ればよかったぁなんて思ってしまった。同じ用件でフランスの業者にも電話、次はほかの用事でイギリス人と電話。もう頭が変になってきて、そのまた次に日本人から電話があった時には一瞬言語障害になった庵主でした。それで、うちに帰ってきてレスリーの歌聞きながこうやって日本語で日記を書いたりして、おかしくなるわ。ホコリまみれになりながらも、ちょっとでもイタリア語しゃべって楽しかった。

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昨日入手したペン先、さっきお試ししました。イギリス書体を試してみたけど、やっぱりこれは普通に書く時のペン先みたいです。ちょっと書き比べてみました。左側の左記が曲がっているのがイギリス書体ようのペン先。下のほうの字はラインに強弱が出てるのですが、昨日のペン先だとそれが出にくい感じです(上のほう)。右側のペン先と小さい箱のが昨日骨董市で買ったもの。文章はPluie du matin,en juillet est bonne au vin.と書いてあります。7月の朝の雨はワインに良い、つまり、夏場の朝の雨(適度に降って止むので)はワイン用のぶどうを美味しくするということ。でも、夏場の言い伝えには7月の好天は籠や納屋を満タンにするともいいます。要は適度なお湿りと日照りが豊作には欠かせないということでしょう。

 


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