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2003年05月の鵞毛庵日記

いよいよ帰国迫る!!  /  ゼネスト

2003.05.13

なんか予定していたことが全然すすまなぁい。困った困った。
昨日(日曜のこと)はあせりつつも、例のレスリーの歌を聞きながら、ちょっと広東語の歌詞も簡単なのは覚えたりしてっていうことは、歌詞カードに見入っていた訳で、その間は切羽詰った用事を全くこなしていないということ...。途中、中国語辞典を引っ張り出して意味を確認したり...こらっ!!そんなヒマあったら、さっさと出発前の用事をせんかいっ!!

一昨日の土曜日も実は似たようなものでした。とほほ。今回の個展の額装をお願いした額縁屋さん用にRAIライのCDを調達。RAIはアラビアの音楽でフランスは移民が多いからライのポップ歌手もすごく多くて人気があります。日本では馴染みが無いと思うけど結構イケますよ。まづ、RAIの歌手にはヘタな人がいない。アラビアの節回しは浪花節的や演歌風なところがあって、声質がいきなり三波春雄風だったり細川孝風だったりして、聞いてみると意外に馴染めるものなのですよ。土曜はアラビア語漬け。ったく、そんなことしてばっかりでぇ。

で、今になって時間がないよォ〜とアセアセアセ。自業自得じゃ、しっかりせい!!

という具合でして、またしてもこんな風に日記を書いたりして、ダメ庵主。

ああ。明日の今頃は飛行場に向かっておりまする。機内で映画なにやるかなぁ〜。なんてことばかり考えて、空いてるらしいからきっと横になれるだろうとか期待もしてて、さてさて、どーなることやら。

日記はこの後しばらくお休みです。東京でPC購入して無事ネットにつなぐことができれば、東京より日記を発信します。それはいつのことだろうか...。


キムチィを食べて酒飲んで酔っ払ったり、広東語やアラビア語の歌に酔いしれている(何か酔ってばっかり)庵主の実像をご覧になりたい方は、是非お出かけください。お待ちしておりまぁす!!


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もうすぐ飛行場に向けて出発しまぁす。
その前に最後の最後まで苦労話。

以前にちょっと触れた年金法改案で、45年間就労しないと満期にならないというのに怒った労働組合が、今日全国でゼネスト!! 仕事先から飛行場に向かうことにしていたので、朝、家を荷物を持って出発。アパートの管理人に来月のお家賃を先払いして、「今日は出かける日じゃないのにィ」「みんな一応出かけるけどメトロないから戻ってきてるわよ」と、言ってるそばから、「ほら、あの人たちも」という始末。でも仕方ない。時間はま、たっぷりあるし。しかし、メトロの入り口はどこもシャーッターが閉まっている。うっへー。こりゃダメだ。バス停は人が溢れているけど、「今日はサービスありません。」と掲示が出ている。どーすんべぇ。 肩から大き目のバッグ。そしてキャビンケースっていうのかな?機内持ち込みも場合によっては可能な車の付いた旅行カバン。ハンドバッグ。しばらくは下り坂だからとセーヌ河方面に向かって歩き出しました。天気も気持ちよくていい感じ。...。
思ったより人も車も少ない。アタリマエダノクラッカーよ。(かなり年季の入ったギャグ:笑)バスが走ってないんだもの。道は空いてます。ひたすら歩く。  ガラガラひっぱって、ひたすら...。  そうやって歩くこと1時間半。ノートルダムにセーヌを眺めながら...結構きつくなってきたぁ。途中、ベンチで一休み。ふゥ〜。いい風が吹いてきて♪風再起時〜♪なぁんてレスリーの歌が出てきました。 これならまだ大丈夫だッ!!
再びセーヌに沿ってルーヴル方面へ。ここがちょっと長く感じてきてヤバイ。足も腰も痛い。腕も手も疲れてきた〜。機内で横になることばっかり想像し始めて、なんとかルーヴルをぬけて目的地へ。ヤッター!!!ウチを出てから約2時間ちょい。いやぁ〜、結構なお日和で。荷物なければ最高のお散歩でした。もう、足腰痛くってガタガタ。これから知人が車でシャルル・ド・ゴール空港まで送ってくれます。

珍道中の始まりはじまりィ〜。ってな具合ですかねぇ。
自分で自分にBON VOYAGE ボン・ヴォワイヤージュ!!

 

最愛張国栄

2003.05.09

買ったぞォ〜〜!ついに昨日、レスリー・チャンのCDを購入しました。レスリー・チャンは香港の人気歌手兼映画スター。自殺しちゃったのです。

昨日、朝目が覚めてからすぐに友人のリヤンに電話したら、「通話中です。終わり次第繋がるようにしますので5番を押して電話をお切りください」との電話局のテープの声。日本にもこのシステムあるのかな? それで5番を押して電話を切ったら、すぐ電話が。彼女だった。私はてっきり自分の操作の結果繋がったのだと思ってたのだけど、電話を切ったらまたかかってきて、なんと、私たちは全く同時に互いに電話を掛け合っておりました。彼女も朝イチで私に電話をしようと思ったンだと。テレパシー。

彼女とお昼を一緒にして、その後、果物の王様といわれるドリアンを買って食べようということに。(私はパリの中華街に住んでます)ドリアンはとってもおいしいけど、クサイ。でもすごくおいちィ。今のところ喜んで食べるのは私の周りには彼女だけ。最近は小分けにして売ってるので食べる分だけ買えるようになり、レーゾーコが開かずの間になったり、皮をどこに捨てようかと悩むこともなくなりました。皮だって匂うんだもの。本場のタイやシンガポールではホテルに持って入ってはいけないとされています。隠しようがないもんな、あの匂いじゃ。(笑)

さて、タイ料理で満腹。リヤンはもち米をバクバク食べて元気いっぱい。腹ごなしに歩かなきゃせっかくのドリアンが入らないと、お天気もすごく良かったので少し散歩することに。そこでここぞとばかりに、レスリー・チャンのCDを買おうと提案。一人じゃなんとなく中国のレコード屋さんに入りづらかったのですゥ。←いきなり小心者。リヤンは中国人、だから百万の大群が押し寄せてもってな具合で一気に強気になった私でした。
彼女も私同様レスリーの歌は意識して聴いたことがないというので、興味津々。実はレスリーが亡くなった直後にCD探したのですが、なかったのです。売り切れだったのかな?中国語の新聞には彼の自殺の訃報が大見出しだったのだけど、他は何にも目立たず。でも、昨日はいっぱいありました!!「永遠的哥哥 最愛張国栄」のポスター。DVDとCD。追悼愛蔵版ってやつです。12ユーロ90。安い。さらにお店の人が12ユーロでいいと端数は受け取らなかった。おばさんいい人って、こっちがおばさんで、お店の人は私より若いか。おねえさんです。(笑)

さぁ、ドリアン食べて、レスリーを聞こう!

良く見ると漢字が簡略字。あれ?香港でも台湾製でもない?広東製でした。リヤンは海賊版じゃないかと疑ってましたが、大丈夫そうです。日本の歌のカバーも何曲も入っていて全部で16曲。しかし、全部広東語バージョンで北京語のリヤンも私もちんぷんかんぷん。ドリアン食べながら歌詞カードの中国語を必死で目で追っておりました。

レスリーの歌の声って、実はあんまり魅力的じゃないなとちょっとガッカリ。俳優の彼の方がずっといいや。でも、役柄が人生や恋に悩めるっていうのが多かった。(HAPPY TOGETHERなんて思い出しては胸が痛くなる)さらに彼の心の苦痛がそのままみたいな歌がいっぱいで、最後の曲なんて別れ話の歌で、心も感触も大混乱なんていう歌詞。それで飛び降りちゃったんだわぁとむなしい思いに。しかし、美しいイメージを残して逝って、彼にとっても、彼を好きな人達にとっても良かったんじゃないかとも思います。合掌。

 

終戦記念日

2003.05.08

いつもこの日になるとつい何の日だかごっちゃになるのですが。

第二次世界大戦の終戦記念日です。太平洋戦争はね8月15日。
そう、こっちの方が早く終わってるのですよ。44年の6月6日が例のノルマンディー上陸作戦で直にドイツ軍に占領されていた町がどんどん解放されて、「パリは燃えているか」でパリも解放されて...翌45年5月8日が終戦。

しかしですね、この国にはもうひとつ終戦記念日が祭日で、それは、ぬぁんと、第一次世界大戦。1914-1918年でっせ!!
それが、いまだに参戦兵が生き残っておるのですよ。だって、あの頃は殆ど子供みたいな年で兵隊に行ってた人もいるので、当時15歳にもならないで今日まで元気だったら、生きてても可笑しくないわけで。といってもスゴイ。

ま、とにかく今日は(パリではまだ日が変ってないので明日ですが)祭日でパソ休日です。

今日はこれから久しぶりに我カリグラフィーの基であるSCRIPSITに行き日本に持って帰る道具類を少々仕入れてきます。さっきは手土産代わりにパリの虎屋で和風マカロン買って来ました。これ、パリでしか買えないの。小倉・抹茶・黒ゴマ・白ゴマにきなこの5種類です。六本木ヒルズのとらやでも買えないんですか?って聞いたら、あそこは違うメニューですだってぇ。(六本木ヒルズは帰ったら行くんだ。)

で、予定では夜はお寿司を食べに行こう!!ということに。なにしろ、ヴェロニックもヴァンサンもお寿司がえらく気に入ってて、でも、私とじゃないと食べに行けないのです。勇気がいるらしい。

 

またまたSARS

2003.05.07

またしてもフランス人に発病者が2名。二人ともクリスタル・ダルクの仕事の出張で(工場がある)南京の方に2、3ヶ月滞在した人たち。総勢19人出張したそうですが、そのうちの2人が発病だとか。韓国のソウルから大韓でパリに戻って来たという。たまたまフランス北部の人たちだったので発病第一号のお医者さんが入院したのと同じ病院に運ばれて、ひとりはほぼSARS、もう一人は疑いがあって隔離状態。

このソウル発パリ行の大韓航空の便は、普段なら日本人観光客が滅茶苦茶乗っている便。くわばらくわばら。でも、このところ戦争やSARSのせいで海外旅行者などが激減しているから少ないとは思いますが、そうは言っても観光客が全くいないわけではなく、北京からどっと帰ってくる日本人やらとあわせて、日本でも感染者が出てもちっともおかしくないと思いますね。もし、私が帰国してる時に日本で感染例が出ると、パリにしばらく戻れなくなっちゃうかも。うっかり咳したら通報されて隔離されちゃうだろうしナ。これで、フランスじゃ、韓国人も病原菌扱いになってしまっただろうし。ますます、東洋人は肩身が狭いですゥ。

こういった隔離状態をフランスではQUARANTAINEキャランテンヌ、英語だったらQUARANTINキャランティンといいますが、これはもともと14世紀にイタリアでペスト患者が乗っている船を40日間隔離したことからくるもの。(QUARANTAクワランタはイタリア語で40のこと)
こう毎日のようにキャランテンヌ、キャランテンヌと耳にすると、時代を逆行してゆくような気がしてならないわぁ...。

 

気分転換

2003.05.06

 展覧会だの帰国だのと準備に振り回されて、訳の判らない毎日を過ごしてますが、このあいだの土曜日に画家の友人と「能装束展」を見に行きました。MONA BISMARK財団というところでやっていて拝観料はなんとタダ。うれちィ〜。エッフェル塔の向かい辺りの高級地区16区の元お屋敷が財団の建物になっています。
なんでも江戸時代の色調を復元して絹織物の研究をしてる京都の能装束屋さんの展示で、初日には絹の製造過程や色調再現についてなどのレクチャーがあったそうな。もともとはスイスで昨年秋に催された展覧会だったようです。

実際に現在舞台で使用している装束などが何点か展示されていて、和風のデザインに色調やその組合せ方が西洋では考えられないものや、動植物の様式ももともとが江戸期のもとは思えぬものが沢山。目がちょっと洗われる感じがしました。

絹糸の染色に使われる材料も展示されていて、中には西洋の中世の装飾技法アンリュミニュールにも使われたものと同じものもありちょっと勉強にもなりました。

 お蚕さんといえば、小学生の時、繭玉にして生糸をとるという理科の課程に沿って教室で蚕を飼い、私は飼育係のひとり。蚕は触るとマシュマロみたいで、絹の肌触りなんです。かわいいのよ。(気持ち悪くなんかないですよ。毛虫と違って臭い匂い出さないもの...笑)桑が庭にあるというお友達がせっせと葉っぱを持ってきてくれたりして、無事飼育に成功。そして繭玉をひとつ家に持って帰っったのですが...。学校に行っている間に孵化して飛んでいってしまった...。別の一個は学校で熱湯をかけて糸を取ってみたのですが、結構難しかったような気がします。小学校3年か4年生の時の話。


 さて、その土曜日の話に戻りますが、夕食が朝鮮料理。私は話に聞いていたばかりの気前のいい北朝鮮出身のオヤジがやっているというお店へイザ!! 味付けは意外にあっさりしてて、辛味も適当で家庭的。鶏のから揚げ、焼肉、豆腐チゲにワイン。付け合せのお芋の甘辛煮とキムチをお替り。そこでオヤジに厳しく(笑)キムチの発音を直されました。キムチィと最後にアクセントを置くそうな。それと同時にワインがもう一本。??何にも頼んでないよォ〜。これだな?しばらくすると、ツマミだといってスライスチーズも。キャハハハハ。もう「飲みねぇ飲みねぇ、日本人だってねぇ、チーズ食いねぇ、どんどん飲みねぇ」という具合。全部飲みきれないなぁ〜といいつつ、ちょっと休憩でコーヒー注文。直に友人は眠くなってダウン。オヤジすかざず、「どうした?飲みねぇ。このワインもコーヒーも僕のおごりよ。飲みねぇ飲みねぇ」「いやぁ〜、おじさん、北の出身なんだってねぇ。」「そうよ。6歳の時から余所に住んでるけど。外国にいりゃぁ、僕達、皆、同胞よ。さ、飲みねぇ、遠慮するこたぁないさ。朝鮮人も日本人もおんなじよ、さ、飲みねぇ」って、「おじさん、なんか胸に染みるわぁ。」←すっかり飲んだくれおばちゃんになっている庵主。私たちが車かと一瞬気にしたオヤジでしたが、メトロだし遠くないと判ると「じゃ、大丈夫だわさ。終電までニャ時間はたっぷりある」って。オイオイオイ。で、お勘定してメトロに乗って...翌朝ちゃんと我が家で無事目覚めましたけど...。(笑)

って、すっごい気分転換。

 

今月の一枚

2003.05.02

個展の案内とともに今月の一枚をUP!!個展の案内状に使った作品です。

個展が近づくということは、庵主の帰国も直に迫ってきているのら〜。あせあせ。

講習会も帰国中予定していて、只今受講生募集中!
講習の予定作品をここにUPしようと試みましたが、失敗に終わりました。あしからず。メール下さればお送りします。

 

メーデー

2003.05.01

フランスは今日は祭日につき、日記もお休みにて候。

おまけで〜す。

 


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