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2003年04月の鵞毛庵日記

すずらん MUGUET(ミュゲ)の話

2003.04.29

今日ぐらいからチラホラと街頭ですずらんを売り始めました。いつの頃からかの習慣で5月1日には好きな人や親しい人にすずらんを贈ります。何年か前のOVNIという在仏日本人向け機関紙にその話しが載ってたのだけど、忘れちゃいました。たしかもともとはかなり古い習慣から来ていたように思います。

と、いつも確か聞いたけど判りませんはダメですよねェ。だから
調べました!!そして判明仕り候。

なんと、すずらんはアジア、それも日本が原産。ご存知でしたか? 
それがフランスに渡来してこの地に適応され一般化したのは中世の頃だったとか。そういえば中世のアンリュミニュールという古文書の装飾にはすでにすずらんが登場してます。
すずらんは長い間にわたって再生や復活と春の象徴とされ、従って自然のかたちで幸福や幸運のシンボルとなり、1561年5月1日に、時の王様であったシャルル9世がこの日に幸運を願ってすずらんを贈るという習慣を確立したそうな。その後、1907年、さらには1936年以降、5月1日のメーデーに合わせてそのシンボルにも。この「5月1日」は、1889年にはメーデーといわれる労働者の日としてパリで開催された国際会議で制定されており、これは1886年5月1日の一日8時間労働を訴えたシカゴの暴動で命を落とした労働者の追悼の意を込めて定められたそうです。

パリでは1890年の労働者のデモの際に、すずらんをシンボルのひとつとして使ったことから、メーデーにも欠かせない花となり、
今のように街頭ですずらんを売るようになったのは1936年頃からで、この時期にちなんで♪「すずらんの季節が帰ってきた」♪という歌も作られたとか。この歌は聞いたことあると思います。

さて、この時期になるとすずらんの出荷に関することは大事なニュースのひとつ。今朝は盛んにその話で、今年は急に暑くなった後に寒さが戻ったため育ちが芳しくなく、出荷量は通常の20%減。当然それは価格にも影響します。

さあて、今年はいくらかなぁ・・・。

 

パリ地下鉄事情

2003.04.28

「設備不良」と「乗客に病人」  ???なにコレ?

これは、パリのメトロ(地下鉄)の代名詞ともいえる、ダイヤの乱れの主要な原因です。

パリのメトロはRATPという公団の経営ですが、各路線ごとに労働組合が別だとかで、ラインによって始終「設備不良」を起こしたり「乗客に病人」が出ています。(笑)私が一番利用している7番線もご多分にもれず。さらに病人が出る駅がなぜか決まっている。(笑) 別の線では「乗務員が暴行を受ける」というのが頻繁なのもあります。これじゃ、ピーターとおおかみよろしく、本当にそうでも誰も信用しないですよねェ。

今朝もなんか放送してたけど、電車の音やらベルの音でアナウンスがかき消されちゃうし、どうせ内容は何時ものアレと思うからなんの役にも立たない。

このほか観光地あたりでは、「スリ発生」というのがありますが、それだって、「現在この駅にスリがいるとの情報入手。みなさん、懐中物に気をつけてください」って放送があっても、そのホームに人が2、3人しかいなくって...。そのうちの一人は当然ワタクシ。えええ?こん中の誰がぁ?私じゃないわよ〜!! という心の叫び...。

そして、昨日の出来事。息せき切ってメトロに乗り込み、ちょっと咳をコンコンとしたら....。うひぇ〜。視線感じるゥ。何人もの目が私を見ているゥ。ぞぞぞぞッ。SARSじゃないってばぁ。息がちょっと切れただけだってばぁ〜。サぁ〜っと肩身の狭ーい雰囲気のどん底に突き落とされた私。その話を日本人の友人にしたら、彼女も同じような体験を既にしており、周囲の人がサッとひいたというのです。いや〜。驚いた。

しかし、パリのメトロは便利です。(よいしょッ)

 

定年

2003.04.26

おとといから定年時と老齢年金の改革でフランスは賑わっております。各労働組合は抗議のストをすると息巻いてるし。

いままでは40年働くと年金が満期で100パーセント出るという事だったんだけど、今度から45年働かないとダメだという。特に公務員はいろいろな恩恵を被りすぎていたので、みな一律に長く勤労しましょうって。どこも少子化で長生きの時代。働き始めるのも遅くなってるし長生きだから60歳なんてまだヒヨっ子で、あと5年ぐらいいいじゃん!ということです。そうすると、少子化で危ぶまれている将来の資金不足もちょっとは補うということらしい。しかし、45年間働くって、タイヘン。失業率が高くて就職難のこの国で、いったいどうやって45年間も働けるのだ!!

そして、その大きなストライキを5/13日に予定してるというのですが。もしデモだけじゃなくて交通機関もストするようだと、私どーしよー?その日、東京への出発日なんです。

と、こっちの方が気になって仕方ない庵主でした。

みなさま、BON WEEK-END!! 

わりゃ、パソ休日じゃ〜。

 

ピエス・モンテ

2003.04.25

数日前にBBSにあったフランスのウェディングケーキ。ちょっと調べたけど、肝心などうして?が未だ判明せず。でもあんまりほったらかしとくと、みんな忘れちゃうし、絶対カキコしたkingyoさん自身が「えッ?なにそれ?」状態になってしまうかもしれないと不安にかられたので(笑)、中途ではありますが発表いたしま〜す。←ちと、大げさぁ。


PIECES MONTEESと書くのだけど、小さいシューにクリーム(カスタードっぽいの)を詰めて、飴がけして積み重ねゆきます。
http://bpmeignan.free.fr/cones.htm
↑ここ見てくださぁい。クラッシクなのは円錐型。その他は風車型だ、白鳥だ、なんだかんだと多種多様。

これは結婚式だけじゃなくて、赤ちゃん誕生とか、特に多いのは子供の洗礼やら初聖体といったカトリックのセレモニーの時のパーティーのケーキでもあります。フランスの古い伝統だそうですが、その、いつ頃から?どうして?というのが不明。ねェ〜。

ピエス・モンテというのは、ピエスが英語でいうpieceで、モンテは据え付けられたとか、セットされたとかいう意味。従ってデコレーションケーキのこと。別名クロッカンブッシュとも。これは「お口でポリポリ」みたいな意味合いです。飴がけだから歯にくっついてタぁ〜イヘンなんだけど、口に入れた際の飴のポリッというのと、シューの皮の半分柔らかくなってきたのと、中身のクリームとの三位一体が、なかなかイケマス。

近頃おめでたよりもお悔やみの方が多いので、もう何年も食べてないなぁ...。

 

PCのない生活

2003.04.24

私は現在自宅にPCがない状態なので、PCのないパソ休日というのがあるのですが、はっきりいって限界に達してきました。日本との連絡はもう殆どコレ。先日の復活祭の四連休では手足をもがれたようでした。特に今、個展の準備その他で日本とのやり取りが多く、昨日だって一日中。そんな中、今日は(本当は明日なんだぁ。時差です、時差)私はパソ休日となってます。もう...機械に振り回されている...。

ある日、気づいたら電話が切れていたことがありました。決して通話料不払いとかではなく、回線の事情でした。その時も、気づいた時点から無人島に取り残されたような気が...。携帯なんてまだなかった時だし、かといって、何度電話してもいないけど尋ねてみようと思われるほどでもなかった中途半端な状態。つい受話器をとってはうんともすんとも言わないのにガックリ。翌日には回復しましたが、経った数時間でこれだからねェ。

電気もそうです。前に住んでいたアパートは全部電気じかけ。暖房も調理台もお湯もそしてトイレも。テレビにラジオになにもかも。ある晩、お夕飯を食べていたらいきなり電気が消えて、あたりそこいら中、真っ黒。後でわかったことですが、その界隈の発電システムが古くてイカレテしまったとか。だから隣近所も未知の向こう側も街頭もぜ〜んぶパぁ。ご飯作ってる途中じゃなかったのがまだしも救いでしたが、突然で懐中電灯をさがしあてるのだって真っ暗闇の中あざだらけ。ろうそく出してその灯りでさめかかったご飯を終え、お茶は飲めない。もう、何もすることできないので、じ〜ッと暗い中に坐ってました。電力会社に電話したってみんながかけてるからいつもビジー。訳の判らないまま数時間。途方にくれて疲れた頃に、パッ!!。Ah〜!!という歓声があちこちから聞こえてきました。

そしてパソコン。あああ〜〜。
PCのないパソ休日に喜ぶ反面、焦りを感じている私...
ちょっと、そこのあなたも、そんな顔して、やっぱりそーですか?ねっ。そーでしょ?フフフ。

 

幕末の志士

2003.04.23

先日友人から日本のビデオを借りて観たのが二巻づつの二本立てで「榎本武揚」と「勝海舟」。随分前のTVドラマなので知ってる俳優さんが殆どで安心して観ました。(笑)だって、最近の役者さんは時代劇めちゃくちゃヘタなんだもん。

最近特に思うのですが、幕末や維新ものを読んだり観たりするたびに非常に感心してます。特に幕末に外国に留学した人たち。私なんかと心意気がなんて天秤にかけるのもおこがましい。スゴイ。国を背負い、命がけで、短期間で精一杯学んで吸収して。自分はのほほんとホント何をやっていたのかと、ため息出っ放しです。幕末維新の騒ぎで命を残したこういう人たちは、もったいないとか、近代化した日本の姿を見せたかったとか思うけれど、それはそれで各人運命であって、世の中の流れにたいして例えその人たちが存命してもそんなに歴史に影響はあたえなかったのではと思いますが、生きながらえた人たちは、現存するいろんな学校や病院の母体を作った人たちであり、政治経済面でも近代化に大きな影響を与えた人たちであり、やはりそういう使命を持って生まれた人たちなのでしょうねェ。
このドラマの中、坂本竜馬が斬られるシーンで「自分を斬ったからって、時代の流れは止まらない」というセリフがありましたが、本当にいまわの際に彼がそう思ってたような気がしました。

ここ数年、こんな風に感じることが多いのは、自分が齢を重ねた(フフフ)せいもあるかと思いますが、昨今のワーホリとかいって日本語もろくにしゃべれないような日本の若者をパリでも目にするようになると、いやでもこの気楽さには参ります。私も最初に来た頃はこんな風に周りの大人に最近の若者は...式に思われてたんだろうなぁ?(つづく)

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私がパリに来た当時は、お安くて時間もかからないというアエロフロートのモスクワ経由。飛行時間は17時間ぐらい。そうじゃないとう〜んと高いか南回り36時間なんてのもあった。シベリア鉄道という酔狂な人もその前は結構いました。アエロじゃ映画とか何にもありません。ある人曰く、「あそこのステュワーデスは熊のような手で鼠が食べるようなものを出す」とまで言われたほど。救命具の説明されたって、「あんたたちはどうやっても助かるよッ。」という気分になりました。(笑) そしてあの頃は日本まで手紙出すと10日から2週間かかり、一件のやりとりにひと月近く費やしちゃう。国際電話は交換通して、FAXなんてビジネスだけの世界。よっぽどのことがないと電話なんて。ananの別冊パリ特集というのをバイブルのように片手に持ち、羽田を飛び立った時の気分は水杯も同然。それが今は日本を出る前から何でも手に取るように情報が入って、日本にいようが何処にいようが同じように生活できるんだから、手前が年をとるのは当たり前というものですな。

幕末の志士の意気込みにはどんなに逆立ちしたっておっつかないわ。

 

イースターが終わって

2003.04.22

四連休が済みました。

お天気は暑かったり寒かったり。昨日と今日で8度以上温度が違うというのはシンドイです。

この復活祭の間に、高校生の時にフランス語でとてもお世話になったシスターが亡くなりました。今度帰国した際には数年ぶりに会いに行こうと思っていたのに...。グスッ。お年寄とは「次回」は確約できないのをまたしても痛感しました。

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SARSに関して、数日前にまた小事件発生。何人かは不明だけど日本から戻った人がマスクをしてTGV(新幹線)に乗っていたそうな。それで恐らく回りがパニックになったのでしょう。電車が一時間ぐらい止まったそうです。その人、引きづり降ろされちゃったのかなぁ。マスクしてるなんて、多分、日本人じゃないかと思うんですが...。


 先週お話したイースター用のカードUPします。姪っ子がYAHOOとかにはイースター用のeカードがないと言ってきました。そうだわなぁ。...花まつりもないじゃない?ね。(笑)

 

聖金曜日

2003.04.18

今日はキリストの復活祭の前の聖金曜日でーす。
まじめな人は今日は夜まで何も口にしないの。食べるんだったらお粥みたいなのを食べたりする人もいます。この頃はそんな人めったにいないと思います。


そして、本当は祭日ではないのですが(なぜかフランスだけ)バンクホリデーになったので今日から四連休というわけで、私もまたまた「パソ休日」となります。

本当は今の時間、パリではまだ木曜の夜でェす。
これから今夜はある友達と久しぶりに会って、お寿司屋さんにいってきまーす。年が開けてからお悔やみ続きの彼女は、先週は精進したいと映画の約束をキャンセルだったのですが、今日はいきなりナマグサものを食べに行くことに。でも心配の種が尽きないのです。お母さんが北京に住んでて、ほら、例の肺炎。なんか治まりかけそうな気配だったのが、またちょっと違う展開になってきたし、実は被害がもっとすごかったとか。大丈夫なのかなぁ。

この頃、風邪気味だったりうっかり咳をしたりすると、私たち東洋人はすぐ隔離されちゃうと、冗談を言ってます。冗談で済んでるうちはいいんだけど、先週、ちょっとした事件がありました。パリ市内の10区の警察がSARSの疑いで隔離されて消毒されるとい事態が発生。でも、一晩明けて、なんでもなかったことが判明。というのは、あるアジア人の10代の男の子が寝る所がなかったので、警察に行って自分はSARSだとか言ったとか。ブタ箱でもなんでもいいから、理由を作ってどこか屋根のあるところで寝たかったらしいのですが。そうしたらもう大変な騒ぎになって特別消毒班は出動するは、本人及びその子にそこで接触したと思われる人たちは一時隔離されるは、という珍事でした。

それでは、皆様、しばしオヤスミします。また来週に。好きなことあれこれ書き込んでおいて下さいねェ。

 

レプリカで美は伝わるか?

2003.04.17

 昨4月16日付けの朝日新聞衛星版の文化総合面に載っていた記事。読まれた方もあるかと思います。「応挙寺と美の運命」というテーマで美術館で作品を見るスタイル以前に生まれた「美」への正しい鑑賞のあり方が問われたそうです。この応挙寺は円山応挙とその一門が襖絵を描いたことで有名だとのこと。最近の日本のお寺などにある国宝級の襖絵などは保存上の問題などからレプリカに置きかえられることが多く、私はそういった複製に携わっている人を何人か知っていて、松山の瑞巌寺の復元完成の際に見学させてもらう機会に恵まれました。何年もかけて複製してゆくのはただのコピーとは訳の違う緻密で膨大な作業!!
 
 さて、このシンポジウムではある専門家がレプリカの空間では真正性がない、空間の歴史的価値の保存が重要だと語り、あるお寺の発言としては、従来は作品の安全のために遠くからしか鑑賞できなかったのが、レプリカにして間近で絵の訴えを感じ取れるという効用を説き、また、鑑賞者の感覚が時代によって変化していることなど意見はいろいろだったようです。

 私個人としては、レプリカになると本来の姿に近い形で鑑賞できるのと、もう古ゥくなって何がなんだか判らない状態の絵がはっきりするのが利点じゃないかな。
そういう作業に携わる人がいるということは、それだけでも失われつつある大切な技術の伝承になっているのだし、充分「美」は伝わると思います。真正性がどうのと目くじらたてることはないと思うなぁ。ただ古くなった状態に目が慣れてしまうと、本来の姿を受入れられないというのもよくあること。鳥居なんかボロイから厳かな感じがして、直してきれいになってしまうと、ご利益ないような気がしません?
 
 鑑賞者の感覚が時代によって変化しているというのは、確かにそうですね。だから物には流行り廃りがあるのだし。この応挙寺の試みは近代的な感覚に慣れてしまった我々の目を疑い、美的体験の可能性を広げるきっかけを作ってくれる云々だそうな。でも...いままで遠くからで、汚くなっちゃって見難かったのを、複製で近くで綺麗に見られるって単純に考えればいいのになぁ...と片付けたくなるのは私だけ?

 ヨーロッパの美術館は大事なものはきちんと別に保管されてて、展示はレプリカというのが多い(らしい)です。ただ公にしてないけど。日本と違ってこちらの美術館では触れられる程にポンっと展示してありますから、事故があってもおかしくないけどそういうの聞きませんね。つまり壊しちゃっても大丈夫ってことなんだろうか? 題は忘れたけれど、それをコミカルに描いたフランスの娯楽映画が以前にありました。「どうせ、みんなレプリカだから壊れちゃっても心配要らないから」といういセリフがあったはず...
 

 

今日は25度だってェ〜

2003.04.16

このヘンな気候、なんとかなりません?ブツブツ。

 今日なんか朝から空も真っ青、お日様ギラギラ。25度というのは単に予報だから百葉箱の温度です。てえことは、日が当たってまぶしい所は、実際にはもっと暑いということ。そういえば百葉箱係というのを小学生のクラブ活動でやったことがありました。毎日決めた時間に温度を調べて表にするのです。土の温度とかも図ったような気がする。ああ、かなり昔の話だわぁ。

 その子供の頃って、夏休みでも30度越えるなんて1日か2日ぐらいしかなかったと思うのですが、ここ何年か30度なんて当たり前ですよね。ヨーロッパは日本に比べればそれ程でもありませんし湿気も少ないから、同じ25度とか30度といっても随分らくです。それに石の頑丈な建物はひんやり涼しいのです。でも、やっぱり気温上がってるんだわ。以前は扇風機すら売っていなかったのに、この頃売ってますもの。

 15年ぐらい前、急に暑くなっていよいよ扇風機欲しい!!と思ったことがあったのですが、パリ中探してももう手遅れ。やっと見つかったのが中華街のスーパー。でも、羽のとこがちょっと壊れてるというので諦めた経験があります。(壊れてても売るというところが華僑の商魂タクマシイところ)買わずに正解。だって、2日後ぐらいには涼しくなって秋の気配となりました。

 しかし。その後年々暑い日が増えてゆき、パキスタン人がやっている金物屋さんでついに首振るだけでもマシみたいな中国製の扇風機を買いました。(つまりフランスの普通のところには売っていなかったわけ)あれから10年近くなるけど壊れないなぁ。

 

 

JOYEUSES PAQUES

2003.04.15

今朝のできごとをまづ。地下鉄で斜め前に坐っていた若い女性が、必死になってお化粧していました。こんなに何度も塗って、どこが違うんだろーか?というぐらいファンデーション塗りたくって、乗っている間ずっと鏡持って手を動かしてました。そして自分が降りる駅になったら、おもむろにコートを着て飛び出して...。その姿に視線を送って、周囲の人たちはなにか安堵した風でした。でも、どうやら私はあの化粧品の匂いか粉が鼻を刺激したらしくムズムズ。ったくゥ。迷惑千万だわ。いまでもムズムズ。

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見出しはジョワイユーズ・パックと読みます。Happy Easterのこと。そう、今度の日曜がキリストの復活祭です。復活祭は年によって移動するので今年は遅い方。夕べ、このPAQUES用のお祝いのカードをお世話になったシスター方に出そうと思い何枚か書きました。平筆で卵型に桜の花の輪を描いて、上をリボンで結んで、中にJOYEUSES PAQUESとイギリス書体というので書き込みました。(写真はできれば近々日記にUPします。)
が...。片付けようかなぁとひと段落した時に、インクをひっくり返しちゃいました。←おばか。 従って、一枚はパぁに。ブルーのインクで指真っ青。くまちゃんの爪ブラシで一生懸命洗ったけど今でも指先の爪のあたりに残ってるの。もうドン臭いことしました。今晩も書くぞー!!

 

お花見だぁ!!

2003.04.14


昨日は予定通りお花見に。わぁ〜い!!今日は写真載せちゃうぞ〜。うまく載るかなぁ。

パリの南をちょっと出たところにソー公園というのがあるのですが、そこは日本から持ってきて植えられた桜の一角があり、パリ在住の日本人のお花見スポット。そしてそのすぐ近くにこのHPをデザインして下さったDOG'S BOXさんが住んでいます。お友達など合わせて総勢7名でイザっ、花見じゃ〜!!。

幸いお天気にも恵まれて、日頃お行いがいいんですよねェ。ふふふ。先週まで朝晩零度以下なんてめずらしくない日々でしたが、そのおかげで咲き揃ったお花が氷結状態になり、散らずにそのまま満開。本当に昨日はお花見に絶好のお日和でした。

途中からアンパンマンのシートを持った親子連れ以外に、思いのほか日本人が少なくて、飲めや歌えじゃなくて比較的静かでした。(笑) どこかの貧乏花見とは打って変わって、メニューは豪華絢爛。おいなりさんだ、おむすびだ、南蛮漬けだ、ポテトサラダにたまご焼き、なんだかんだと盛りだくさん。そして、何本かのワイン。←実はコレが本日の主役の花より団子(爆)

本当に愉しい一日でした。

 

お天気はいいのだけれど...

2003.04.12

またもや気象情報です。
寒い寒い。木曜は日中の最高気温が6度。どおりで寒いはず。
でも日曜は気温が20度以上になるという。ホンマカイナ。
でも、これはありがたーい。だって、お花見予定してるんです。だけど、今年は花が満開になるかならないかまではすごく暖かく、急に気温が激減したのでそのまま凍結しちゃった感じで、風が吹いても殆ど散らないのです。昨日も八重桜見てたんだけど、色が段々薄汚れてきて、しっかりたわわに揺れている。ああ、このまんま萎れてばっちくなっちゃうのかな、と哀れな気分になりました。

        ※※※※※※※

現在、週末などはPCのない環境におりますので、土日とBBCやメールのお返事できません。あしからず。でもご意見ご質問お寄せください。月曜にお返事差し上げます。(おいおい、だいじょうーぶか?)


9日水曜の日記の「江雪」の、だあれも何にも言ってくださらないの...週末にゆっくりかんがえてくださりませ。

 

SDF

2003.04.11

???何これ?
はい。SDF、エスデーエフと発音し、SANS DOMICILE FIXE=サン・ドミシル・フィックス、つまり宿無し、住所不定のこと。浮浪者です。

巴里は多いんです。何しろ失業率が高い上に、東欧の方からいっぱい人が押し寄せて失業者だけじゃないもんですから。でもって、地下鉄に乗って物乞いをするのです。音楽をブンチャカやったりしてお金をとることができないような人たちは、「私は何歳でいつから失業している」とか「せめて切符や1フランでも」とか、「シャワーを浴びたいから」云々。ユーロになってから1フランが通用しなくなって、最近は昼食券(勤めをしている人には昼食手当てとして雇用者が一部負担支給するもの)というのが多くなったみたい。1ユーロは6.55フランなんですもの。
中には当然芝居してるのもいて、見破られたりするとかなりふてぶてしいのもいます。誰がこんなヤツに施しなんかするかたっ!!。どーせワイン買って飲んだくれるんだから。

ここのとこ取締りのせいか激減してたのに、今朝、地下鉄で久しぶりにSDFに遭遇。何度か見たことある人でした。誰もお金上げなかったら、ブツブツ文句たれて次の駅で降りてたけど。ああやって続けるということは、やっぱりお金なんかくれる人がいるんだろうなぁ...。

 

巴里はまだ9日

2003.04.10

明日はPCのない環境で一日過ごすので、始めたばかりでいきないりそれはないだろー、という野次が飛んでこないことを願って早めの日記です。

この間の土曜の晩に友人の家で、フランス人からカリグラフィーって何するの?とか聞かれて、絵描きが絵を描いたり、彫刻家が彫刻作ったりと同じように、カリグラフはカリグラフィーするのよ、と言ったけど全く判っていなくって。だいたい普通の人は書という感覚ゼロだから仕方ないけど。なかなかピンとこなくて、それに、普通の日本人ならちょっとは想像つくと思うのだけど、時代や場所によって書体が沢山あるとか言うことも全く年頭にないわけで、説明に困った困った。しかし、ありましたよ、お免状。「お免状!! 名前とか生年月日だとか手で書いてあるでしょ?」「うんうん。」「あれがカリグラフィーよ」「あああ、判った、判った。ふ〜ん」ってな具合でした。張り合いないのよね、こういうときのフランス人て。最後に私、「せっかく貴重な文化の一端を、フランス人は忘れて無視してるのよ。だから書の文化を大切にしている国からきた日本人の私がそれを頂戴したってわけ。」とイヤミを言ってしまいました。ふふふ。

 

朝は零度!!の巴里

2003.04.09

もうイヤですねェ。急に寒くなって。日中は10度とか予報されています。

ヴェニスだのウィーンだの雪降ってるし。
今度の日曜日、お花見計画してるんだけどなぁ...。
咲きかけた花がそのままダメになってしまうのでは...。昨日のニュースでも農作物などへの影響が心配されると言ってました。でも巴里はお天気が比較的良いので、ちょっと東京の冬みたいです。

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BBSに私の作品には漢字などの影響がないか?というようなことが書かれていたので、そのことについてちょっと。

この話はエッセイに予定していたのですが、長くなりすぎて別の機会にしようと思ってました。

 私は全然意識していませんが、滞在意識の中にあるもの、経験、習慣などが無意識に表れてしまうのだと思います。巴里在住の日本人のヴァイオリニストの友人も、ずっと西洋音楽に接しているにも関わらず、いざ即興で弾くとなると知らないうちに日本的な旋律になってしまうのは、やはり日本で育った日本人ということなのよと言っていました。それのもとは子守唄だったり盆踊りの音頭だったり。 ただ、それをわざとやっているように思われるのは心外。こういうの、フランス人に多いのですが...。ただ自分の中で培われたものを無意識に自然に表現しているだけなのです。(つづく)


つづき:

巴里の気温は多少上がりました。お天気は良いです。

以上、天気予報でした。(笑)


さて、漢字などの影響はないか?というお話。ギャラリーに掲載している作品中には、意識して書いた作品もありますが、それは内容(ここでは漢詩など)に合わせてデザインしたり表装したりしているためです。昨年5月にパリで展示した「花鳥風月」では、それに因んだ気に入った文章となると、漢詩や和歌、俳句などが、フランス語になっていても圧倒的に情緒があり、また、その雰囲気を出すのにはどうしても東洋風デザインになるのは致し方ありませんでした。柳宋元の「江雪」の冒頭の作品を掲載しています。どれだか、お判りですか?

千山鳥飛絶, 萬徑人蹤滅

 

Bonjour!! 

2003.04.08

いろんな方の応援とご尽力により、やっとHP公開の運びと相成りました。

皆さんからいろいろとご意見ご感想など伺えれば幸いです。
どうぞ宜しくお願い致します。

表紙でも触れたように、La Plume d'oie は鵞鳥の羽ペンのことで、称して鵞毛庵(がもうあん)です。ラ・プリュム・ドワはこのサイトに名前をつけようということで、フランス語で尚且つカタカナにしても言い易いということからパッと思い浮かんだもの。

とりあえず、今日は第一日目。ご挨拶まで。


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この日記や掲示板の日付は日本時間でした。
だから巴里では昨日の夕方だったけど、日本ではもう8日になっていた訳で...。

で、コレからが2003年4月8日版です!!

4月8日といえば、泣く子も黙る...黙らないか?「花まつり」です。?! お釈迦様の生まれた日。摩耶夫人(まやぶにん)がルンビニの庭園で産気づいて、アショカの枝に手を伸ばした際に、ひょいと脇の下から生まれたのがゴータマ・シッタールタつまり後のお釈迦様です。生まれたとたんに、天を指差して「天上天下唯我独尊」といって歩いたという話はご存知の方も多いでしょう。

と、いう日です。私の名前の由来はこの摩耶夫人なので、ちょっとご紹介まで。

でも、フランスでMAYAというと、アニメの影響で即ミツバチマーヤです。

いきなりカリグラフィーと関係ない話でした。
期待してた方、ごめんなさい。

 


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